【ライブレポート】澤野弘之<LIVE “R∃/MEMBER”>2日目、LiSAとAimerの共演も実現した情熱と幸福に彩られた夜

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▲LiSA

本編最後のMCでは、“僕が歌いますかね”と「RE:I AM」の一節を歌い出す澤野。またしても笑いが会場を包む中、LiSAを呼び込む。彼女はライブ冒頭を観ていて、澤野のMCに爆笑したことを明かし、澤野の重厚なサウンドに対してMCはポップと評した。さらに、澤野に初めて対面した時に、シリアスなアーティスト写真と飾らない話し方のギャップに驚き、お見合いだったら断ると告白。このLiSAの発言に大きな笑いが起きた。澤野はLiSAとの共演によって[nZk]の新しいサウンドの方向性を作ることができたと語ると、そのコラボ曲となった『機動戦士ガンダムNT』の主題歌「narrative」へ。澤野の真骨頂と言える荘厳なサウンドに乗りながら、LiSAは存在感溢れる力強い歌声を聴かせる。煌びやかな無数の光線を放ちながら豊洲PITに神々しい景色を描き切ると、澤野たちはステージを後にした。

アンコールでは、バンドメンバーのあとにmizuki、Yosh、Gemie、Tielle、naNamiが登場。すると、新作をリリースして間もないということで、アンコール曲「REMEMBER」のゴスペル調のコーラス部分をYoshが演奏前にレクチャーすることに。コーラスを何回かくり返し、オーディエンスがメロディラインを掴むと、いよいよ楽曲がスタート。イントロから3,000人のシンガロングが轟いた。その力強い声に負けじと、5人のボーカリストたちも声を高らかに響かせていく。終盤、ドラム以外の楽器隊がブレイクして、会場全体でコーラスをする展開へ。これは前夜にはなかったパートで、初日公演を終えてから急遽設けられたのだろう。澤野のライブは同期音源を使用してすべてが緻密に構成されているものなので、この展開には正直かなり驚かされた。しかし、このセクションによって、ステージとフロアの一体感はより強固なものとなり、前夜以上の多幸感が会場全体を包み込んでいた。澤野自身も気分が高揚したのか、ピアノを離れて踊っていたのも、この日のハイライトとなった。

▲「REMEMBER」(ボーカル:mizuki、Yosh、Gemie、Tielle、naNami)

2日間に渡った光り輝く夜は、いよいよ真のフィナーレに向かう。澤野が最後に呼び込んだのは、LiSAとAimer。ここで、LiSAは自分と澤野を繋いでくれたのがAimerであること、そのAimerは以前リハーサルスタジオで澤野にLiSAとの共演を勧めたことを明かした。続けて、LiSAは澤野との共演が決まると、誰よりも先にAimerにそのことを報告したことを告白。それを受けて、澤野がAimerに“LiSAさんとコラボさせてもらいました!“と冗談交じりに話すと、LiSAは“おそっ!”とツッコむ。さらに“今日は澤野さんが1番楽しそうですよね”と指摘し、「REMEMBER」の途中で見せたダンスをすることを要求。演奏のない中ですることに躊躇しながらも、澤野がダンスを披露すると、観客は拍手喝采。温かい空気が会場を包み込む中、最後に披露されたのは、LiSAがAimer自身を知るきっかけになったという「StarRingChild」。タイトルがコールされると、フロアからは歓喜の声が上がる。このLiSAとAimerによる奇跡のデュエットはSNS上でも話題になり、この晩のTwitterのトレンドに“StarRingChild”が入るほどであった。壮大なバンドサウンドに乗りながら、2人の若き実力派シンガーが響かせた歌声は圧巻だった。

豪華絢爛で荘厳、そして多彩な光景を見せてくれた特別な2日間は、全出演者とオーディエンスの万遍の笑顔とともに幕を下ろした。さまざまなアーティストと共演した『R∃/MEMBER』の制作を通じて、澤野は大きな刺激を受けたという。そして、この2日間のオーディエンスの情熱的なレスポンスもまた、澤野に影響を与えたのは間違いない。彼が再びステージ上に極上のシーンを描いた時、この煌びやかな2夜を“思い出す”ことになると確信している。


取材・文:鈴木健也(BARKS編集部)
撮影:西槇太一

◆【ライブレポート】澤野弘之<LIVE “R∃/MEMBER”>初日、西川貴教&Aimerら実力派シンガーらと生んだ圧倒的熱狂

セットリスト

<SawanoHiroyuki[nZk] LIVE "R∃/MEMBER">
東京チームスマイル・豊洲PIT
2019年3月7日
 
M-1 Glory -into the RM- (Vo.Yosh)
M-2 Barricades (Vo.Yosh)
MC
M-3 Rise Above (Vo.Yosh)
M-4 Cage<NTv>(Vo.Tielle)
M-5 VV-ALK(Vo.Tielle)
M-6 Roller Coaster(Vo.Gemie)
M-7 call your name<Gv>(Vo.Gemie)
MC
M-8 gravity Wall(Vo.Tielle&Gemie)
M-9 &Z(Vo.mizuki)
M-10 ViEW(Vo.mizuki)
M-11 close your eyes(Vo.mizuki)
MC
M-12 Next 2 U -eUC-(Vo.naNami)
M-13 Home ~in this corner~(Vo.naNami)
M-14 s-AVE(Vo.Aimer)
M-15 bL∞dy f8 -eUC-(Vo.Aimer)
MC
M-16 i-mage(Vo.Aimer)
M-17 ninelie<cry-v>(Vo. Aimer)
MC
M-18 narrative(Vo.LiSA)

En1 REMEMBER(Vo.mizuki&Yosh&Gemie&Tielle&naNami)
MC
En2 StarRingChild(Vo.LiSA&Aimer)

ライブ情報

<澤野弘之 LIVE [nZk]006>

公演日時:2019年6月9日(日)OPEN 16:00 / START 17:00

出演者:澤野弘之
ゲストボーカル:coming soon…

会場:パシフィコ横浜 国立大ホール

券種/料金(税込):全席指定¥7,560
※未就学児童入場不可※お一人様4枚まで

チケット最速先行情報:
SawanoHiroyuki[nZk] 3rdアルバム『R∃/MEMBER』購入者限定チケット抽選先行受付
受付期間 2019年3月5日(火)12:00~2019年3月26日(火)23:00
お問合わせ:DISK GARAGE:050-5533-0888

◆「澤野弘之 LIVE [nZk]006」特設サイト

リリース情報

SawanoHiroyuki[nZk] 3rdアルバム『R∃/MEMBER(読み:リメンバー) 』
発売中

初回生産限定盤(CD+Blu-ray)
VVCL-1409~1410 ¥4,400+税

通常盤(CD only)
VVCL-1411 ¥3,200+税

収録内容:
DISC1 (CD)
M01 「Glory-into the RM-」by SawanoHiroyuki[nZk]:SUGIZO
M02 「EVERCHiLD」by SawanoHiroyuki[nZk]:Akihito Okano(ポルノグラフィティ)
M03 「never gonna change」by SawanoHiroyuki[nZk]:スキマスイッチ
M04 「narrative」by SawanoHiroyuki[nZk]:LiSA
M05 「i-mage」by SawanoHiroyuki[nZk]:Aimer
M06 「NOISEofRAIN」by SawanoHiroyuki[nZk]:Takanori Nishikawa
M07 「Binary Star」by SawanoHiroyuki[nZk]:Uru
M08 「ME & CREED 」by SawanoHiroyuki[nZk]:さユり
M09 「Unti-L」by SawanoHiroyuki[nZk]:ASCA
M10 「Cage」by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
M11 「REMEMBER」

DISC2(Blu-ray)※初回生産限定盤のみ
澤野弘之 LIVE [nZk]005 ライブ映像収録
D + T / BLOOD oF thE DRAGON
The Brave
The Reluctant Heroes
friends
BRAVE THE OCEAN
Before my body is dry
Battle Scars
Grenzlinie / Rё∀L
Tide Over / DOA
Light your heart up
Roller Coaster
Aesthetic <【emU】ver.>
RE:I AM
Next 2 U
ninelie
Cage
Amazing Trees
A/Z
aLIEz
Next of Kin
mio MARE <2v-alk_v>
sh0ut ※数字0に斜線
Barricades
pf-[nZk]005
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