【<MUSISION FEST>インタビュー】浅草ジンタ「ゆるりとパシッとやりたいですね(笑)」

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2019年5月25日(土)、<MUSISION FEST 2019>が上野恩賜公園で開催される。上野恩賜公園という馴染み深い場所での野外ライブとくれば、まさに浅草ジンタの面目躍如たるロケーションだ。日本古来の灼熱のグルーブを携えて、グローバルとローカルを併せ持つパフォーマンスは、<MUSISION FEST 2019>でも強烈なインパクトを残してくれることだろう。

ここではリーダーであり、浅草ジンタの中心人物であるボーカル&ウッドベースのオショウに話を聞いた。


──5月の上野恩賜公園、気持ちいい季節ですね。

オショウ:そうですね。実は演り慣れたところでもあるんですけど、水上音楽堂っていうだけあって池の周りにぽつんとある心地いい場所なんですよね。ゆるりとパシッとやりたいですね(笑)。

──浅草ジンタは、言葉の壁/環境の壁を乗り越え世界中のあらゆるところでパフォーマンスしていますね。

オショウ:そうですね。結構痛い目にも遭ってきましたけど(笑)。海外なんて何が起こるかわからないですからね。以前スウェーデンのフェスに呼ばれた時、めざましテレビみたいな番組で生出演するってんで向かったら、誰もいなくて機材もない。テレビの収録なのに何もなかったりして(笑)。

──え?(笑)

オショウ:「これはもう、アカペラか?」みたいな状況ですよ。そしたら、どっかに置いてあった機材を誰かが見つけてきて、自分たちで運んで組んだらドラムのシンバルが1枚もない。スタンドだけ立ってるの(笑)。それが15分前で「このままやって」みたいな感じなんすよ。そしたらスタッフのひとりが「友だちが持っているから、今持ってくる」ってセットして演奏したんだよ。でもね、収録した音は良いんですよ。

──それはすごい。

オショウ:なんか違うなあと思った。音楽のとらえ方がシンプルに音に出ますよね。そういうヒヤヒヤもあるし、アムステルダムではスタッフがイッちゃっててセッティングに4時間くらいかかったり。もうレロレロなの(笑)。そこもライブですよね。

──<MUSISION FEST 2019>は、演奏もガンガンできる防音マンションブランドが主催するイベントですが、アマチュア時代、音に関しては苦労をしたものでしょう?


オショウ:そうですね。僕の場合はウッドベースなんで苦情の対象というか結構壁は高い。だからもう、本番一回が練習みたいな部分もありましたよね。

──ぶっつけ本番的な強さは、そうやって育まれてきたんですね。

オショウ:年間100本とかやってましたからね。ベースも独学だったんで、ほんとに現場現場で。元々は趣味でロカビリーみたいなバンドを演っていたんです。エルヴィス(・プレスリー)みたいに弾かないギターを持って歌ってた。そしたらウッドベースのヤツが辞めちゃって、ベースを僕のところに置いていったんですよね。それをきっかけに触るようになったんです。

──ロカビリーバンドだったからウッドベースなんですね。

オショウ:そうですそうです。当時はYouTubeもないから音の作り方とかセッティングの仕方とか、弾き方すらもわからない。セッティングどころかピックアップもまともになかったから。いわゆるベースの音をどうやって出すか、スラップの音もどうやったら出せるかノウハウなんかなかったですからね。

──ウッドベースのスラップなんて、低いところから高いところまで広帯域の音が出ていますよね。

オショウ:音作りは大変なんですよ。ほんとに繊細で、ちょっとでも音のバランスが狂うと急に音が痩せちゃったりして面倒くさい楽器です(笑)。ま、そういうところを乗り越えられれば、プレイ人口が少なくて競争率が低い楽器なのでトップレベルに行きやすいですけどね。

──サイズもでかいし音も大きいし、なかなか障壁の大きい楽器なんですね。

オショウ:家ではほぼほぼ練習できないから、アップライトベースで代用してました。いずれにしてもMUSISION…防音の部屋があるなんて羨ましいよね。高いんですかね?

──賃貸で、一般家賃の1.5倍くらいです。

オショウ:それで自宅で練習できちゃう? ほお。すごいですね。誰かがそこで住んでスタジオをシェアしてあげればいいってことだよな…。

──歌を歌うにもいいですよね。


オショウ:歌は苦労します。つい先日も古田さんや関ジャニの安田くんとかの舞台音楽の制作と演奏を担当したんですけど、脚本・演出家の青木豪さんの書いた歌詞が「歌っぽくない歌詞」で、それの仮歌を歌うのが厳しかった。時間がないから家で録ったんですけど、「変質者がどうの」とか「殺された」とか「土に埋められて手首だけ出てた」みたいな歌を大声で録って録音しまして(笑)。

──ご近所に丸聞こえ?

オショウ:そうです。そのときから、隣りの人と会わなくなっちゃった。ヘッドホンして録音してるんで、周りには演奏は聴こえないから「変なこと言ってるやつがいる」って。「やばいな、やばいな」って思いながら(笑)。

──いくらプロでも、時間がないときはそうやって押し切っちゃうんですね(笑)。

オショウ:変なやつだと思われても仕方ないですね。仲良くやりたいですけどしょうがない、仕事なんで(笑)。みんな苦労していると思いますよ。浅草ジンタの前のバンドはシャウト系だったんで、まあヤバいやつと思われていたでしょうね。楽器をこれみよがしに持って、わざとミュージシャンだって分かるようなふりを見せてましたけどね(笑)。じゃないとやっぱりただの頭おかしい人になっちゃいますから。

──そういうところ、大事ですね。

オショウ:挨拶がてら、周りにチケット配るくらいの勢いがあってもいいですよ。そうして理解してもらえれば大丈夫。<SXSW>開催時のオースチンみたいに街中が音楽を鳴らしているならいいんですけどね。そうなれば日本ももっと楽しくなるんですけどね。

──他、楽器練習で騒音問題で苦労しそうなのは…。

オショウ:ダントツでドラムだと思いますけどね(笑)。でも音の抜けとかだと笛関係とか管楽器もありますね。ミュートがあるんで、みんなそれを使っているんでしょうけど。

──トランペットやサックスは、河川敷で練習しているのをよく見かけます。

オショウ:うちのメンバーも、隅田川でユーフォニウムやチューバをよく吹いてました。で、ホームがレスの人にお弁当とかもらってました。「頑張れよ。こうなるなよ」って言われて(笑)。その点、鍵盤はいいですね。ギターもどこでも練習しやすいかな。


──歌の練習も、度胸づくりもかねてストリートがいいかも。

オショウ:それはありですね。現場の積み重ねで恥をかくのが一番身体に入るから(笑)。<MUSISION FEST 2019>も水上音楽堂という公園でやるのがいいですよね。ざわざわした環境も逆に楽しんじゃうっていうのはあるもんね。いいバンドとそうじゃないバンドってどんな場所でも歴然と差が出るからさ。

──<MUSISION FEST 2019>、とても楽しみです。

オショウ:僕も楽しみにしていますよ。よろしくお願いします。

取材・文:BARKS編集長 烏丸哲也


<MUSISION FEST 2019>
2019年5月25日(土)
@上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)
自由席 4,000円(税込)・当日4,500円(税別)
【ローソンチケット】 TEL:0570-084-003 Lコード:71721(https://l-tike.com/musisionfest
【チケットぴあ】 TEL:0570-02-9999 Pコード:147-382(http://w.pia.jp/t/musision-fest/
【e+】https://eplus.jp/musisionfest
開場/開演:12:00/13:00
出演(順不同):The Cheserasera、音速ライン、浅草ジンタ、浜端ヨウヘイ、関取花、kitri、フラチナリズム、MAISON“SEEK”


◆<MUSISION FEST 2019>特設ページ
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