ヤマハ、演奏経験ゼロでも練習いらずですぐ弾けるショルダーキーボード「sonogenic SHS-500」登場

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演奏経験がない人でもすぐに弾けてしまう、新時代の楽器がヤマハの新ブランド「sonogenic(ソノジェニック)」より登場。ショルダー・キーボード「SHS-500」が3月5日に発売される。発表会にはTikTokフォロワー53万人超のハーフタレント、エリカさんが登場し、演奏の楽しさを体験した。

「SHS-500」は、“楽器演奏の知識・スキルがなくても楽しさ体感できる”をコンセプトとした新しいブランド「sonogenic(ソノジェニック)」からの第一弾となる電子キーボード。従来の楽器演奏者層と音楽リスナー層の中間に位置する10代~20代、特に15歳~25歳の若者をターゲットにした新コンセプトの楽器だ。「sonogenic」は、「音・演奏」という意味のラテン語“sono”と、「~映え」「~を生み出す」という意味の“genic”をあわせた造語となっている。


▲レッドとブラックをラインナップする「SHS-500」。約1.5kg(電池含まず)の軽量・コンパクトな本体に3.6cmのスピーカーを内蔵。アンプ出力は0.7W。ショルダーキーボードとして購入してすぐ使えるよう、ストラップも付属。

鍵盤楽器を演奏したことがない人でもすぐに楽しさを実感できるのが最大の魅力。本体はコンパクトなショルダーキーボードスタイルで、無料アプリ「Chord Tracker」と連動して使用する「JAM」機能を使うと、スマホに保存した楽曲のコード進行にマッチする音が自動的に鍵盤に割り当てられ、お気に入りの曲でセッションがカンタンに楽しめる。


▲ネック部分には曲再生用のボタンやJAMボタン、サステインボタン、ベンドとモジュレーションのホイールなどを全面に配置。裏側にはトランスポーズ、オクターブボタンを用意。

▲鍵盤右には(写真左)にはエフェクトコントロールのノブとスライダー、ネック部(写真右上)にはステレオミニのヘッドホンジャック、底面(写真右下)にはオーディオ入力用のAUX IN(ステレオミニ)とLINE OUT(モノラル標準フォーン)、電源ボタン、ボリュームを配置。

▲肩にかけて手前にくる位置にはバックライト付きLCDを配置(写真右)、側面のカバー内(写真中)にはUSB端子とMIDI接続用のミニDIN端子を用意(MIDI入出力の接続は付属の変換ケーブルを使用)。Windows用のBluetooth MIDIドライバは提供されないが、USBまたはMIDI経由での有線接続が可能だ。裏面(写真右)には電池ボックス(単三電池×6)を配置。電池寿命はアルカリで約10時間、充電式ニッケル水素電池で約8時間。乾電池のほか付属の電源アダプターも使用可能。

クールなブラックとあざやかなレッドの2色をラインナップする「SHS-500」の本体は、スピーカーを内蔵しながら重量わずか1.5kgの軽量設計。電池駆動にも対応しており、いつでもどこでも演奏が楽しめる。音源は30種類の音色を搭載するほか、多彩なエフェクトをコントロールするノブ、ギターのチョーキング奏法のように音程を変化させるピッチベンドホイール、ビブラートをかけるモジュレーションホイール、MIDI端子やUSB端子を用意。そして、鍵盤はコンパクトながら優れた演奏性を実現した「HQ(High Quality) Mini」鍵盤を採用。細やかな強弱まで表現でき、本格的な演奏や音楽演奏にも対応する。


▲JAM機能はスマホアプリ「Chord Tracker」との連携で楽しめる機能。アプリからBluetoothによるワイヤレス接続で曲のコード情報を送信。即座にSHS-500の鍵盤にコードに合った音が割り当てられる。適当に弾いても“音を外さない”、それなりに聴ける演奏になるのがポイント。楽曲のコード進行の解析は数秒で完了、曲を再生スタートしてすぐに演奏が楽しめる。

注目はやはり鍵盤楽器未経験でもすぐにセッションが楽しめる「JAM」機能。無料アプリ「Chord Tracker」は、選択したスマホ内楽曲のコード進行を数秒で解析、コード進行を表示する。そのコード進行の情報がリアルタイム「SHS-500」に送られ、コードにマッチする音が鍵盤に割当られる。どの鍵盤を押してもその曲にあった音が出るのが「JAM機能」のポイント。「JAM機能」をONにすれば、すぐに指一本で曲の流れに合わせたコードが弾ける(どれを押してもOK)。


▲JAM機能には複数のモードを用意。指一本でコードが弾けるモードのほか、コードに合わせたスケールが鍵盤に割り当てられるモードもあり、単音のフレーズの演奏も可能。伴奏だけでなくキーボードソロもOKというわけだ。「Chord Tracker」での曲再生中は「SHS-500」本体のディスプレイにもコード名が表示される。現時点ではアプリはiOS用のみ対応、5月以降にAndroid版がリリース予定。ちなみに「Chord Tracker」は2015年からリリースされているが、sonogenic登場に合わせて機能が追加された。コード解析機能は耳コピしたい人の強い味方になるはず。

2月18日に開催された発表会には、動画SNS「TikTok」のフォロワー53万人を持ち、若者に絶大な人気を誇るハーフタレントのエリカさんが登場。スマホから流れる曲に合わせて「SHS-500」の演奏を体験。ポーズをとったりジャンプしたりと自由に演奏を楽しんだ。


▲まずはデモンストレーターの島田由羽希さん(右)がアプリの再生に合わせて演奏を披露。一つの鍵盤を弾いているだけで、曲に合わせて自動的に割り当てられるコードが変わっていくのを目の当たりにしたエリカさん(左)は「同じところを弾いてるのに全然違いましたね!」「曲に合わせてぴったりの音が鳴る!」と驚きの表情。

▲続いてはエリカさんが演奏。終わって「楽しかったです!」と一言。「私、ぜんぜん弾けないかなと思ってたんですけど、音が勝手に変わってくれて。プロになったような気分で堂々と弾いてたんですけど(笑)。すごい感覚で触ってるだけだったので、楽しかったです」。今の動画をアップしたらファンは驚くのでは?という質問に「びっくりすると思います。もしかしたら『えっ、楽器弾けたの?』ってなりますよね」と笑顔。

▲「持ち上げたりもできますね」と軽々と本体を持ち上げ「めっちゃ弾ける!」と、ギタリスト気分。スマホに入っている好きな曲で、自由に弾けるという説明を聴くと、「盛り上がる曲が好きなので、これで弾いたらもっと楽しくなると思います」とさらに笑顔。

演奏を満喫したエリカさん。「どんな使い方をしたい?」との質問には「いろんな機能があるし、ほんとにいろんな場面で使えると思うので、私だったら、SNSで動画を撮影してみたりだとか、楽器が好きな方だったら路上ライブで使えたりとかするんじゃないですかね。」


「楽器って練習しなきゃいけないじゃないですか? その時に自分ができないな、と思ったら楽器を触る気にもあんまりならないと思うんですけど、これだったら触ってみて楽しいし、そのあとリズムにノレて『あっ、ちょっと自分できてる!』って思ったら練習する気にもなれるから、もっと音楽とのつながりが広がりそうというか。すごくいいな、って思いました。」と締めくくった。


▲sonogenic「SHS-500」カラー:レッド(RD)/品番:SHS-500RD

▲sonogenic「SHS-500」 カラー:ブラック(B)/品番:SHS-500B

製品情報

◆ヤマハ ショルダーキーボード sonogenic SHS-500
価格:オープン(市場予想価格 30,000円前後 税別)
発売日:2019年3月5日
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