【インタビュー】BiS×渡辺淳之介、オーディションドキュメンタリー映画の真相「合格することがゴールじゃなくて、そこから始まる」

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■落ちると思っていたから、私のことをマジで絶対覚えさせてやろうと思ってやってました(トリアエズ・ハナ)

――この映画の中で、ヒラノノゾムさんはすごい印象的でした。脱落したけど、帰りの船が嵐で欠航になって、復活するというところとかも。

ペリ・ウブ:そう。めっちゃ持ってた。

パン・ルナリーフィ:船行かないのはすごい。

トリアエズ・ハナ:戻ってきたから“え?”ってびっくりしました。

渡辺淳之介:僕の中では落とし続けることが決まってて、最後まで敗者復活戦で復活してきたら入れようと思ってた。

ペリ・ウブ:え、厳しい。

渡辺淳之介:ミュークラブも実はそうで。別に落とし続けようとは思わなかったんだけど、落とさないと必死になんないだろうなって思って、それで1回落として、敗者復活でトリバゴに負ければそれまでだなって思ってた。作文を書いた子たちの中でも、ナガヤマユキコは俺の中では合宿に行く前までは受からせようと思ってた。だけど、脱落者の3人に巻き込まれちゃって。助け舟を出すために、作文を書いた方がいいよって、辻山(GANG PARADEマネージャー)に言って来てもらったんだけど、結局落ち込んじゃってね。どんなことがあったとしても、前を向いてもらわないと僕らも一緒にできないし。どこまでがナガヤマユキコの本当の気持ちなのかはわからないけど、やる気がプツッと途切れちゃったのと、たぶん自分を悲劇のヒロインだと思っちゃったんだと思う。

――そういう気持ちになってしまうと、もうどうしようもないですね。

渡辺淳之介:落ちちゃった子みんながはまっちゃいけないのが、自分を悲劇のヒロインだと思ってしまうこと。“私、可哀想”ってなっちゃった瞬間、もう受かんない。トリバゴもね、途中で悲劇のヒロインになっちゃったもんね。マイカに“敗者復活は受けない”って言った時には、もうそういう気持ちになってたから負けちゃったんだと思う。

――そういう意味では、このオーディションは渡辺さんのシナリオ通りには行かないわけですね。

渡辺淳之介:そうですね。全然行かないです。僕が最初に受からせようと思った子たちはどんどん落ちていくんだもんな。

トリアエズ・ハナ:渡辺さんが「オーケストラ」を課題曲にした組の子たちは受からせようと思っていると話しているシーンがあって、私は落ちる方の組にいたから、“うわ!”って思いました。

渡辺淳之介:そうだよ。セントチヒロ・テッテ(トリアエズ・ハナ)とチョウショージメグミ(ミュークラブ)とか論外だったもん。

トリアエズ・ハナ:私も落ちると思って行ってましたもん。落ちると思っていたから、私のことをマジで絶対覚えさせてやろうと思ってやってました。

渡辺淳之介:だから“処女です!”とか言ったの?

トリアエズ・ハナ:はい!(笑)

渡辺淳之介:そういうことで言うと、BiSは逆に受からせようと思ってない子が入ってるね(笑)。だってチョウショージ、テッテ、オレンジコバンパイア(ネル・ネール)。

トリアエズ・ハナ:アユナ・C(ムロパナコ)は?

渡辺淳之介:受からせようと思ってないよ。

トリアエズ・ハナ:え!? アユナは、絶対受からせるのかと思ってました。

渡辺淳之介:今回受からせようと思ったやつで受かったのは、ミチハヤシリオ(MiKiNA EMPiRE)オンリー。

一同:ええー!

渡辺淳之介:この子はね、顔が好きなの(笑)。

トリアエズ・ハナ:ずっと言ってた(笑)。

――歌とかパフォーマンスに惹かれたわけではなく?

渡辺淳之介:歌とかパフォーマンスはクソだったけど、顔が好きだったから。

トリアエズ・ハナ:マジで可愛かった。

ミュークラブ:アンニュイ。

渡辺淳之介:そう、マジでアンニュイだった。そこで言うと、GANG PARADEに入ったリソリソ(ハルナ・バッ・チーン)とヨコヤマヒナ(月ノウサギ)も、もともと入れるつもりだった。ナガヤマユキコとミチハヤシリオと、本当は頑張ってくれてたらユイ・ガ・ジャクソンも入れようと思ってた。でも、人気投票でいきなり落ちちゃったから、“あ〜落ちちゃった”と思って。

トリアエズ・ハナ:今はWAgg(ウタウウタのこと)にいますけど、ジャクソンは可愛かった。

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