2019年<JASRAC定例会見・JASRAC賞受賞式>開催

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2019年5月22日(水)、東京・代々木上原に位置するけやきホールにて、JASRACこと一般社団法人 日本音楽著作権協会の<JASRAC定例記者会見・JASRAC賞贈呈式>が開催された。



先に行われた<JASRAC定例記者会見>では、作詞家である“いで はく”会長ほか浅石道夫理事長、北田暢也常務理事など、9名の理事が出席。2018年3月に会長に再任した いで会長の挨拶に続いて、浅石理事長から2018年の事業総括報告がなされ、その後、北田常務理事より著作権使用料徴収・分配実績など「2018年度の事業概要」の発表が行われた。また、宮脇常務理事からは分配の透明性工場のための取り組み、管理手数料率の変更についての発表が行われ、質疑応答と続いた。

続いて行われた<JASRAC賞贈呈式>では、いで会長の挨拶を経て各賞の贈呈が行われた。<JASRAC賞>は昨年度、JASRACからの著作物使用料の分配額が多かった国内の上位3作品に「金賞」「銀賞」「銅賞」を、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品に「国際賞」を、そして分配額が最も多かった海外作品に「外国作品賞」を贈り、それぞれの著作者と音楽出版社の功績と栄誉をたたえるもので、1982年に創設、今年で38回目を迎える。




この日発表された今年の「金賞」に輝いたのは、安室奈美恵の「Hero」。今井了介とSUNNY BOYが作詞・作曲を担当し、2016年にはリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックにおけるNHKの放送テーマソングとして人気を博した。今なおインタラクティブ配信や放送を中心に多く利用されていることに加え、2018年に引退した安室奈美恵のファイナルツアーを収録したDVD・Blu-rayが記録的な大ヒットを見せたことから、金賞に輝いた。




「銀賞」は1977年に発売されたピンクレディの「UFO」。本作については、前年に引き続きUQコミュニケーションズ株式会社のCMに継続利用され、前年のJASRAC賞銅賞に続く受賞となった。


「銅賞」は2017年にJASRAC賞金賞を受賞した、中島みゆきの「糸」。カラオケやコンサート、インタラクティブ配信など幅広い分野で人気を維持し、銅賞に返り咲いた。


「国際賞」は菊池俊輔作曲による『ドラゴンボールZ BGM(TV)』が2年連続での受賞。メキシコ、アメリカ、イギリスなど海外での人気ぶりは衰えず、今回で2008年、2015年、2018年に続く4度目の受賞となった。


「外国作品賞」は1978年にアメリカでリリースされた「YMCA」が受賞。こちらはソフトバンク株式会社CMで利用され、初の受賞へと至った。

なお、今年度の各カテゴリーの受賞作品や歴代JASRAC賞に関してはJASRACのホームページに掲載されている。


◆JASRAC オフィシャルサイト
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