【インタビュー】ジョナ・マトランガ、<FUJI ROCK>以来10年ぶり来日「FARの楽曲をプレイするのは最高」

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ジョナ・マトランガが3月中旬より<Jonah Matranga and Friends JAPAN TOUR 2019>を開催する。デフトーンズやセパルトゥラといった第一線級のバンドに影響を与えてきたポストハードコア・バンド“FAR”のフロントマンにして、以降数々のバンドでUSエモシーンを牽引してきた人物が、<FUJI ROCK FESTIVAL>出演以来、約10年ぶりに来日を果たす。

◆ジョナ・マトランガ 画像

ジャパンツアー開催を前に、ジョナが自身の経歴や現在のコンディション、そして日本公演への意気込みを語ったオフィシャルインタビューをお届けしたい。

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■日本のミュージシャンと
■プレイできることにとても興奮してる

──ジョナはこれまでに、様々なバンドやソロ活動を行ってきました。今までの主な経歴を教えてください。

ジョナ:FARは1991年にサクラメントで結成して、セパルトゥラ、デフトーンズ、センス・フィールドなどとツアーで世界中をまわったんだ。1998年のFAR解散後に、ソロ活動としてワンラインドローウィングをスタートさせ、サーズデイ、コヒード&カンブリア、ダッシュボード・コンフェッショナルなど様々なバンドとツアーをした。そんな時にノーマン (テキサス・イズ・ザ・リーズン)から「新しいバンドをやりたい」と連絡があり、チャーリーとスコットにも声をかけて結成したのがニュー・エンド・オリジナル。

──ニュー・エンド・オリジナルの1stアルバムリリースは2001年のことでした。

ジョナ:そう。ノーマンはワンラインドローウィングの曲が好きだったんだ。そういうこともあってニュー・エンド・オリジナルの曲はワンラインドローウィングの曲をアレンジし直して、結成から2週間でレコードを完成させた。2005年にはデス・キャブ・フォー・キューティーとも共演したよ。もっと一緒にバンドをやりたかったな。それからグラティテュードを結成して、ジミー・イート・ワールドとツアーをまわったり、<コーチェラ・フェスティバル>と<レディング・フェスティバル>にも出演したほか、この時期に初めて日本へ行って、<FUJI ROCK FESTIVAL>でプレイしたんだ。

──それらバンド以外でも多方面で活動されてますね。

ジョナ:自分名義のレコードを沢山作ったし、フォート・マイナー (リンキン・パークのマイク・シノダを中心としたプロジェクト)、ルーペ・フィアスコ、サーズデイ、フランク・ターナーのツアーをまわったほか、キミヤ・ドーソンやイアン・ラヴ(ライヴァルスクール)、ジョーボックスのJ・ロビンズとザック・バロカスともレコードを作った。僕は夢を叶えるために素晴らしい人々とのコミュニティを構築してきたんだ。また、娘のために歌うことについての本とオーディオブックを作ったり、 今も新しい音楽に取り組んでいるよ。

──FARは、デフトーンズをはじめとする様々なバンドに影響を与えてきました。当時は、センス・フィールド、テキサス・イズ・ザ・リーズン、ジミー・イート・ワールドなどとも共演されましたが、その頃のシーンはどんな感じだったのでしょう?

ジョナ:ものすごくエキサイティングだった。多くのサウンドの異なる多くのバンドと共演したし、もっと女性や黒人、ゲイたちと関わりたかった。そうしたらもっと楽しかったと思う。

──EMOシーンを牽引してきたジョナにとって、常に新しいことをクリエィティヴし続ける原動力はどこにありますか?

ジョナ:僕は他の人々よりも音楽が大好きなんだと思う。それは僕に平和と喜びをもたらし、時に悲しみを乗り超える手助けをしてくれるから。

──影響を受けたお気に入りアーティストは?

ジョナ:プリンス、ニール・ヤング、リッキー・リー・ジョーンズ、ザ・クラッシュ、レッド・ツェッペリン、U2、パブリック・エナミーなんかを聴きながら学んでる。コピーをするのではなく、そこからいろいろと感じて、他の人とは違ったサウンドや音楽を作るんだ。

──では、現在進行形ではどのような音楽を聴いていますか?

ジョナ:リアーナの『ANTI』、ビヨンセの『Lemonade』、ケンドリック・ラマーの『DAMN』と『To Pimp A Butterfly』かな。俺は今、パンク、フォーク、ソウルを組み合わせた新しい音楽を作りたいと思っているんだ。

──最近では、J・ロビンズとEPを制作しましたが、これはどういう経緯で行われたものですか?

ジョナ:僕たちはカモッラというバンドを結成して、世界中の人種差別について語り、一緒に曲を書いた。それが「Mourning, Resistance, Celebration.」(喪、抵抗、祝い)という曲。J・ロビンズのスタジオでEPをレコーディングしたんだ。

──今回、FARの『Walter&Soluton』20周年アニバーサリーを掲げて世界ツアーを行っていますが、調子はいかがですか?

ジョナ:FARの曲をプレイするのは最高だよ。いまだに曲が新鮮でエキサイティングだし、様々な場所で様々なミュージシャンと演奏するのがとても楽しい。

──<FUJI ROCK FESTIVAL>以来、約10年ぶりの来日となりますが、日本のバンドやシーンについてはどう感じていますか?

ジョナ:僕が今まで日本で共演したことのあるバンドはどれも素晴らしく良いバンドだった。今回のツアーで日本のミュージシャンとプレイできることにとても興奮してるよ。

──最後に日本のファンへメッセージを。

ジョナ:君たちのサポートと優しさに感謝している。今回の日本公演ではもっと一緒に楽しもう! いつでも僕のWEBサイトに来てね。

取材・文◎Satoshi Tsugahara (waver waver)



■<waver waver presents「Jonah Matranga with Friends」Featuring songs from FAR, Gratitude, New end original, Onelinedrawing>

2019年3月16日(土) 京都 GATTACA
open18:00 / start19:00
with:nim, Dry river string, folio

2019年3月17日(日) 新宿 ANTKNOCK
open18:00 / start19:00
with:BUDDHISTSON, ATATA

▼チケット
4,800円 (※ドリンク代別)
一般発売日:2月9日

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