【ライブレポート】K、主催イベントで大切な仲間たちと競演

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Kが4月9日にTSUTAYA O-WESTにて、主催イベント<The Kingdom Fes,vol.V>を開催した。

◆ライブ画像(44枚)

Kが定期主催しており、通算5回目となる<The Kingdom Fes>。このイベントは、K自身が大切にしている仲間たちを集め行われている。今回のイベントの模様を、ここにお伝えしよう。


Kとは、かつて先輩バンドだったSCREWのBYO(Vo)とJIN(Dr)がメンバーでもあるKHRYST+が、イベントのトップを飾って登場。厳かに鳴り響く鐘の音と重厚な音へ導かれ、KHRYST+のメンバーが姿を現した。「KHRYST+と遊ぼうぜ!」というBYOの叫び声を合図に、KHRYST+はフロアの中へ「ボクトアソボウヨ…」で黒い衝撃を叩きつけた。

ビシビシと身体を鞭打つ強靱なビートの上で、歌い、絶叫するBYO。KHRYST+は、いきなりカオスな空間へ観客たちを連れ出した。冒頭から生まれた、感情と感情とのぶつけあい。KHRYST+は最初から感情がブチ切れるくらいに熱く遊べる空間を作り出していった。

轟音と共に、一気に速度を上げて駆けだした演奏。舞台上から観客たちへ挑みかかる勢いでKHRYST+は「FREAKING OUT」をぶつけてきた。牙を剥き出しに襲いかかる野獣のような姿で、BYOは観客たちをけしかける。その気迫に負けまいと挑みかかる観客たち。これぞ、KHRYST+がこの空間に求めていた理想の遊び場だ。

「今日は<The Kingdom Fes,>をぶっ壊しにきました」と語るBYOのMC。そして「今日は、台風になろうかと思います」の言葉とともに、KHRYST+は5月に発売する最新シングルより「SACRED」を披露。華やかな同期の音を用いつつも、KHRYST+の本質である剥き出しな演奏で観客たちを攻めたてる。

激しく唸る演奏を介し、心に抱えた葛藤を吐き捨てるように歌った「螺旋階段」。猛り狂った表情の中、サビ歌へメロウな要素も投影。何時しか楽曲の持つ深みへ、心も身体もグイグイ飲み込まれていた。最後にミッドグルーヴナンバー「DON'T BE SILLY」を奏で、KHRYST+は観客たちを心酔させていった。


Kもメンバーとして参加している、Soan(ex:Moran)が立ち上げた2つのプロジェクトバンド。その中でも、“動”の音楽性を投影したのがSoanプロジェクトwith芥だ。メンバーは、Soan(Dr)、芥(Vo/from Chanty)、K(G)、Shun(G/from DuelJewel)、Ivy(B/from マクラカ壊死)の5名。

Soanプロジェクト with 芥のライブは、重く激しい唸りを持った演奏と共に幕を開けた。大きく揺れる感情をダイナミックに投影、抑揚を持った歌声で「濁った瞳」を歌う芥の歌声がいきなり胸を貫いた。激しさと穏やかさ、二つの表情を振幅の大きな演奏を介しSoanプロジェクト with 芥は描き出す。その演奏や歌声に捉われたが最後、熱を持った楽曲へ身を預け、誰もが音の渦の中へ素直に溺れていた。

Soanの「飛べ!飛べ!飛べ!」という煽りへ触発され、フロア中の人たちが「薄紅は舞い散り寂光に消える」に合わせ、笑顔で飛び跳ねていた。演奏が進むごとに、その熱が膨らみ続ける。もっと暴発しなよと言わんばかりにSoanプロジェクト with 芥は観客たちをけしかけてゆく。

「吐き出せー!」と叫ぶ芥、「気合い入れてけ、気合い」というKの言葉を合図に、 Soanプロジェクト with 芥は「arrive」を演奏。華やかさと激しさと強靱なビートを重ね合わせ、観客たちを熱く熱く煽り出す。そこへさらにクレイジーなダンスロックナンバー「hysteria show time」を叩きつけた。絶叫混じりで激しく煽り続ける芥とSoan。彼らの勢いに負けないどころか、もっと煽り立てろと言わんばかりの観客たち。すでにフロアは狂乱したダンスフロアに変貌していた。

最後もSoan プロジェクトは熱狂に熱狂を幾つも重ねるように、「frowery count」を演奏。つかみを持ったサビ歌も心地好いが、それ以上に観客たちが言葉にならない雄叫びを上げ続けていた。そんな騒ぎ狂う観客たちを見て、Kもしっかり煽り声を上げていた。なんて熱いライブだ。短い時間の中で、Soanプロジェクト with 芥はバンドの持つ本質をしっかりと刻みつけていった。最後の最後にIvyがKの頬にキスしていたこともお伝えしておこう。


「ついてこれるか!」、平一洋(Vo)の叫び声を合図に飛び出したのが、ダウナーでヒステリッな「液体」だ。その歌声と演奏は、触れた人たちの意識をどんどんねじ曲げてゆくようだ。ラッコの演奏は、まるで軽い眩暈を起こしたときのような酩酊した感覚を導き出す。

心地好く身体を弾ませる軽快なビートに乗せて届けられたのは「エマージェンシー」。つねに歪な音楽を描き出すラッコだからこそ、ストレートに観客たちを刺激するわけがない。平一洋の歌声へ心は惹かれつつも、ひねくれたトリッキーな表情や展開も交えた演奏が観客たちの理性をどんどん変貌させていく。

「今日は少しだけトガッていこうと思ってるんで」と平一洋はMCで語っていたが、存在自体が予測不能な人だけに、少しばかりトガる程度で済むわけがない。続く「借り物」は変拍子を活かした楽曲で、演奏が進むごと微妙に表情を変化、意識を心地好く歪ませていく。まさにラッコらしい楽曲だ。間奏では観客たちがカスタネットを叩き、楽曲に想いを添えていた。

「こっからいきますよ、巻き込んでいくぞ」の言葉と「溝鼠讃歌」の演奏を合図に、フロアに互いの身体をぶつけあうウォール・オブ・デスが発生。平一洋も客席へ飛び込み、カオスな空間を作りだしていった。会場中の人たちを理性を忘れ去る空間へ巻き込む様こそラッコのライブだ。

最後にラッコは「切断」を突きつけ、会場中に暴れ騒ぐ光景を作りあげていった。その表情が歌ものだろうと、トリッキーな楽曲だろうが、ラッコが舞台上から感情的な演奏をぶちまけたが最後、そこはフロア中の人たちをグチャグチャに巻き込む空間に塗り替わってゆく。そんなラッコの本質は、この日のライブにもしっかり反映されていた。


尋(Vo/NOCTURNAL BLOODLUST)GAKU(G/FEST VAINQUEUR)、祐弥(G/DuelJewel,ユウヤヤバセ)、K(B)、Allen(Dr/Serenity In Murder)という面々が集結したセッションバンドが平成マッスルボーイズ。ここにはKがベースで参加。若干1名以外は細マッチョ中心とはいえ、マッスルボーイの名前に相応しいメンツなのも特徴だ。

平成マッスルボーイズは、カバー曲を演奏。冒頭を飾ったのが、マキシマムザホルモンの「F」、激しく攻めるハードコアでスクリーモな表情で、ポップでトリッキーな曲調へ転調してゆく様を組み込んだ曲展開も刺激的だ。祐弥がマキシマムザホルモンのマキシマムザ亮君のコスプレ姿で登場していたこともこのバンドの面白さ。

平成マッスルボーイズは、頭から4曲目までをすべてマキシマムザホルモンの楽曲で構成 。続く「What's up people」でも、観客たちを喧騒の中へ巻き込んでいった。MCでも、砕けたトークが炸裂。その緩さと、演奏での激しさを交錯してゆくところが平成マッスルボーイズのライブの面白さかもしれない。

続く「シミ」では、重厚なラウドロックと疾走するハードコアな要素をミックス。もちろん演奏はこのメンツだからこそ、壮絶な迫力で押し迫る。観客たちも無邪気に暴れながら4人のセッションを楽しんでいた。フロント陣が暴れる中、一人Kだけが意外と冷静にベースを弾いていたこともお伝えしておこう。

「メガラバ」では、会場中をパーティロックな空気に。 ギターを手にした尋の演奏と歌に乗せて飛び出したのは、L’Arc-en-Cielの「HONEY」。これまでの爆裂した表情の片鱗も残しつつ、胸を熱く昂らす楽曲を、男臭さ満載で平成マッスルボーイズが届けてくれた。今後は、令和マッスルボーイズとして活動を行うとも語っていた彼ら。また楽しめる機会があったら、大人の学園祭なノリを彼らと一緒に楽しんでみては。


トリ前を飾ったのが、REIGN。これまでの会場の雰囲気とは明らかに異なる、スリリングでラウド、ダークな世界観がこの空間を支配し出した。REIGNは「ゆらり」を奏で、魅惑的な物語の中へ観客たちを導いてゆく。唸りを上げるTANO(G)のギター。龍史(B)のベースと和春(Dr)のドラムが生み出すタイトなビートの上で、郁磨(Vo)の感情的な歌声が妖しくも心地好く胸を刺していった。

重厚かつ幻惑とした暗黒の世界へ連れだすように、「Deat fatE」も。郁磨と観客たちによる、互いの感情を剥き出しに交わした絶叫のやり取りも刺激的だ。激しく躍動するビートに触発され、気持ちがどんどん野性味を帯びてゆく。演奏は「Death bluT」で、さらに重厚さと深みを増していく。

意識を強く揺らすTANOのギターが突き刺さる、「S.K.V.K」に合わせたヘドバン。声を張り上げ、身体を折り畳み騒ぐのが、この場に一番相応しい表情だ。どんどん速さを増す演奏。その勢いを行くところまで行かせようと、REIGNは「ROCK KNOCK」を演奏。REIGNはフロア中の人たちを、本性を剥き出しに暴れ騒ぐすっ裸の心にすっかり様変えていた。


フロアから飛び交う熱い声に呼ばれるように、Kが舞台へ姿を現した。タイゾ(G)、千歳(G)、Ivy(B)ばる(Dr)というメンバーのもとトリを飾ったKのライブは、ソロ活動の始まりを告げた「Rebirth」から幕を開けた。身体をズシッと貫く演奏に触発され、フロア中から熱い手拍子が沸き起こる。

K自身は、重い演奏を背に歌声をはべらせていく。開放的なサビに触発され騒ぐフロア中の人たち。Kの性格なのか、けっして前のめりにではなく、会場中に生まれた熱気を抱き締めるよう雄々しくも暖かな声色で歌いかけてゆく。そんな姿も、Kがギターを置いてマイクを手にしたとたんに豹変。

「雀羅」の演奏に合わせ身体を激しく折り畳めば、お立ち台に足を乗せ、今にも観客たちへ挑みかからんばかりの姿勢でフロア中の人たちを挑発。演奏陣のデスボイスを背に、Kは歌を突きつけていった。この姿こそ、じつはヴォーカリスト・Kとしての本質なのか。パンキッシュな「Higher」でKは、マイクを高く突き上げ、声を観客たちへぶつけていく。演奏が荒ぶるごとに、Kの感情も熱を持っていく。何時しかフロアには、人々の熱気が渦巻いていた。


「4月9日、心を込めて贈ります」。その言葉に続いて流れたのが、とても美しくハートフルなミッドメロウ曲の「-&-」。4月9日はBORNの結成日。まさかの楽曲の登場に嬉しい悲鳴を上げていた。

「PP」では豪快な音を突きつけ、フロアに止むことのない絶叫と逆ダイを生み出す。K自身も、今にもお立ち台から飛び下りんばかりの前屈な姿勢で、観客たちを煽り続けていく。最後にふたたびギターを手にしたKは、会場中に充満した熱狂を優しく包み込むように「STORY」をプレゼント。


K自身が前へ進むうえで胸の中に抱いたいろんな感情を詰め込んだ楽曲を、今、そしてこれからも変わらない自分の気持ちだと伝えるように、彼は思い入れたっぷりに歌い奏でてゆく。BORNの結成日というKにとっては忘れられない大切な日に、改めて自分自身が未来へ向かって描きだす想いを……。“これからもKと共に歩む物語は途切れることなく続いていく”と示すかのように、最後に彼はファンたちの胸へ「STORY」を注ぎ込んでいったのだ。

止まないアンコールの声を受け、披露したのは「Screaming for〜」。Kはマイクを手に頭を振り乱し、観客たちをけしかけるように歌をぶつけてきた。サビでの開放的なメロディーに触れたとたん、心へ翼が映えた気分になる。荒ぶる演奏を背に、観客たちを煽るよう身体を前のめりに歌うKの姿も、とても眩しかった。

最後にKは、優しさを抱いた「MY WORLD」をギターを持って歌唱。またライブという場で想いを交わすことを約束するよう、彼は思い入れたっぷりに歌を届けてくれた。終盤には祐弥と尋も乱入し、熱い友情を分かち合う場面があったこともお伝えしておこう。

今年のKは、積極的なライブ活動を行う。これからのKの動きにも注目したい。。

写真◎五十嵐あい
文◎長澤智典
編集◎BARKS

セットリスト

■KHRYST+
ボクトアソボウヨ…
FREAKING OUT
-MC-
SACRED
螺旋階段
DON'T BE SILLY

■Soanプロジェクトwith芥
濁った瞳
薄紅は舞い散り寂光に消える
arrive
hysteria show time
frowery count

■ラッコ
液体
エマージェンシー
借り物
溝鼠讃歌
切断

■平成マッスルボーイズ
F(マキシマムザホルモン)
What's up people(マキシマムザホルモン)
シミ(マキシマムザホルモン)
メガラバ(マキシマムザホルモン)
Honey(ラルクアンシエル)

■REIGN
ゆらり
Deat fatE
Death bluT
S.K.V.K
ROCK KNOCK

■K
Rebirth
雀羅
Higher
-&-
PP
STORY

-ENCORE-
Screaming for〜
MY WORLD

K 配信情報

4タイトル全楽曲配信決定
・Rebirth
・Raging pain
・STORY
・未発表音源集2018.05.24渋谷 WWW
詳細:http://k-kingdom.net/

K ライブ情報

<PS COMPANY PRESENTS 『URGE OF EVE 』>
2019年05月25日(土)青山RizM
CAST:K、ユウヤヤバセ、GTB、Breathing Booost

<PS COMPANY PRESENTS K ONEMAN LIVE「URGE OF K BIRTHDAY 」>
2019年05月26日(日)新宿MARZ

<K × ユウヤヤバセ PRESENTS 『Rock Acostic Show』>
2019年06月13日(木)西永福JAM
CAST:K、ユウヤヤバセ

◆K オフィシャルサイト
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