【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Suspended 4th「ストリートの常識が通用するか勝負してみます」
「栄ストリートからやってきました。ストリートの常識が通用するか勝負してみます!」とSuspended 4thのフロントマン、Kazuki Washiyama(G、Vo)は、いきなりそう宣言した。「SATANIC(CARNIVAL)というメインストリートに裏路地からやってきた俺たちが何やるか見ものじゃないですか?」
◆Suspended 4th画像
そんな彼らの挑戦は、多くの人に認知されている<SATANIC CARNIVAL>のカラーとはちょっと違う音楽性を持つ新進バンドを抜擢して、ラインナップに加えるという意味で、<SATANIC CARNIVAL>にとっても挑戦だったはず。そこも<SATANIC CARNIVAL>のおもしろさだと思うが、そんな挑戦と挑戦が見事、掛け合わさって、Suspended 4thの<SATANIC CARNIVAL>デビューは、確実に今年の見どころのひとつになった。
名古屋の栄の路上を拠点に活動している4ピース・ロックバンド。その路上でフィールド・レコーディングを行い、文字通り一発録りしたインスト・ライヴ音源『20190121』のリリースが注目された彼らはファンキーで、ハード・ロッキンで、曲間にフレキシブルにインプロも交えるジャム・バンドの要素も持つ。
Kazuki Washiyamaが挑発的な軽口を叩きながら、バンドは曲を重ね、疾走感で観客の気持ちを掴むことも、グルーヴに乗せることもできるポテンシャルを見せつけていく。そして、「INVERSION」では、観客がサビを一緒に歌い、アンセミックな魅力を持っていることもアピール。
音楽のジャンルは関係ない。4人が向こう意気とともに鳴らす音に引き寄せられ、気が付けば、大勢の観客が会場を埋めていた。
「次やる時は、あっち(SATAN STAGE)で会いましょう!」とバラードの「SKY」をうっとりと聴かせ、バンドのスケールの大きさを印象づける前にKazuki Washiyamaは言ったが、<SATANIC CARNIVAL>に止まらず、Suspended 4thの存在が、これからさらなる注目を集めることはまちがいない。そう確信させる熱演だった。何よりも、どんな曲をやっても歌が立っているところがいい。そんな歌の魅力は、彼らがこれから注目を集める際、大きな武器になる。
そして、「(SATAN STAGEで会う前に)物販で会いましょう」と付け加えるKazuki Washiyamaキャラもなんだか憎めない茶目っ気があって、いいんだよなぁ!
取材・文◎山口智男
撮影◎岸田哲平
【Suspended 4thセットリスト】
2.GIANTSTAMP
3.ストラトキャスターシーサイド
4.INVERSION
5.SKY
■<SATANIC CARNIVAL'19>
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00
この記事の関連情報
<SATANIC CARNIVAL '24>、最終発表にBRAHMAN、The BONEZ、Dizzy Sunfistなど出演者28組が決定
<SATANIC CARNIVAL '24>、第二弾発表にロットン、dustbox、ラスベガス、SHADOWS、サバシスターなど9組
<SATANIC CARNIVAL '24>、第一弾発表にKen Yokoyama、10-FEET、ホルモン、ヘイスミ、フォーリミなど12組
<SATANIC CARNIVAL '24>、幕張メッセにて6月15日に開催決定
Suspended 4th、新曲「CULT SPEAKERS」をサプライズ配信+東名阪ツアー決定
<SATANIC CARNIVAL 2023>2日間の模様をフジテレビTWOで独占放送
【レポート】<SATANIC CARNIVAL>Hi-STANDARD、「またハイスタをつくってくるからね、じっくりじっくり」
【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>LOW IQ 01、「このシーンにずっといられた自分に誇りだけを持って」
【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>花冷え。が語る夢の実現と未来「スタンスは変わらず、目指すところも変わらず」