【インタビュー】きゃりーぱみゅぱみゅ「新しいことに挑戦するのは勇気がいるけどそのカラを破っていきたい」

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■新しいことに挑戦するのってすごく勇気がいる
■そのカラを破っていけば景色が絶対に違ってくる


――ここからはライブについていろいろ聞かせてください。きゃりーさんは出演者の側なので、個人的にチケットを取ってフェスに行くという機会はないですよね。

きゃりー:そうですね。学生の頃はライブ自体あまり行ったことがなかったし、フェスに関しては、今も出演者として他のアーティストさんのステージを見るくらいで。だから、今回の「KPP CAMP」もそうだけど、みんなが頑張ってチケットを取ってくれている姿を思うと泣けます。嬉しいなあって。

――フェス以外では、最近どんなアーティストのライブに行かれました?

きゃりー:ブルーノ・マーズやケイティ・ペリー、マドンナも行きました。マドンナは開演時間が2時間遅れたんですが、いざライブが始まると、そんなことすら忘れてしまうくらいプロフェッショナルなライブでした。ケイティもそうだけど、やっぱりレベルが違う。さすが世界で活躍されているだけあるなと思いますし、1人の女性から出ているパワーとは思えないくらい、すごいエネルギーを感じました。刺激も受けますし勉強にもなります。ひとつ思ったのは、みんなMCがチャーミングなんですよね。覚えた日本語で喋ってくれたりして、そういうところは親近感を覚えるというか。

――きゃりーさんもいろんな国のいろんなステージで歌って来られましたが、海外公演はかなりダイレクトな反応が返ってきているようですね。

きゃりー:すっごく盛り上がります。ちょっとコミカルな感じで作っているオープニング映像があるんですが、日本ではみなさんストーリーに見入る感じだけど、海外の人はもうゲラゲラ笑っていて(笑)。かなりダイレクトですよ。日本語の歌詞を一緒に歌ってくれたりもするんですが、ちょっとわからなくて口をパクパクさせているところなんか見ると、一生懸命覚えてくれたんだな、可愛いなあって愛おしくなります。


――日本のライブで印象深かったのはどういうものですか?

きゃりー:先ほどちょっとお話ししましたが、出雲大社は本当に凄かったです。セットも、衣装も、オープニング映像などすべて凄かったし、歌っていても気持ちがよかったです。空気が全然違うんですよ。感動というかなんというか、ライブ中にちょっと泣きそうになりました。それくらい神聖な場所でしたね。始まる前は少し雨が降っていたんですが、ライブの2時間くらいはピタッと止んで、終わると雷雨に。出雲神様が見守ってくれている気がして、そういう意味でもいいライブだったなと思いました。

――きゃりーさんのライブといえば、一緒にステージを作るダンサーのみなさんの存在も大きいですよね。キッズダンサーの子達とのパフォーマンスは衝撃的でした。

きゃりー:みんなすっかり大きくなりました(笑)。先日マカオでライブがあった時に、当時キッズダンサーだった子が来てくれたんですけど、もう20歳くらいになっていて。彼氏ができましたなんて話を聞くと、もうそんな歳になったんだなぁって親みたいな気持ちになっちゃいました(笑)。

――諸条件がクリアになれば、例えば海外などでもキッズダンサーとやってみたいと思われますか?

きゃりー:もともとキッズダンサーとやらせてもらったのは、小さい子達とやることで自分がいちばんお姉さんに見えるっていう、身長なんかのバランスを重視していたところがあったんですね。でも今は割と逆というか、多いのは男性ダンサーの中に私が入るっていうバランス。その時その時のコンセプトで見せ方も変わるんです。そういえばこの前の出雲大社の時は、久しぶりに小学2年生くらいの子達と踊ったんですが、ファンの方やスタッフさんからも、久しぶりのキッズとの感じがすごくよかったって声が多かったです。キッズダンサーの子達、みんなすごいですよ。緊張もしてないし、本番も全然失敗しないし。

――そんなに小さいのに。

きゃりー:はい。でも可愛かったのが、全然そんな気を使わなくていいのに、差し入れのおやつを食べる時にちゃんと私のところに来て「いただきます」って。もう本当に可愛くて、癒されました(笑)。

――キッズダンサーとの共演、楽しみにしている方も多いと思います。

きゃりー:もちろん、また可能な限りやりたいなって思っています。でもいろんな意味で、自分自身も周りの形態も、どんどん進化していかないとつまらないと思うんです。見ている方も飽きるでしょうし。だからそこはぜひ、”進化”という形で見守っていただければなと思います。

――今回の新曲「きみがいいねくれたら」に関しては、どんなパフォーマンスになっているんですか?

きゃりー:今回は初めて、ダンサーさんと2人で踊っています。振り付けはMAIKOさんに作っていただいたんですが、すごく難しくて覚えるのが大変でした。それに、これは今の自分の課題でもあるんですが、どうしてもダンサーさんの方がメインになっちゃうんですよ。私もキレ良く頑張ってはいるんですが、やはりプロなので上手すぎて(笑)。ちょっと私のレベルに合わせてくださったりしているのが申し訳ないなと思うし、自分の中でも悔しいなと思いながら今頑張っているところです。

――2人で踊るというスタイルは、いつかやってみたいと思っていたことなんですか?

きゃりー:少し前に星野源さんの東京ドーム公演を見に行ったんですが、その時にふと、源さんが「夢の外へ」という曲で男性ダンサーの方と2人でやっていらっしゃったことを思い出して、そういうのもいいんじゃないかなって思ったんです。そういえばダンサーさんと2人っていう形、私やったことなかったなと思い、その日の帰り道に「次の新曲は2人でやってみたいです」って話をしました。私はニコニコ動画系も好きなんですが、“踊ってみた”なんかも2人組が多いですよね。TikTokもそうですが、2人で何かやるのが流行ってるということもあって、そういう2019年らしさも取り入れてみました。


――ジャケットには、2人のきゃりーさんが登場していますね。

きゃりー:これはMVにも出てくるんですが、まず私が部屋に引きこもりすぎて、何もケアしなかった結果ヒゲが生え始めるというところから始まって(笑)、そのカラを破ってこのメインビジュアルで踊るという流れになっているんです。インパクトありますよね(笑)。

――改めて、今回の曲を最初に聴いた時はどんな印象を持ちました?

きゃりー:純粋に、ポップで可愛い曲だなと思いました。特にサビの部分なんかは元気が出ます。私の曲はキャッチーで繰り返すようなものが多いんですが、割と歌詞が深いですよね。悩める女の子達に歌っている気がして、そこはすごくグッと来ました。

――個人的にも共感する部分はありましたか。

きゃりー:ありました。<同じでいいの?ありふれたものを追い求めても届くって保証がないなら 素直になりたい 不安しかないけど>の部分なんかはそうですね。きゃりーぱみゅぱみゅとしても、芯の部分はブレずに、でも進化し続けていきたいなと思っているんですが、何か新しいことに挑戦するのって自分もすごく勇気がいるし、周りからも何を言われるかわからなかったりする。でもそのカラを破っていくことで、その先に見えている景色が絶対に違ってきますからね。勇気がいることだし、不安だなって思う気持ちは私もよくわかります。

――そういう時に背中を押してくれるのが、「いいね」っていう誰かの肯定だったりするんでしょうね。

きゃりー:そうですね。あと、(この楽曲を手がけている)中田さん、最近インスタを始めたんですよ(笑)。だからたぶん「いいね」機能についても詳しくなったというか、昔より興味を持っているから書きやすかったのかなって思います。この曲、最初はちょっとネガティブなところから始まるんですけど、最後は花火みたいにハッピーになるんですね。私も常に、何かあったとしても<ここを乗り越えたら、絶対に楽しいことやいいことがある!>って思っているので、今悩んだりしている人がいたら、励ましソングとしても聴いてもらえるんじゃないかなって思います。

――平成から令和へと時代も変わりましたが、表現者としてこの先をどんな風に見ていますか?

きゃりー:私は平成の時代に生まれていろんな活動をしてきましたが、例えば黒髪にしただけで「これからは落ち着く感じで行くんですか」とか「変わっちゃうんですか」みたいな声があったりして、変化というものに対してネガティブな反応が返ってくることが多かったし、それがすごく嫌だったんです。誰だってきっと、ずっと同じではいられないし、どんどん変わっていくっていいことだなって思っているから、そういう感じを令和へ持ち越したくないなっていうのはありますね。令和はまたいろんなことに挑戦していこうと思っているので、変化も見守りつつ、応援していただきたいなって思っています。

取材・文●山田邦子

リリース情報

「きみがいいねくれたら」
「向かいのバズる家族」主題歌
2019.5.10配信リリース
◆https://kyarypamyupamyu.lnk.to/kimigaiinekuretara

ライブ・イベント情報

「琉球日産DAYZ Presents KPP CAMP in OKINAWA ~恋愛って一生難しいですよね編~」
5月25日 沖縄・宜野湾海浜公園 屋外劇場
出演:清水翔太、コレサワ
◆https://jtb-entertainment.net/tour/2019/kpp/



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