【インタビュー】痛快リフレッシュソングを歌う覆面シンガーはSAKIKA(GIRLFRIEND)

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「働く女性に心も身体もリセットしてほしい」という願いから生まれた、リラクゼーションスペース・ラフィネのCMソング「リセットノススメ」。

◆ミュージックビデオ・撮りおろし画像

“パワハラ上司に大ビンタ”や“眠たい会議に爆音ミュージック/撒き散らすシャンパンパーティー”など、現実では実行に移せないが一度はやってみたい日常生活でのリフレッシュが歌詞に盛り込まれた、働く女性に向けての新感覚の応援ソングだ。

その歌唱担当に抜擢されたのが、GIRLFRIENDのメインボーカル・SAKIKAだった。19歳になったばかりの彼女は、いったいこの楽曲とどういう心境で向き合ったのか。そして今彼女はなにを思いステージに立っているのか。「リセットノススメ」という楽曲を通して、19歳女子の等身大を探っていった。

   ◆   ◆   ◆


■シンガーとしてももっともっと成長していきたい
■バンドではGIRLFRIENDにしかできない表現を突き詰めていきたい

――「働く女性のリフレッシュ」がテーマの楽曲を、10代のSAKIKAさんはどう受け止めましたか?

SAKIKA:会社にまつわるワードが歌詞に入っていることが新鮮でした。でもサビの「飛び出していこう!」という気持ちは大学生のわたしにも充分当てはまるから、歌っていても気持ちが入りやすくて。わたしは決められたことを守りがちなので、この曲の歌詞に描かれている「現実にはできないけれど一度はやってみたいこと」がいろいろできたら気持ちよさそうやなーって(笑)。

SAKIKA:自分のなかに新しい風が入ってきた1年やったなと思います。高校時代まではひたすらバンド活動に人生を捧げてきて、それが正しいことやと思ってたんですけど、大学生になってからインプットの時間がすごく増えて。ふだん遊ぶなかで感じたことがライブや歌詞にも出てきて、そしたら曲作りやライブがもっと楽しくなったんです。バンドにもいい影響が出てたらいいなと思ってますね。


――バンドでもご自分でお作りになった曲だけでなく提供曲も歌ってらっしゃいますが、「リセットノススメ」の歌唱担当はその時の感覚とは違いましたか?

SAKIKA:やっぱり違いますね。バンドでは楽器をレコーディングして最後に歌入れをするので、楽曲が身体のなかに入った状態で歌うんですけど、個人での歌のお仕事は「リセットノススメ」が初めてだったので、カラオケ音源で練習するという経験が新鮮でした。でもこの曲も基本はバンドサウンドなので、「わ、こんなリフ自分じゃ作らへんな」「こんなアレンジありなんや」というところも無意識のうちに思ったりして(笑)。

――ははは。バンドマン脳は消えないと。

SAKIKA:ロック調かと思いきや、パアッと華やかに開けていって……この曲を作った人すごいなあ、この曲かっこいいなあ!って(笑)。そういうところも聴いていて楽しかったし、勉強にもなりました。でもシンガーとしての参加ということは、歌しか勝負できるところがないということでもあって。そういうお役目をいただけたことがうれしかったし、「いい歌を歌わなきゃいけないな」という気持ちも大きかったです。

――SAKIKAさんの考えた「いい歌を歌う」とは?

SAKIKA:わたしの声からGIRLFRIENDを知ってもらえたらうれしいなとも思ったので、どこかで自分らしさは出したいな……と思っていました。声を張るほうが得意なので、サビはバッ!とエネルギッシュに、自分のいい声色が出るようにしたいなと思いながら歌いました。それ以外には「こういうふうに歌ったほうが歌詞は聴き取りやすいんちゃう?」みたいにボーカルのアドバイスをいろいろと細かくいただいて、人に届きやすい歌い方を意識しました。あと、Bメロがラップ調というか。


――そうですね。歌詞のなかで「日常生活ではできないけれど一度はやってみたい具体例」が描かれている部分は早口なのでスピード感があります。

SAKIKA:わたしが普段活動しているGIRLFRIENDの楽曲にはこういう歌い回しがないのでまず「口が回るかな?」と思って(笑)。レコーディングでもちょっと苦戦しました。ガヤ録りもスタッフさんと一緒にしたり、今までにない経験がいろいろできたので、楽しいレコーディングでした。

――歌っていて印象に残った部分とは?

SAKIKA:“私は一体どこに向かってるんだろ/私は何に向かって頑張ってるんだろ/もういいや もういいや もういいやって/ハジけたポップコーンみたいだ”というところは、シンプルにええ歌詞やなあと思って。この部分は誰の心にもよぎることやと思うんです。こういう経験があるからその先に希望を感じられたり、頑張れたりするし、わたし自身が陰の部分を経ることで陽に行けるタイプなので共感する部分でもありますね。自分で歌詞を書く時もそういう描写は大事にしています。

――等身大の表現がSAKIKAさんにとっては大事ということですね。

SAKIKA:中学生の頃には中学生だから共感できる曲があって、高校生の頃には高校生だったから共感できる曲があって、共感できる曲は自分の年齢によって変わってくる気がしているんです。だからこそ当時共感していた曲を聴いて、その時の自分の気持ちが蘇ってきたりすると思うんですよね。どんな人にも届く歌詞を書けたらいいけれど、今の自分たちが思っていることをちゃんと曲にしていけたら、誰かにとってのそういう存在の曲になれるんじゃないかな……と思っているんです。自分の思っていることはしゃべるより歌にして届けるほうが向いてるなと最近つくづく感じていて。

――というと?

SAKIKA:言葉で伝えると、受け取った相手がどう思うんかなー……というのが気になってしまうんです。でも歌詞は自己満足で「こういう曲やで」と完成させたものを、人それぞれの受け取り方で楽しんでもらえるので、歌詞で素直な気持ちをさらけ出すことに恥ずかしさがそんなになくて。それが人の心に届いてくれたらうれしいなと思っているんですよね。「リセットノススメ」は歌だけに集中できる環境だったぶん、細かいところまで表現できるよう努めたので、今までとは違う届け方ができたかなと思っています。


――「リセットノススメ」はラフィネの「働く女性に心も身体もリセットしてほしい」という願いから生まれたCMソングですが、SAKIKAさんのリセットとはどういうものでしょう?

SAKIKA:定期的にリセットするようになりました。なんか気持ちがもやもやするなと思ったら部屋を片付けたり、着なくなった洋服を一気に処分したり、定期的に靴下やヒートテックを全部入れ替えます(笑)。あと、不揃いだったハンガーを全部同じものに買い替えたり。

――となると、SAKIKAさんにとってのリセットは、どんどん快適な生活に近づけていくことなのかもしれないですね。

SAKIKA:ああ、そうかもしれないですね! すごくすっきりするんです。上京してから自分のことは自分でするようになったので、柔軟剤ひとつ取っても自分がいちばん気に入るものを選ぶようになりました(笑)。少しずつでも自分のより良い生活をアップデートしていけたらと思いますね。

――「リセットノススメ」には現実にはできないけれど一度はやってみたいことがたくさん描かれています。人間は非現実的なものに心を引かれがちな傾向にあって、現実を忘れるために、現実に立ち向かう英気を養うためにライブやコンサートに行くお客さんも多いのかなと思うのですが、SAKIKAさんはご自分のライブがそういう場所になっていると思うことはありますか?

SAKIKA:ちょうどこの前、とある人とそういう話をして、その時に初めて(アーティストは)そういうふうに見られる職業なんやなと気付いたところがあって。ずっとGIRLFRIENDはライブでも素の部分を見せてきたなと思うんです。


――たしかに、音楽も等身大のご自分を大事にしてらっしゃいますしね。

SAKIKA:自分たちにとっての自然体や日常的なこと、等身大が、誰かの非現実的なものというか、夢のようなものなのかなー……と思うようになったけれど、まだそこに実感が持てていないというか、答えが出ていないところがあるんです。わたしにとってライブはお客さんとじかに会える場所で、ふだんどんな感じでGIRLFRIENDの曲を聴いてくれてんねやろ?というのを知れる機会でもあるし、お客さんと一緒に音楽で一体になれる空間でもあって。ライブでそういうのを実感できるときに元気をもらえるので、わたしも元気を与えられる人間になりたいなと思っています。ライブは本当に素敵な場所ですよね。わたしもよくいろんな人のライブに行って「楽しい!」と感じるんです。

――SAKIKAさんが思う「楽しいライブ」というと?

SAKIKA:やっぱり「1回きり」というのが大きいですね。もしなにかミスがあったりトラブルが起こったとしても「あ、“ミスった!”って感じの表情してる!」みたいに、なかなかレアなことが見られたらラッキーだなと思っちゃうタイプです(笑)。別世界にいるような存在のアーティストが素の表情を浮かべてるのを見ると、自分と近い存在のように感じられてうれしいんですよね。ライブは生ものやから100%の力が出せないことも、ひょっとしたらあるかもしれないけれど、そのライブにしか来られないお客さんもいると思うんです。だからこそどのライブでも100%を出し続けなければいけないとも思いますね。

――GIRLFRIENDの最新シングル曲「ヒロインになりたい」でも等身大の若い女の子の気持ちが綴られています。「リセットノススメ」のように毎日必死に働いている女性が、「ヒロインになりたい」のように思っていたら素敵ですね。

SAKIKA:本当にそうですね! AメロとBメロみたいな悩みや本音を持ちながらも、どんな女の子もみんな「ヒロインになりたい」と心のどこかで思っているんじゃないかなと思っていて……。「リセットノススメ」の主人公も、働いていて大変でつらいこともたくさんあるけれど、そう思うのは頑張りたいから、どこかに希望を抱いているからそう感じるんじゃないかなって。「リセットノススメ」も「ヒロインになりたい」も通ずる部分があるなと思いますね。


――「リセットノススメ」も「ヒロインになりたい」も、また新しいSAKIKAさんやGIRLFRIENDの扉を開く楽曲になりましたね。

SAKIKA:今まではボーカルも得意技をどんどんぶつけていくような感じだったんですけど、「リセットノススメ」でも「ヒロインになりたい」でも曲調に合わせた歌い方を考えたり、いつもとは違う視点で歌うことができました。それは歌だけじゃなく表情もそうで、お客さんに曲がより伝わる立ち振る舞いをしていきたいなー……と思うようになりましたね。小さい頃から今もずっと人前で歌うことがすごく好きやから、「リセットノススメ」という歌のお仕事をいただけたことはすごくうれしくて。シンガーとしてももっともっと成長していきたいし、バンドでは自分のことをちゃんとさらけ出して、GIRLFRIENDにしかできない表現を突き詰めていきたい。そのためにメンバー一丸となっていろいろ考えているところです。

――唯一無二を目指す、と。

SAKIKA:年齢を重ねることでいろいろ選択肢が増えてきたぶん、いろんなことを人任せにするのは良くないな、自分のなかにあるものを全部出すのは大事なことやなと思うようになりました。最初から「こうするべきなんや」と決めつけて「うーん」と悩んでしまうなら、取り敢えず出してみることが重要というか。今まで自分はそういうものを出さなさすぎてたんです。でも出してみたら意外と壊せるところもあるなと知ったし、自分が自信を持って出した自分の意見がどんな評価を受けるのかが知りたいなとも思うようになってきて。

――自立心の目覚めですね。

SAKIKA:そうですね!(笑) 1年後には二十歳になるので、人としてもっと一人前になりたいし、一人前になった自分から生まれた曲を歌っていくことが目標なので、そこに向かって一つひとつしっかりがんばっていきたいと思っています。

取材・文◎沖 さやこ
撮影◎鳥居洋介

■「リセットノススメ」配信サイト一覧
https://avex.lnk.to/vYbgV

GIRLFRIEND「ヒロインになりたい」

発売日:2019年2月27日

■CD+DVD
品番: AVCD-94267/B ¥1,800(税抜)
[CD]
1.ヒロインになりたい
2.魅力とは?
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1.ヒロインになりたい -MUSIC VIDEO-
2.魅力とは?    -MUSIC VIDEO-

■CD ONLY
品番: AVCD-94268 ¥1200(税抜)
1.ヒロインになりたい
2.魅力とは?

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