【ライブレポート】東方神起、“進化”と“素直”

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<東方神起 LIVE TOUR 2018 〜TOMORROW〜>が、1月20日の京セラドーム大阪公演で千秋楽を迎えた。

◆ライブ画像(15枚)

「日経エンタテインメント!」による2018年度のコンサート動員力ランキング調査で128万人という数字を叩きだし、見事1位を獲得した東方神起。それもそのはずで、2017年8月に再始動を果たした彼らは、同年11月から2018年1月まで復帰記念アルバム『FINE COLLECTION』を携えた<Begin Again>ツアーを全国5大ドームで実施。

6月には延長戦として横浜・日産スタジアム公演を前人未到の3日間開催した。そして今回のツアーは、9月にリリースした最新アルバム『TOMORROW』を引っさげて、まずは全国8か所24公演のアリーナツアーを敢行。年末年始にかけて、そのファイナルとして東京ドームと京セラドームで計9公演が行われた。


近年の彼らのツアーは、巨大なオブジェが置かれた豪華なセットや大掛かりな舞台装置、種々様々な特効を用いた派手な演出が見もののひとつとなっていたが、今回のツアーは明らかに趣向が異なっていた。たとえば前作アルバム『WITH』のツアーでは1曲目の「Refuse to lose」から火花をスパークさせ一気に観客をヒートアップさせていたが、今回はアルバム『TOMORROW』に収録されたシャッフルリズムのナンバー「Yippie Ki Yay」から軽やかにスタート。2人の衣装もモノクロの千鳥格子柄のスーツで、クラシカルというかシックな雰囲気で予想外の始まりとなった。2人は今回のツアーのテーマについて、東京ドーム公演を終えたタイミングでのインタビューで、こう語ってくれた。

「今回のツアーのテーマは“進化”です。再始動してから初めてのオリジナルアルバムのツアーだったので、僕たちはこのあとも続けていきます、というメッセージを伝えたかったんです。そのために必要な東方神起なりの変化を、無理やりじゃなく、自然な形で表現したかったんです」(ユンホ)

「僕のテーマをひとことで言うなら“素直”です。ここ3年くらいはドームツアーだったり日産スタジアムだったり大きいステージでのライブが続いたんですが、今回はアリーナツアーで大掛かりなセットが組めないぶん、僕たちのアーティストとしての進化や2人の姿を丸ごと素直に見せることをテーマにしていたんです」(チャンミン)


1曲目に続く序盤の「Showtime」「Something」「Get going」は、ツアー初導入となるホーンセクションが映えたミドルテンポの曲で、力強さというよりはゴージャス、エネルギッシュというよりはスタイリッシュな印象が残る、ショーアップされたステージを展開。また、女性ダンサーを本格的に採り入れたことも華やかさの向上に繋がっていて、中盤で披露された「運命(The Chance Of Love)」では4名の女性ダンサーとエレガンスな大人の色気が漂うステージを繰り広げたことも、進化/変化のひとつだ。

「東方神起といえば「Rising Sun」とか「Why?[Keep Your Head Down]」とか「“O”-正・反・合」とか、激しいダンス曲がメインになっていたんです。でも、そこからの大きい変化が必要だと思って、今まで見せたことがない曲を準備してみようというところから今回のツアー作りが始まりました。個人的には映画『グレイテスト・ショーマン』にインスパイアされたこともあって、ああいうふうにショーアップしたステージを見せたいなと思っていたんです」(ユンホ)

「正直、今までは女性ダンサーとの絡みがある演出や振付は、若干避けてきた部分があったんです。でも進化するためには、これまでのルールを壊していかなきゃいけないところもあると思って。同じ空間でも男女のバランスが変わるだけで全然空気が違ってくるし、女性ダンサーを入れることで、僕たちひとりひとりの男としての魅力をさらにお客さんに楽しんでもらえるという確信があったので、今回、女性ダンサーを追加したんです」(チャンミン)


セカンドブロックの幕開けを告げたダブステップ調の「Jungle」では荒々しくてプリミティブな野生味を放出し、最新シングルとなる「Jealous」では、ひりつくような思いが伝わってくる情熱的なステージングで魅了。かと思えば「I love you」「Telephone」「明日は来るから〜TOMORROW Version〜」と続くバラードコーナーでは、深みが一層増した豊潤な歌声で会場をロマンティックに包み込む。持ち前の勇壮なパフォーマンスは、本編のラストスパートとなる「Trigger」「“O”-正・反・合」で存分に発揮。きっちり見せ場を作ることも忘れない。

さらに今回は中盤でお互いのソロ曲も披露。ユンホは2015年にリリースしたソロアルバム『U KNOW Y』からキリッとしたダンスナンバー「Burning Down」をセレクト。チャンミンは2018年発売の東方神起のシングル「Road」のカップリングに収録されていた初の自作日本語詞による「In A Different Life」を自身のアコースティックギターの伴奏で披露し、2人のコントラストを鮮やかに描いてみせた。


「ユンホは以前から少しずつライブの演出に参加するようになっていたんだけど、今回の「Burning Down」はソロ曲ということもあって、1〜10まで全部自分で演出をやってみようという心意気が感じられて頼もしかったです。このままいけば、いつかライブをすべて演出できるんじゃないかと思う。自分のステージに対する姿勢が強く感じられた場面でした」(チャンミン)

「チャンミンは今までずっと強い声や高音を担当してたんだけど、今回のツアーで、僕が好きな声色をもっといろいろ持ってるんだなっていうことを確信しました。特に優しい曲に年齢を重ねてきたからこそ出る甘さが加わって、声だけ聴いていても惚れちゃうほど。ソロ曲の「In A Different Life」もそうだし、「Telephone」とか「Get going」とか、こういうチャンミンも素晴らしいなと」(ユンホ)


アンコールは「Share the World」「SHINE」「High Time」のメドレーを歌いながら個々にフロートに乗ってアリーナを周り、観客席にサインボールやフリスビーを投げ入れるお約束のサービスタイムからスタート。その後は、新作アルバム『TOMORROW』から「This is my love」と、ポップディスコ調の「大好きだった」を連続投下して会場を盛り上げた。2人に、ライブで歌うことで曲の持つパワーがアップしたと思う曲を訊いたところ、返ってきたのは、その2曲だった。

「僕は「This is my love」です。お客さんの前で歌ったらきっと良い歌になるんじゃないかっていう予感はあったんですけど、英語のコーラス部分をお客さんが掛け声として歌ってくださって、それがハーモニーになって。この曲の良さをもっと引き出してもらえたと思うし、お客さんにもハッピーな感じを届けられたと思うんです」(ユンホ)

「僕は「大好きだった」です。ちょっと懐かしい感じの曲調だし、最初はスタッフから明るさと切なさの両面を活かしたいと言われて、なかなか自分の中で掴めなかったんです。でもライブで歌っていくうちに、曲に対する印象が変わったし、この曲のおかげで自分のレパートリーが増えた感覚があって。自分でも知らない自分を引きだしてくれた曲になったなって思いました」(チャンミン)


最後は「Weep」を観客と合唱して会場をひとつにし、和気あいあいとした雰囲気にあふれた今回のライブ。観る者を圧倒する迫力、聞き手を酔わせるスウィートネス、会場を包み込むハピネス、そこに大人の男の色気が漂うエレガンスが加わったことを実証してみせた今回のツアー。進化を遂げた東方神起のTOMORROWは、まぶしいほどに明るい。

「活動休止中の2年間は、また早くステージに立ちたいと必死に願っていたから、この1年はすごく貴重で大切な時間だったと思っています。ざっくり計算すると、この1年は1週間に1回くらいずっとライブをやってきたんです。それって誰もができることじゃないと思うし、それができるのは待っていてくれるみなさんがいるからこそ。改めて、今回のツアーに集まって頂いたみなさんに感謝したいです」(チャンミン)

「最近はお客さんと一緒にライブを作ろうという気持ちがどんどん強くなってきました。それもあって、今回のツアーではSNSを利用して、みなさんから送ってもらったコメントをMCに採り入れたりしたんです。今回のツアーをやってみて、今、自分が考えてるやり方や価値観は正しかったなって確信ができましたし、これからはもっともっとみなさんとライブでひとつになっていきたいなと思います」(ユンホ)

インタビュー・文◎猪又 孝


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なお、WOWOWでは2月24日(日)に<東方神起 LIVE TOUR 2018 ~TOMORROW~>東京ドーム公演のスペシャルダイジェストとインタビューが放送される。

WOWOW番組情報

・タイトル
東方神起 LIVE TOUR 2018 ~TOMORROW~ in 東京ドーム スペシャルダイジェスト&インタビュー

・番組内容
東方神起、再始動後初となるオリジナルアルバムを引っ提げ敢行した全国アリーナ&東阪ドームツアーの中から、12月に行われた東京ドーム公演をインタビューも含めたダイジェストでお届け。

・放送日程
2月24日(日)夜8:30[WOWOWプライム]

・番組特設サイト
https://www.wowow.co.jp/music/toho/

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