リンゴ・スター、ブライアン・ウィルソンら、名ドラマーのハル・ブレインを追悼

エルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラ、ロネッツ、バーズ、ビーチ・ボーイズ、サイモン&ガーファンクルらのレコーディングに参加してきたドラマーのハル・ブレインが、今週月曜日(3月11日)90歳で亡くなった。
◆追悼メッセージ
ブレインは、プレスリーの「好きにならずにはいられない」、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」、バーズの「ミスター・タンブリンマン」、ビーチ・ボーイズの「グッド・ヴァイブレーション」、サイモン・ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」「明日に架ける橋」「コンドルは飛んでいく」、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」など数々の名曲で演奏し、2000年にサイドマンとして初めてロックの殿堂入りを果たした1人だった。
ブライアン・ウィルソンは、「とても悲しい。何と言ったらいいか、わからない。ハル・ブレインは言葉にできないほど、素晴らしいミュージシャンで友人だった。ハルは僕に多くのことを教えてくれた。彼は僕らの成功に大きく関与していた―最も偉大なドラマーだった。それに、僕らはたくさんの笑いを共にした」と追悼の言葉を寄せた。
リンゴ・スターは「ハル・ブレインに神のご加護を。彼の家族にピース&ラブ。さようなら、ハル、素晴らしいミュージシャン」とツイートしている。
ロネッツのリード・シンガー、ロニー・スペクター(ヴェロニカ・ベネット)は「今日、残念なことにハルにさよならを言わなくてはなりません。私たちロネッツのレコーディングで彼がかけたくれた魔法に感謝します」との声明を出した、
BBCによると、先月、ブレインの90歳の誕生日パーティーでプレイしたザ・ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツは、「彼は僕らに多くのことを与えてくれた」と話していたという。
一般に名が知られていたわけではないかもしれないが、ミュージシャンや音楽界への貢献は非常に大きく、ロックの殿堂によると、ブレインがプレイした曲は、40曲もが全米1位に輝いたという。
合掌。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップらと共作したギタリストのリッキー・ガードナーが死去
2022ビルボード・ミュージック・アワード、オリヴィア・ロドリゴが最多の7部門を受賞
カナダの音楽賞ジュノー・アワーズ、2022年の受賞者発表
ユーロビジョン・ソング・コンテスト2022、ウクライナ代表が優勝
デュラン・デュラン、エミネム、ドリー・パートンらロックの殿堂入り
チネケ!オーケストラ、デッカ・レコードとのパートナーシップを発表し新レーベル“チネケ!レコード”設立
電子音楽の巨匠、クラウス・シュルツェが死去
ロックの殿堂、ファン投票締め切りまであと数日
2NE1復活ライブも、コーチェラの88rising<Head in the Clouds Forever>に豪華アーティスト集結
