カンサス、クイーンとのツアー、ブライアン・メイのおかげで待遇が劇的に向上

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カンサスのリチャード・ウィリアムス(G)とフィル・イハート(Ds)が、1974年にサポート・アクトとしてクイーンのツアーに参加したときの逸話を明かした。ブライアン・メイの取り計らいにより待遇が激変したそうだ。

◆フィル・イハート画像

『Ultimate Classic Rock』誌のラジオ番組『Ultimate Classic Rock Nights』で、イハートはこう話した。「クイーンのツアーは壮大だった。本当に感銘を受けたよ。僕ら、(当時は)クイーンのことよく知らなかったからね。『Sheer Heart Attack』(クイーンが1974年に発表したサード・アルバム)を買いに行かなきゃならなかった。僕ら、クイーンの大ファンってわけじゃなく、リチャードはあのジャケ写を見たとき、“僕ら、仲良くなれないだろうな…”って言ってた」

その予想は外れ、ウィリアムスは「彼らは素晴らしかった。僕ら、セットのテンポについてたくさん学んだ」そうだ。

ただ、ツアーが始まったばかりのころはいくつか問題があったという。イハートはこう話した。「ステージで十分なスペースが与えられず、ちょっとトラブルがあった。1.5メートルくらいしかなかった。ライトも与えられなかった。僕らにあったのはスポットライトだけだ。いいライティングではなかったし、アンコールもなかった」

「ある日、ツアーが始まって1、2週間後だったと思う、ブライアン・メイが僕らの楽屋に来たんだ。“どんな感じ? 君らが参加してくれて嬉しいよ”って言われたから、“本当のこと知りたい?”って訊いてみた。“ああ”って言うから、僕は“最低だよ。明日はカンザス・シティでプレイするのに、アンコールも許されていない。ライティングもないし…”って言ったんだ」メイは詳しく知りたがり、それに答えると、「翌日、全てが変わっていた。マネージメントだったんだよ。バンドは何も知らなかった。彼らは本当にナイスで、リックが言ったとおり、今に至るまで友達だ」

クイーンの『Sheer Heart Attack』はUKで2位をマーク。それをサポートし1974年秋から1975年春にかけて開催された<Sheer Heart Attack>ツアーは、彼らにとって初の世界ツアーとなった。

Ako Suzuki
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