ワンウィンドウモード搭載、ミキサーコンソール再設計など70を超える新機能を備えた「ABILITY 3.0」登場

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音楽作成ソフト「ABILITY」がメジャーバージョンアップ、「ABILITY 3.0 Pro」、「ABILITY 3.0 Elements」が、インターネットより7月18日に発売される。

ABILITYは、高品位なサウンドクオリティをベースにレコーディングやサウンドデザイン、ミキシングからマスタリングまでの制作ワークフローを統合し、あらゆるジャンルの表現に応える多彩なインストゥルメントも収録したスタジオシステム。さらにクリエイターのひらめきやイメージを具現化するため、独自の作曲・アレンジ支援機能も搭載、他のDAWと一線を画す音楽制作ソフトウェアだ。

バージョン3.0では、新たにワンウィンドウモードによるスムーズな操作体系をサポート。ミキサーコンソールはVCAフェーダーの搭載や再設計により大幅なスペックアップを図るとともに自由度を向上。IK Multimediaのマルチ音源「SampleTank 4 SE」など演奏の幅を広げるVSTインストゥルメントや、ギターエフェクト「AmpliTube Metal」やDynamic EQなどを新たに搭載、高品位なエフェクトも多数収録。70項目を超える新機能で楽曲制作をさらに力強く支援する。


▲ワンウィンドウモードでは各種エディタを一つの画面に集約。ディスプレイサイズにとらわれずに快適に操作が可能。各ウィンドウのフローティング表示にも対応。

ワンウィンドウモードでは、楽曲制作の中枢を担うソングエディタとミキサーコンソール、メディアブラウザ、ステップシーケンサー、さらにピアノロールエディタ、スコアエディタ、ステップエディタほか各種エディタを一つのウィンドウにレイアウトして表示。優れた視認性でパソコンのディスプレイサイズにとらわれることなく快適かつスピーディな制作環境を構築。編集内容や操作にあわせて、ワンウィンドウモードでも各ウィンドウをフローティング表示することも可能。従来どおり各ウィンドウを独立した表示でも使用できる。


▲ミキサーコンソールも一新。チャンネルストリップにビルトインされたSTRIPエフェクトのUI表示、フェーダーの縦方向への拡大縮小、各トラックのスリム表示、全体/上段/下段の切り替え表示など、視認性や操作性が格段に向上。

一新されたミキサーコンソールは、各チャンネルストリップのSTRIPエフェクトにGATE、COMP、EQ、SATURATION、LIMITERの5種をビルトイン。Pre/Post/Recそれぞれに最大16個まで拡張されたインサートエフェクト(ElementsはPreに最大16個)、複数トラックやコントロールを管理するLINK機能、最大100履歴までを記憶してUNDO/REDOが可能なヒストリー機能(Proのみ)の搭載など基本構造から再設計を行い大幅にスペックアップ。視認性や操作も格段に向上し、スムーズにミキシングが可能だ。

Proでは、指定した複数AUDIO トラックのVolume、Panpot、Output Trim、Send Level、Send Pan、Solo、Mute をまとめてコントロール可能。多くのトラックを管理するプロジェクトで、効率良くミックスを進めるのに役立つ。VCAトラックは、他のトラックと同様に、各コントロールのパラメータの動きを記録するオートメーションが可能。VCAフェーダートラックのオートメーションは、リンクされたラックのオートメーションに加算される。また、複数トラックのVolume、Panpotなどをリンクして操作できるChannel Link機能も搭載する。


▲Chorus2、Flanger、Phaser、Distortion 2、Dynamic EQの5種が追加(Dynamic EQはProのみ)。

VSTプラグインエフェクトは、Chorus2、Phaser、Flanger、Distortion2、Dynamic EQの5 種類を新たに搭載。また、すべてのVSTエフェクトで、L/Rチャンネル両方あるいは片チャンネルのみにエフェクト処理が行えるPINコネクトと、エフェクトの前後でMSエンコードとデコードが行えるMS処理機能を装備。両者を組み合わせることで、MS非対応のエフェクトでもステレオ信号をMIDI(CENTER)とSIDEに分離し、それぞれを個別に調整できるMS対応のエフェクトとして使用可能だ。


▲SampleTank 4 SE(左)はコンサート・ピアノ、キーボード、ギター、ドラム、ストリングス、ブラス、シンセ、パーカッションなど30GBを超えるライブラリを収録。AmpliTube Metal(右)はハードロックからオルタナティブまで、ロックミュージシャンを魅了するサウンドを提供する。

ProにはIK Multimediaのプラグインをダウンロード提供で用意。SampleTank 4 SEは2,000種、30GBを超えるインストゥルメントを用意。AmpliTube Metalはヘヴィなロックサウンド専用のギターアンプ&エフェクト・モデリング・ソフトウェアで、BOSSの6機種をはじめElectro Harmonix、Digitech、Pro Co RATなど14種のストンプ、Mesa/Boogie、Peavey、Randall、Marshall JMP100など5種のハイゲイン・アンプ、13種のキャビネット。6種のマイク、9種のラック・エフェクトを用意する。


▲コードを提示してくれるCHORD PAD。すでに得意なコード進行パターンがあるという人には、新たなヒラメキを導くツールとして活用可能。コード進行と素材やアレンジデータを組み合わせて行うABILITY独自のバックトラック制作をさらに強化してれる。

作曲をサポートする機能としては、音楽理論を踏まえたコード進行の設計を支援するCHORD PADを搭載。作成する楽曲のキーと現在指定しているコードを基準に、次に続く最適なコードや音楽理論上使えるコードを、コードの種類やディグリーネームごとに提示。音楽理論を必要とせず、正確でバリエーション溢れるコード進行の設計を支援する。また、アレンジ機能で使用するコード入力には、M7+5、mb5、7b5、b5の4種が新たに追加された。

各エディタもより使いやすく進化。ピアノロールエディタには、チャンネル・アフタータッチ、ポリ・アフタータッチの2種類のコントローラ入力、コントロール入力時のグリッドスナップが追加。従来のコード構成音、ダイアトニックスケールの色分けに加え、コードスケールでの色分けも追加された。また、MIDIトラックの音符入力時に使用するノートパレットには、シャッフルモードをロックするShuffle Mode Lock ボタンを装備。誤操作による音符入力のミスを防いでくれる。

このほか、最大100個までのプロジェクトファイルの自動バックアップ、演奏中もマウスドラッグで演奏位置を変更可能、プレイパネルをウィンドウ下部へドッキング表示し視認性を確保するといった機能が追加。また、ABILITY起動時のスタート画面も用意。新規作成するプロジェクトファイルのトラック構成のカスタマイズやテンプレートの選択、作成済みプロジェクトの読み込みなど楽曲制作のスタートを支援。アップデートなどの重要なニュースを表示するニュース欄も設けられている。

ラインナップは、「ABILITY 3.0 Pro」と、収録プラグインや機能を限定した「ABILITY 3.0 Elements」をパッケージ版とダウンロード版で用意。両者とも対象ソフトウェアユーザー向けのクロスアップグレード版、学生・教職員向けのアカデミック版もラインナップする。

製品情報

◆ABILITY 3.0 Pro
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 54,000円 税別)
◆ABILITY 3.0 Pro ダウンロード版
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 38,000円 税別)
◆ABILITY 3.0 Pro アカデミック版
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 36,000円 税別)
◆ABILITY 3.0 Pro クロスアップグレード版
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 33,000円 税別)

◆ABILITY 3.0 Elements
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 30,000円 税別)
◆ABILITY 3.0 Elements ダウンロード版
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 22,500円 税別)
◆ABILITY 3.0 Elements アカデミック版
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 22,000円 税別)
◆ABILITY 3.0 Elements クロスアップグレード版
価格:オープン(オンラインショップshop.ssw.jp価格 22,000円 税別)
発売日:2019年7月18日
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