【インタビュー】EXILE SHOKICHI、自身の音楽ルーツを昇華させた渾身作『1114』

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■ジャンルレスなルーツからオリジナルへの道のり
■「入り口はいつも“流行”なんです。そこからどんどん奥に入っていく」


──SHOKICHIさんがパーソナリティーをつとめられていた番組(dヒッツ『LDH kitchen THE HANEDA RADIO powered by dヒッツ』)では、その第1回目でご自身のルーツを紹介するプログラムもありましたけど。SHOKICHIさんのルーツは激しく凸凹していて、見事にジャンルレス。

SHOKICHI:そうなんですよ(笑)。かなり変だと思います。飽き性だし、好奇心旺盛なので。

──流行りものにはのっかりたいタイプ。

SHOKICHI:そうなんです(笑)。ROCKから始まって、そこにDragon Ashとかが出てきててROCKにhip-hopも入ってきた。そこからミクスチャーにいって、LINKIN PARK、LIMP BIZKITにいって。EXILEが出てきたらR&Bが混ざった音にも興味が出てきて。海外でEMINEM、NELLYみたいなhip-hopが流行りだしたから洋楽にもはまって、その流れでR&Bにどっぷりはまっていったんです。もうちょっと成長するとトランスにハマって。ハウスにいって、テクノまで掘っていったり。入り口はいつも“流行”なんです。そこからどんどん奥に入っていくんです。

──いまも流行りの新しい音楽を見つけて、そこから深掘りしていくというリスニングスタイルは変わらないんですか?

SHOKICHI:そうですね。でも、いまの時代はレコメンドしてくれるじゃないですか。インターネットが。自分から奥へ探しにいかなくてもサブスクであったり動画サイトを開けば、パッとあなたへのお薦めが出てきますから。それをサーフィンしていくだけですけど。でも、全然追いついてないです。

──最新のサウンドを追求するというところでいうと、今作を作るときに現行のhip-hop/R&Bサウンドはどれぐらい意識されましたか?

SHOKICHI:そこは意識してないです。いまは断言できますね。1stアルバム『THE FUTURE』のときはめちゃくちゃ意識してました。こういうサウンド、こういうメロディじゃないといまはイケてないとか、こういうビートを使わなきゃ最先端の音じゃないとか。流行というものに必死になってのっかろうとしていた自分がいました。いまはオリジナルのものを作りたいと思うようになりました。そこは“ファンファースト”に意識が変わったかもしれないですね。もちろん、それ以外の人にもたくさん聴いてもらいたいとは思ってるんですけど、ライブでこういうノリの曲があったらファンは楽しいだろうなとか。そういうマインドなんです。いまは。そのなかで、もちろん最新っぽい音やフローは入ってるんですよ? けど、それは「いまこれが流行ってるから」ってわざわざどこかから引っ張ってきたものを入れたのではなく、最新の音楽も聴いているので、それが自分の体のなかにしっかり染み込んで、自然と出てきたものを入れてるだけなんです。

──そこは1stアルバムとは圧倒的に。

SHOKICHI:違いますね。なので、2ndはより自分のオリジナルJ-POP、SHOKICHI J-POPができたと思います。

──いま、さらっと“J-POP”とおっしゃいましたけど。

SHOKICHI:ジャンルはJ-POP。R&Bとかhip-hopを掲げることで聴く人をせばめたくないんです。無限な可能性のままにしておきたいんです。自分が作った音楽を。いろんなジャンルがごちゃまぜでありながらも、ラップしてても「J-POPだな」と思いますし。そういう気づきもありました。

──1stアルバムではJ-POPとは。

SHOKICHI:言えなかったです。最先端を作ろうとしてましたから。

──そこも1114日間の成長、変化ですね。では、6月から始まる初のソロツアー<EXILE SHOKICHI LIVE TOUR 2019”UNDERDOGG“>についても聞かせてください。”UNDERDOGG“というタイトルにした理由は?

SHOKICHI:UNDERDOGGには成り上がりという意味が含まれていて。自分が成り上がったとは思ってはないですが、これまで山あり谷あり、ときには壁にぶち当たりながらもその階段を一歩一歩着実にキャリアを積み上げながらここまでたどりついたかなと思っているので、そんな自分がここからまた新たな挑戦をするという意味を込めてこのタイトルにしました。なので、いろんなコンセプチュアルなライブも考えたんですけど、すごいシンプルに自分のそういう生き様、ライフストーリーをエンタテインメントにして一つのショーとして見せるライブを作ろうと思ってます。

──バンド編成ですか?

SHOKICHI:もちろん。やっぱりバンドミュージック、生が好きなのでバンドにはこだわってます。バンドなので、アレンジもめちゃくちゃこだわってます。

──今作も、ライブアレンジのバンドサウンドでお届けしようと。

SHOKICHI:ええ。かなりアレンジで変化してます。

──グループとソロではライブの作り方はどんなところが一番違うんでしょうか?

SHOKICHI:グループはいろんな人がでてきますけど、ソロは自分一人なので、どうやったら飽きさせないショーを作れるか。そこをソロではすごく考えますよね。ずっとR&B歌ってたら飽きるじゃないですか? 観てる人は「ちょっとSHOKICHIクドいな」って思っちゃうだろうから、次はギター持ってロックするSHOKICHIを見せようとか、次は踊るSHOKICHI、ピアノを弾きながらしっとりバラード歌うSHOKICHIも見せようとか。いろんなシーンがあれば、飽きさせないでいけるかなと思って。そのためにここまでバラエティーに富んだアルバムにしたんです。

──ああ、なるほど! そういうことだったんですね。

SHOKICHI:自分が飽き性だからこそ、ファンを飽きさせたくないんです。

──ライブもファンファーストなんですね。では、このアリーナツアーで一つの目標をクリアしたあと、ソロでSHOKICHIさんが目指すものというと?

SHOKICHI:今回ラストでいいかなっていうぐらいの感じで思ってるんです。それぐらいの覚悟でやります。これがしっかりと成功して、需要があれば次のソロ活動へと広げていきたいですけど。<KOMA DOGG>もあるので、いろんな可能性を追求しながら音楽をやっていきたいなと思ってます。

──いまの時点で次のソロでやりたいことはなにか見えてるんでしょうか?

SHOKICHI:いまはもう1枚アルバム作れるのかさえも見えないです。今作にかけたので。これを超えるものがまだ自分ではイメージできないです。

──それぐらい『1114』で自分を出しきったということ?

SHOKICHI:ええ。ソロとしては。でも、違うアプローチでまたアルバムを作りたいなとは思ってます。例えばコラボレーションアルバムとか。そういう切り口で作りたいなという気持ちはありますけど。ソロはもうしばらくは作れないかなというぐらい、現時点では渾身のアルバムができたという満足感を感じてますね。

──分かりました。では最後に、今後のアルバムリリース、ツアーに向けてファンにメッセージをお願いします。

SHOKICHI:『1114』のなかに自分の音楽の歴史、好奇心もそうだし、音楽への愛もたっぷりつめこんだので、自分のミュージカリティーを感じて欲しいですね。これをひっさげてのツアーは、自分のいままでの軌跡。そういうものを全部落とし込んだライブにするので、楽しみにしていて下さい。

取材・文◎東條祥恵
撮影:成瀬正規


EXILE SHOKICHI ニューアルバム『1114』

2019年5月15日発売
(1)CD+DVD
RZCD-86843/B 5,480円(本体価格)+税
※初回生産限定盤/フォトブック同梱/ドキュメント映像収録
(2)CD+Blu-ray Disc
RZCD-86844/B 5,980円(本体価格)+税
※初回生産限定盤/フォトブック同梱/ドキュメント映像収録
(3)CD+DVD
RZCD-86845/B 4,480円(本体価格)+税
(4)CD+Blu-ray Disc
RZCD-86846/B 4,980円(本体価格)+税
(5)CD
RZCD-86847 3,000円(本体価格)+税

収録内容
[CD]※全形態共通
1.1114 Miracles
2.マボロシ
3.サイケデリックロマンス feat. SALU
4.Ooo!
5.Underdog
6.プラトニック・ラブ
7.白夜
8.Midnight Traffic
9.Futen Boyz
10.Bad Speed Play
11.君に会うために僕は生まれてきたんだ
[DVD/Blu-ray収録内容(RZCD-86847を除く)]
1.Underdog(Music Video)
2.Futen Boyz(Music Video)
3.君に会うために僕は生まれてきたんだ(Music Video)
4.サイケデリックロマンス feat. SALU(Music Video)
5.白夜(Special Video)
・RZCD-86843/B・RZCD-86844/Bのみ収録
6.STORY OF 1114(約40分収録)

・RZCD-86843/B・RZCD-86844/Bのみ梱包
EXILE SHOKICHI「1114」Documentフォトブック

■『LDH kitchen THE HANEDA RADIO powered by dヒッツ』 情報

EXILE SHOKICHIが初めてパーソナリティーを担当したdヒッツ連動プログラム!
「Live & Restaurant LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」の店内限定でオンエアされたオリジナルラジオ番組がdヒッツで聴ける。
※配信開始から3ヶ月間の期間限定プログラムとなります。
番組詳細ページ:https://music-service.dmkt-sp.jp/dhits/ldhkitchen/190515/4/

■単独アリーナツアー<EXILE SHOKICHI LIVE TOUR 2019 “UNDERDOGG”>

6/29(土)長野 長野ビッグハット
7/3(水)埼玉 さいたまスーパーアリーナ
7/4(木)埼玉 さいたまスーパーアリーナ
7/27(土)静岡 静岡エコパアリーナ
8/17(土)福岡 マリンメッセ福岡
9/11(水)大阪 大阪城ホール
9/12(木)大阪 大阪城ホール
9/15(日)北海道 北海道立総合体育センター 北海きたえーる

チケット一般発売日:
長野公演・埼玉公演・静岡公演:5/19(日)
福岡公演・大阪公演・北海道公演:6/29(土)

料金:
全席指定 ¥10,000(税別)
※6歳以上有料、5歳以下入場不可
※開場時間・開演時間は変更になる場合がございます。
※都合により興行内容の一部を変更する場合がございます。
※託児所実施有り

詳細ページ:
https://m.ex-m.jp/Cts/live/2019/shokichi/underdogg/index

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