コルグ、Nutubeによる真空管オシレーター搭載のアシッド・ベース・マシン「volca nubass」
コルグの人気シンセ「volca」シリーズに新世代真空管「Nutube」を搭載した新モデルが登場。Nutubeの魅力を存分に味わえる、真空管オシレーター回路を搭載した「volca nubass」が、7月下旬に発売される。
「volca nubass」は、新世代真空管「Nutube」を初めて出音の心臓部であるオシレーターに組み込んだシンセサイザー。真空管+アナログならでは暖かみがあり芯が太く分厚いサウンドを、ベース・マシンの名機でおなじみのトランジスタ・ラダー・フィルター、オーバードライブによって大きくうねり心地よく歪ませる。
最大の特徴は、真空管によるシンセ・サウンドの醍醐味を存分に味わえる回路構成。Nutubeに搭載された2系統の真空管回路のうち、1つをオシレーターに使用し、ノコギリ波または矩形波を生成。もう1つをサブ・オシレーターのドライブ回路に使用し、オシレーターの1オクターブ低音で音の厚みや暖かさを加える。
サウンドを決定するローパス・フィルターにはトランジスタ・ラダー・フィルターを採用。明るい/くらいだけでは表現できない、サウンドのキャラクターに大きな変化が得られるのが特徴で、アシッド・ハウスで聴かれる独特なうねりを生み出したり、レゾナンスを効かせるとアシッド・テクノに適した尖った表情を見せるなど、幅広い変化でダンス・ミュージックに適応する。
さらにエフェクターとして、ストンプ型の名機をイメージしたアナログ回路によるオーバードライブを搭載。ツマミを右に回すとマイルドに歪みながら音圧を加え、ベースの太さをより際立たせる。Toneツマミでは高域のヌケを調整することも可能だ。
シーケンサーは、パラメーターをオートメーション可能な16ステップ・シーケンサーを搭載。volcaシリーズでおなじみの16個のボタンを使ったステップ入力のほか、そのボタンを鍵盤として演奏することによるリアルタイム・レコーディングも可能。複数のシーケンス・パターンを連続して再生させるチェイン機能は最大16個のシーケンスをループ演奏させられる。ツマミの動きを記憶できるモーション・シーケンス機能(本体に最大16パターンを保存可能)、任意のステップを飛ばして再生できるアクティグ・ステップ機能も搭載する。
ステップ・シーケンサーと共に動作し、マシン・ベースにグルーヴをもたらす3つの機能にも注目。「トランスポーズ」は、そのノートの1オクターブ上または2オクターブ上を再生する機能で、元の音階を崩さずにベース・ラインに動きをつける。「アクセント」はそのノートを強調することで、発音の強弱によって芯のあるリズムを生み出す。そしてアシッド・サウンドに欠かせない「スライド」は次のノートに滑らかに遷移させる機能だ。これら3つの機能にはそれぞれランダマイズ設定が可能。予測不能なパターンが生まれるだけでなく、ランダマイズ設定を更新することでパターンはどんどん変化、volcaから未知のアイデアを引き出すことができる。
従来のモデル同様にシンク端子、MIDI IN端子を搭載し、他のvolcaシリーズとの同期再生やDAWとの連携が可能。コンパクト・サイズ、電池駆動、内蔵スピーカーにより、どこへでも気軽に持ち出せるのも変わらない。また、音楽ソフトウェアも無料バンドル。AIによるマスタリングができる「Ozone Elements」、キーボード演奏の上達に役立つ「Skoove」、DAWソフト「Reason Lite」に加え、コルグやAASのソフトウェア・シンセまで、多数の音楽ソフトウェアが最初から付いてくる。
製品情報
価格:25,000円(税別)
発売日:2019年7月下旬
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