ザ・ビートルズ、ピーター・ジャクソン監督で新映画制作

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(C) Apple Corps Ltd

Apple Corps Ltd.とWingNut Films Ltd.は水曜日(1月30日)、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで知られるピーター・ジャクソンを監督に、ザ・ビートルズの新しい映画を制作することを発表した。

◆ピーター・ジャクソン、ザ・ビートルズ画像

映画は、1969年1月2~31日、スタジオにいるザ・ビートルズを捉えた約55時間の未発表映像をもとに作られる。ザ・ビートルズはこのセッションでアルバム『Let It Be』(1970年)を生み出した。

ジャクソン監督は、「僕らには、これまで見たことのない55時間の映像と140時間のオーディオが提供された。この映画が、ザ・ビートルズ・ファンが長いこと夢みてきた究極の“こっそり見ている”体験になるのは確かだ。まるで僕らがタイムマシーンで1969年に戻り、4人の友人達が素晴らしい音楽を一緒に作っているところを実際にスタジオで目にしているようだ」と、コメントしている。

アルバム『Let It Be』はザ・ビートルズの最後のスタジオ・アルバムとなり、制作中、メンバーの間に緊張感があったと言われるが、ジャクソン監督は「現実は伝説とはとても違うことを発見した」という。「確かに感情的になっている瞬間もあった。でも、このプロジェクトが長い間連想させてきた不和ではない。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴが一緒になって、ゼロからあの名作を生み出していくのを見るのは魅力的というだけでなく、面白くて高揚感があり、驚くほど親密だ」

(C) Travis Graalman

ポール・マッカートニーも昨年9月、1970年に公開されたザ・ビートルズのドキュメンタリー映画『Let It Be』の新ヴァージョンが制作されるかもしれないとほのめかしたとき、「オリジナルが公開されたとき、ザ・ビートルズの解散ばかりになっちゃって、僕にとっては、あの映画はちょっと悲しかった」「でも、(未発表の)映像を見た人たちがいて…、56時間もあるんだよ、その1人は“全体の感じはすごく楽しくて、高揚感があった”って言ってた。みんなで集まり、音楽作って楽しんでいるような」と話していた。

映画の制作には、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ヨーコ・オノ、オリビア・ハリスンが全面協力している。公開日は今後、発表される。

ジャクソン監督は、J・R・R・トールキンの長編小説『指輪物語』の実写映画化を初めて実現したが、ザ・ビートルズのメンバーも60年代、それを計画していた。

Ako Suzuki
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