元トーク・トークのマーク・ホリス、死去

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80年代に「Talk Talk」「It’s My Life」などがヒットしたUKのシンセポップ・グループ、トーク・トークのマーク・ホリス(Vo/G/Key)が2月25日、64歳で亡くなった。

◆追悼メッセージ

BBCによると、元マネージャーは「悲しいが事実だ。マークは病を発し短期間で、回復することなく息を引き取った」と話したという。

ホリスはポール・ウェッブ(B)、サイモン・ブレナー(Key)、リー・ハリス(Ds)らと80年代初めにトーク・トークを結成し、1982年にデビュー・アルバム『The Party’s Over』を発表。ニュー・ロマンティックを代表するバンドの1つとなったが、そのサウンドは徐々にエクスペリメンタル、アンビエントな要素が強くなり、後期の作品も初期とは違う面で高い評価を得た。

1991年にトーク・トークが解散後、ホリスはソロ・アルバムをリリースし、いくつかのプロジェクトに参加したが、基本的には「僕は家族を選んだ。両立できる人もいるが、僕はツアーに出ると良い父であることを同時にはできない」と、表舞台から身を引いた。

元バンド・メイトのポール・ウェッブ(Rustin Man)は「とてもショックで悲しい。彼は音楽的な天才で、彼と一緒のバンドにいたのは光栄で栄誉だった。マークには何年も会っていなかったが、僕らの世代の多くのミュージシャン同様、僕は彼の先駆的な音楽のアイディアに多大な影響を受けた。彼は何にもまして、サウンドとスペースで感情の奥行きを生み出す術を知っていた」と追悼した。



一緒にツアーを行なったこともあるデュラン・デュランは、「僕ら、デュラン・デュランは、音楽界の偉大な革新者の1人マーク・ホリスが亡くなったと知り、とても悲しく想う」「マークは、“It’s My Life”“It’s A Shame”など真に素晴らしい曲のメイン・ソングライターだった。1988年には、類まれなアルバム“Sprit Of Eden”を発表した。彼の才能はこの先も記憶に留められ、彼の音楽は生き続ける」との声明を出した。


このほか、元ソフト・セルのマーク・アーモンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、シャーラタンズのティム・バージェス、ケミカル・ブラザーズのエド・シモンズ、プロデューサーのポール・エプワース、俳優のイライジャ・ウッドら多くの人たちから追悼の言葉が寄せられている。









合掌。

Ako Suzuki
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