【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.111「年の瀬ミニレポ2018〜LUNA SEA〜メカラウロコ〜BUCK-TICK〜」

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この年末は、いくつかのライブを観た。記憶が薄れて忘れてしまわぬうちに目にしたものを綴ろうと思う。

まず1本目は、12月22日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催されたLUNA SEAの<LUNA SEA LUNATIC X’MAS 2018-Introduction to the 30th Anniversary-IMAGE or REAL>。この日の公演は<LUNA SEA DEBUT TOUR 1992 IMAGE or REAL>の再現ライブと耳にし、REBOOT以降、気になりながらも参加が叶わないでいた彼らのライブを観る機会に恵まれた。


26年前、地元の宇都宮市文化会館小ホールで初めて彼らのワンマンライブを観たのがまさにこのツアーだった。当時15歳だった高校1年生の私は制服のままライブへ行き、他の黒服ファンのお姉様SLAVEたちに笑われて悲しかったことを覚えている。あの日も中学時代に何度も聴いたアルバム『LUNA SEA』と『IMAGE』からの楽曲で構成された公演だったわけだけれども、26年経っても違和感のない当時のままのライブの流れに感動しつつ、昔を意識した感のあるRYUICHIメイクを目にして、当時、彼が本当に恐い形相で「かかってこい!」と客に向かって絶叫しまくっていたことを思い出すというノスタルジックに浸れもした。
アンコール曲が当時はなかったヒット以降の楽曲に入れ替わっても、スクリーンに映るメンバーの様相だけが少々大人の装いになっただけのようなライブだった。それって凄いことなんじゃないだろうか。

2本目は、12月28日(金)に日本武道館にて行われた<THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・29 -FINAL->。この日の模様を綴ったライブレポートはBARKSの本記事として公開されているのでそちらをご覧いただきたい。

そして、2018年のライブ見納めとなったのが、12月29日(土)のBUCK-TICK<TOUR No.0 -FINAL->の日本武道館公演だった。この公演は2018年3月から7月に開催された<TOUR No.0>と、10月からスタートした<TOUR No.0 - Guernican Moon ->のファイナル公演として位置づけられていたのだが、12月9日に行われた東京Zepp DiverCity公演後にボーカルの櫻井敦司氏が体調を崩し、同月に開催が予定されていた福岡、熊本、京都の4公演は2019年春へと延期措置が取られたことにより、今公演の開催も心配されていた。そして迎えた当日。年の瀬に、BUCK-TICKは美しい光景を魅せてくれた。

いつもと変わらぬ妖艶さとガーターベルトを纏い、太ももを艶めかしくちらつかせながら颯爽とステージに現れた櫻井氏は他のメンバーと共に19年連続で日本武道館のステージに立ち、療養からの完全復活を遂げ、心を砕いていたファンを安堵させた。

BUCK-TICKの長い歴史において、途切れることなく開催され続けてきたファンとのコミュニケーションの場であるライブ。12年に一度開催される<CLIMAX TOGETHER>をはじめ、年に一度、年末に開催される日本武道館ライブもまた伝説とされるライブが多い。筆者はB-T恒例行事である日本武道館公演を5年ぶりに観た。


オープニングから終了するそのときまで、バンド、音、映像、舞台セット、衣装、メイク、そして光といったすべての効果が集結してBUCK-TICKという個を織り紡ぎ出し極上に妖しく魅惑的な独自世界を創り上げる、ショーとして手を抜かないクリエイティビティの高さがたまらなく好きなのだが、この日のライブもまた、たった1本のアイラインでその人やその空間を変えて見せる細やかな職人技からB-T世界を寸分狂わずまとめ上げる美しい照明に至るまで見応えポイントは数多くあったのだが、特筆すべきは圧巻過ぎて息もつけなかった「Guernica no YORU」だ。もうこの曲ひとつだけでもチケット代以上のものを見せてもらえたと感心した。それから、病室で過ごした日々を振り返って声を詰まらせながらファンへの感謝を述べた櫻井氏の姿には、感情をあまり見せない印象があっただけにひどく心を動かされもした。それと同時に周囲のオーディエンスのすすり泣く涙の音からバンドへの深くて強い愛が確かに感じ取れて、外の寒さも包み込めるんじゃないだろうかと思えるほどの優しいぬくもりに溢れていた武道館。この日の公演もまた、バンド、オーディエンスの双方にとって記憶に残る時間になったことだろう。

結成32年目となる今年はすでに5月の幕張メッセ公演が発表されているので、興味を持たれた人は足を運んでみてはいかがだろうか。

それにしても3組3様な、しかし世代的にはどストライクなバンドたち。そういったバンドが現役で活動していることは日々の励みになるし、年に数回非日常を楽しませてもくれる。どうか音楽が健やかな2019年にしてくれますように。

文◎早乙女‘dorami’ゆうこ

◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】
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