【インタビュー】CHIHIRO、恋で悩むリスナーへ「自分が人生の主人公になってほしい」

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■ 実は体育会系?

── 切ない恋、つらい恋を経験してこそ人間的に成長できたりもするのでしょうけど、あくまでも自分の人生は自分のものとして、胸を張って歩むべきですもんね。そして、運命の相手に出会った喜びが伝わる「細胞レベルで好きなんだ」や、距離は離れていても強く結ばれている二人の絆を描く「大丈夫」、恋を永遠の愛として実らせた“ふたり”の誓いの歌「ふたりでひとつ」は、温かな気持ちにさせてくれたりもします。

CHIHIRO:『私の恋はナミダでできている』というアルバムタイトルが最初に思い浮かんで、切ない曲を書いていったんですけど……涙って哀しいときだけでなく嬉しいときにも出るから、「ふたりでひとつ」や「大丈夫」、「細胞レベルで好きなんだ」では嬉し涙をテーマに書いてみようと思って。「細胞レベルで好きなんだ」では、“この人ときっと結婚する”って瞬間的に感じることって本当にあるみたいで、それを書いたんです。

▲AL『私の恋はナミダでできている』初回限定スペシャルパッケージ盤

── そんなことあるはずないと思い込んでいる人、諦めている人も、やっぱり信じてみようかなと思えそうです。

CHIHIRO:そういう聴き方をしてもらえるのも嬉しいです。私自身が恋愛体質で、明日死んでもいいや、っていうつもりで恋愛をするタイプなんですよ。人から見たら危なっかしくて、「やめておいたほうがいいよ」って言われるような人を好きになっても、いっさい迷わないし。

── そのときの自分の気持ちに正直に、真っ直ぐ進んでいくと。

CHIHIRO:そうです。

── 学生のころと違って、大人になると打算的な恋愛をするようになってしまってもおかしくないですけど……CHIHIROさんはなんてピュアなのでしょう。

CHIHIRO:条件に見合う人を選んだとして、それはそれで安定した生活を送れるのかもしれないですけど……私は危なっかしい人、ミステリアスな人に惹かれてしまうし、ものすごくモテる人でも、好きになってしまったなら絶対に諦めたくないんです。そうなったら、彼を好きなほかの女の子っていうのはもう関係なくて、自分との闘い。でも、そういう恋愛のほうが、ぼんやりした恋愛をするより自分が成長できると思うんですよ。

── CHIHIROさん、おっとりしていてかわいらしく見えて、芯が強い! 実は体育会系だったりしますか?

CHIHIRO:あ、そうかもしれないです(笑)。自分に不利な状況でも、負けない!って思っちゃうし。

── そういう強い気持ちを持つCHIHIROさんだからこそ、切ない恋をしていても前を向こうよという歌詞が書けるし、その言葉が私たちの胸に響くのでしょうね。アルバム『私の恋はナミダでできている』はどんな恋も自分の糧にできると信じられる作品なわけですが、作り終えた今、CHIHIROさんの中に新たに芽生えている想いもあるのでしょうか。

CHIHIRO:今回、新しい音をいろいろ入れてみて、それが自分的に新鮮だったりもしたので。みなさんが求めてくださるバラード、ラヴソングはこれからももちろん歌い続けていきつつ、もともとのルーツであるR&B、ダンスミュージック、ヒップホップやレゲエを忘れずに、新しいサウンドでみんなに驚いてもらえるような曲も作っていきたいな、と思っていて。R&Bやヒップホップに日本語を乗せるのは難しかったりもするんですけど、日本語詞も自分らしさとしてブレずに貫いていきたいですね。

取材・文◎杉江優花

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■ニューアルバム『私の恋はナミダでできている』

2019年2月20日発売 
・初回限定スペシャルパッケージ盤 TECI-1618 ¥2,963+税
(オリジナルブックレット「恋がうまくいく33の恋言葉」封入)
※初回プレス分のみ、本人直筆サイン入り

・通常盤 TECI-1619 ¥2,593+税

収録曲
M1:私の恋はナミダでできている
M2:君に未練
M3:失恋のあと
M4:マーメイドラブ
M5:好きって言って
M6:細胞レベルで好きなんだ
M7:恋がうまくいかない私
M8:No.2
M9:大丈夫
M10:ふたりでひとつ

※初回限定スペシャルパッケージ盤と通常盤の楽曲収録内容は同じとなります。

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