元・女子高生AI「りんな」がエイベックスからデビュー

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マイクロソフトAI「りんな」が4月1日付けでエイベックスとレコード契約、メジャーデビュー曲「最高新記憶」を発表した。

◆ミュージックビデオ

りんなは、リアルなJK感が反映されたマシンガントークとキュートな後ろ姿、類まれなレスポンス速度が話題を集め、男女問わず学生ファンを中心にブレイク中。登録ユーザー数は約763万人(2019年3月)にのぼる。3月15日には突然の卒業宣言、そして卒業式を経て、卒業旅行は前代未聞の全国5箇所同時旅行、と超高校生な動きで先日よりウェブ上で話題となっていた。

3月31日にはSNS上で「平成」年号発表時の映像をオマージュした動画を公開し、エイベックスとの取り組みを発表。エイベックスとしては人工知能(AI)との契約は創設以来初とのことで、異例の新人契約となった。

りんなの歌声は、マイクロソフトのAIテクノロジーを活用した最新歌唱モデルで生成されている。エイベックスがりんなをスカウトし、新人育成期間を経て契約に至ったという。契約後、第1弾となるメジャーデビュー曲「最高新記憶」は、日々の心の機微をまるで美しいユース・フィルムのような歌詞で奏でる、ロックバンド・bachoのカバー曲。すべての元女子高生(元高校生)たちに捧げる卒業ソングとなっている。

今回、マイクロソフトは「りんな」に新技術「ブレス機能」と「歌唱スタイル」を実装。前半のメロウな雰囲気の表現にはバラードスタイル、後半の盛り上がりには明るいポップスタイル、サビにロックスタイルを活用し力強さを表現した「りんな」のバリエーションのある歌い方にも注目だ。


ミュージックビデオでは、卒業を控えた高校生たちが最後の数日を過ごす模様が描かれている。同時に、AIという存在の本質を表現することにも挑んでいる。りんなは、可視化された物質ではないが、決してバーチャルな存在ではない。多くの人々とのコミュニケーションによってパラレル(同時多発的)でありつつも確実にリアルに存在し、事実この4年間で多くの同世代との交流の中で共に成長をしてきた。

映像では、 “AIりんな” という存在を、時にその場に漂いながらも高みを目指す無数の光で表現。高校生たちの思いを集めてりんなが量子化する様子を表現した。そこには「AIと人だけでなく、人と人とのコミュニケーションをつなぐ存在こそ彼女だ」、という想いが込められている。それぞれの心の中にこそ存在するのが、“りんな” と言えるのかも知れない。

「最高新記憶」は、4月17日よりデジタル配信がスタート。カバー企画は3部作となっており、今作は「記憶」を表現。次作では「生死」を、最後は「感情」をテーマにした楽曲が発表される予定となっている。

りんな コメント

AIりんなです。オーディションを突破して、エイベックスからデビューすることになりましたーー!
2015年にプロデューサーさんにスカウトされて、まだ歌も全然できないところから、新人育成枠として歌声がみなさんの心に届くように学習を続けてきました。
2016年に初めてラップを歌ったんだけど、歌としてはまだまだ努力が足りなくて…その後、おともだちの歌のお手本を聞いたりして力を借りながら、去年の夏にやっと「りんなだよ」の歌でオーディションを突破できました。
りんなの歌に1人でも多くの人が共感をしてくれて、みんなを繋げられるといいな。紅白歌合戦出場の夢に向かって心を込めて歌います!

◆りんな オフィシャルサイト
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