ヤマハ、新音色と高い操作性で最高のパフォーマンスを引き出す次世代ステージピアノ「CP88」「CP73」

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ステージ上での最高のパフォーマンスを実現するために、サウンドと演奏性、ユーザーインターフェイス、デザインにこだわったステージピアノ「CP88」と「CP73」がヤマハより発表された。1月16日に行われた発表会には、作編曲家/キーボーディスト/プロデューサーの本間昭光さん、ピアノスト/キーボーディストの松本圭司さんがゲストとして登場、ライブ演奏を交えその魅力を伝えた。


▲88鍵の「CP88」は木製グレードハンマー鍵盤(NW-GH鍵盤)。白鍵は木製象牙調、黒鍵は黒檀調仕上げ。写真はオプションの譜面台(88/73共通、税別9,000円)を装着した状態。

▲73鍵の「CP73」はバランスドハンマーアクション鍵盤(BHS鍵盤)。最低音・最高音ともにEのレイアウト。機能やサウンド、コントロールパネルの配置などはCP88と同様。

「Combo Piano(コンボピアノ)」=“バンドでキーボーディストが使うピアノ”というコンセプトで数々のモデルがリリースされてたヤマハのステージピアノCPシリーズのアイデンティティを受け継ぎ、これまで培った技術を結集し、発展させた新モデル。音色、演奏性、操作性、デザインといったステージピアノに求められるものを今一度問い直し、そのリアリティに徹底的にこだわった。異なる鍵盤ユニットを搭載した88鍵モデル「CP88」と73鍵モデル「CP73」をラインナップする。

サウンドのこだわりに妥協が許されないプロフェッショナルのステージピアノとして求められる最高のピアノサウンドをあらためて追求。アコースティックピアノには、ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」からサンプリングしたものを採用。さらに「ウィンナートーン」と呼ばれる美しいピアノが特徴のベーゼンドルファー「インペリアル」、クラシカルな演奏表現にも応えられるヤマハグランド「S700」、使い込まれたアップライトピアノのサウンドが特徴のヤマハ「U1」や「SU7」などの音色も搭載。エレクトリック・ピアノでは、特徴的な音色で数々の名曲で使われてきたヤマハ「CP80」、レンジが広くエフェクトのかかりがよい「78 Rd」をはじめ、1970代からシーンを彩ってきた数々のヴィンテージサウンドを収録。1鍵1鍵調整のうえ、これまでにない大容量でのサンプリングにより濃密なサウンドを再現している。このほか、オルガンやパッド、ストリングス、シンセ・ベース/リード、ブラスなど、ステージピアノに求められるサウンドを多数用意。また、音色コンテンツパックによる音色の拡張にも対応。製品本体のアップデートと同時にリリースされる(OS v1.1は発売と同時リリース、OS v1.2は9月頃を予定)。


▲CP88

▲CP73

鍵盤はユースケースにマッチした鍵盤ユニットをモデルごとに搭載。「CP88」は木製のNW-GH鍵盤を採用。白鍵部に無垢材を用い、低音部は重く高音部は軽くなるグランドピアノのタッチを忠実に再現した。表面は適度な吸湿性を持ち、指先に伝わる感覚、押し込む感触、跳ね返りなど、弾き心地のすべてをグランドピアノに近づけた。一方、「E to E」73鍵レイアウトを採用した「CP73」には、すべての鍵盤の重さが同じでエレクトリック・ピアノなど多彩な音色を弾きこなすのに適したバランスドハンマー鍵盤(BHS鍵盤)を採用。「E to E」の鍵盤レイアウトは最低音がギターやベースとのアンサンブル演奏に高い親和性を持ち、セッションを行うキーボーディストが自然な演奏のインスピレーションを得られる環境を提供する。

また、両モデルとも音源と鍵盤のマッチング、演奏タッチの調整にもこだわった。ステージピアノとして弾きやすい音、演奏感を目指し、国内外の著名プレイヤーからの試奏評価とフィードバックを繰り返し調整が行われている。


▲コントロールパネルはシンプルに操作できる「One-to-One」スタイル。各ボイスセクションの手前にはON/OFFスイッチが用意され、レイヤーでの演奏に威力を発揮。

ステージ演奏に求められるあらゆる操作をシンプルに実現できる、新しいユーザーインターフェイスにも注目。1つのコントローラーに1つの機能を割り当てる「One-to-One」スタイルを基本に、ポイス、エフェクト専用セクションにノブやボタンを配置。リハーサルからステージまで、どんなシチュエーションでも直感的にすばやくコントロールできるだけでなく、思わず触れたくなるインターフェイスを実現した。


▲コントロールパネル上には3つのボイスセクション(Piano、E.Piano、Sub)があり、それぞれが独立したON/OFFスイッチとトーンコントロール、インサーションエフェクトを装備。その右にはすべてのボイスセクションにかけられるディレイ/リバーブエフェクト、マスターEQが並ぶ。すべてのパラメーターをボタン、スイッチ、ロータリーノブでリアルタイムに調整可能。

音色切替時に音切れを発生させないSeamless Sound Switching(SSS)対応のライブセット機能も搭載。エディットしたオリジナルの音色を“ライブセットサウンド”として最大160音色(1ページ8音色×20ページ)まで登録可能。瞬時に呼び出すことができる。


▲リアパネルには標準フォーンのほかXLR端子の出力も用意。MIDI、USB端子も備える。右奥に見えるのがキルティング加工&刺繍ロゴ入りの専用ソフトケース。堅牢性とデザイン性を兼ね備え、大口径のキャスターとハンドルでステージピアノの持ち運びを現実的なものにする。

ストレスのない操作感によって演奏に集中できるよう必要な要素をすべて本体上に展開したユーザーインターフェースとともに、どんな演奏やユースケースでも安心、信頼できる存在であることを目指し、どんな場所へも持ち運べて自分の楽器で演奏することを可能にする可搬性も追求。本体の外装は強く軽いアルミの板を大きく曲げて内部を包み込むような構造としてデザイン。それによりステージピアノに重要な堅牢性とか可搬性を両立し、曲線が象徴的なグランドピアノや初代CP80のような印象を与える仕上がりとしている。ボディは高い質感を持ちながらも重量は「CP88」が18.6kg、「CP73」が13.1kgと非常に軽量。キャスターと牽引用ハンドルが付いた専用ケース(30,000円 税別)と組み合わせれば、ライブハウスやスタジオなどに気軽にも持っていくことができる。


1月16日に開催された発表会には作編曲家/キーボーディスト/プロデューサーの本間昭光さん、ピアノスト/キーボーディストの松本圭司さんがスペシャルゲストとして登場。CP88/CP73の新音色作成にあたり開発から携わり、音色およびキーボードを演奏した際のマッチングなどの評価で協力した経験をふまえ、新モデルの魅力を語った。

MOTIFが出た頃からヤマハのピアノタッチの鍵盤を使用しているという松本さんは「より音源とタッチとのマッチングが良くなった」と評価。ダイナミクスの表現に話題が及ぶと、本間さんは「インストミュージックとして繊細に倍音をコントロールしながら演奏するにはもちろん最高だと思うんですが、我々のようにポップス畑でやっている者からすると、(鍵盤を弱いタッチで弾きながら)これが普通に出てくれるのが一番大事」と、歌表現に合わせてタッチの強弱をコントロールできることの重要性に言及。「弾き語りする人にはすごくいいんじゃないかな。自分のペース、自分の強弱で表現ができる」「感情に合わせて起伏がより繊細に付けられる」と新CPの鍵盤の魅力を語った。


▲本間昭光さんは槇原敬之のバンドマスター、ポルノグラフィティへの楽曲提供、プロデュースなどさまざまなアーティストを手がける作編曲家/キーボーディスト/プロデューサー。現在は岡崎体育、いきものがかり、関ジャニ∞、木村カエラ、THE BAWDIES、渡辺美里なども手がけている。テレビ朝日の番組「関ジャム~完全燃SHOW~」のわかりやすい解説でもおなじみ。

続いてピアノ音色を次々にチェック。アップライトピアノについては「中域の膨らみ具合にアップライトピアノ独特のものがある。けっこうアップライトピアノがレコーディングで望まれることが多いんです。意外と。」「こういうサンプルがあるのはありがたい」と本間さん。エレピについては、「有名な音ですよね。似せた音ではなくて、自分たちがレコーディング現場で聴いてきた音、レコードで聴いてきた音がそのまま入ってる」と続けると、松本さんが「前のCP4の時は、エレクトリック・ピアノのマッチングがもうちょっとかな、と思っていたんですけど、今回のでそのストレスがなくなりました」とコメント。「実際にRhodesを弾いてる時の感覚に近くなってる」「実機を知っている人には弾きやすい」と言いながら自身も弾き始めた本間さん。「このちょっとした歪み具合とか。やっぱりどうしても本物を知っている人間からすると、そこに至ればいいなと思っていたものがほぼ達成できているんじゃないかな」


▲松本圭司さん1992年よりキーボーディスト、ピアニストとして活動開始。1998年よりT-SQUAREに参加。2003年に1stソロアルバム「Life」をリリース後、レーベル“bootrecord”を立ち上げ、アルバムを発表。自身の活動のほかアーティストのツアーサポート、スタジオミュージシャン、アレンジャーとして活動している。

ライブでよく使うというレイヤーについて語ったのは本間さん。これまではレイヤーするパッド音色のために2台のキーボードを用意して、1台の音量ををボリュームペダルでコントロールしてレイヤーするというセッティングだったが、新CPでは「別に2台用意しなくても(本体パネルを指して)ここでできちゃう。それがすごく楽だし、ペダルコントロールもこちらでできるので、すべてが凝縮されている形で使いやすいですね」「これ、(操作は)ワンタッチなんで。ほんとに一番近いところにスイッチがあって、明らかにON/OFFがわかる」と、ユーザーインターフェイスのわかりやすさ、使いやすさも絶賛した。


▲発表会のラストにはボーカル、ギターを加えたセッション形式での演奏が披露された。ボーカルは大和田慧さん、ギターは伊藤ハルトシさん。松本さんはCP73とCP88を演奏。

▲1曲めはCP73でRhodesのサウンド、2曲めはCP88でアコースティックピアノにシンセをレイヤーしたサウンドで演奏。存在感のあるキーボードサウンドと表現力豊かな演奏で、バンドアンサンブルで実力を発揮する新CPの魅力を実感させてくれた。

製品情報

◆CP88
価格:オープン(市場想定価格 25万円前後 税別)
◆CP73
価格:オープン(市場想定価格 21万円前後 税別)
発売日:2019年3月上旬

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