【インタビュー】HER NAME IN BLOOD、初のベスト盤発売「オレたちを知ってもらう新しい名刺」

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■ ウチらは挑まれたら拒まない(MAKOTO)

── 新曲「Darkside」ですが、『BAKEMONO』や『POWER』でキャッチーな部分が出てきたから、その流れが継続してるのかと思いきや、かなりエグい仕上がりですよね。

MAKOTO:そうなんですよ。天の邪鬼なんで(笑)、ヘヴィなヤツもやりてぇと上がってきたのがこの曲なんです。『POWER』は陽な部分を押し出しましたけど、これは曲名通りに陰が強く出ましたね。

── あえて「Darkside」と名付けたからには、その反面の曲も生まれてたり?

MAKOTO:今あるのは……

IKEPY:「Darkside」寄りな曲ばかりですね(笑)。

── そうなると、またプログレッシブにガツガツと攻めるような曲も?

IKEPY:あります、あります。



MAKOTO:ちょっと原点回帰なところもあって。『Bloodline』を作ってる中でいろんな曲を聴き直して、初期にやってたプログレッシブさ、これはやっぱり面白いなと感じたんですよね。今の自分たちならもっと上手くできるはずだし。いろんな話をバンドでしてる最中です。

── これまでも海外へは積極的に足を運んでいますが、今年3月にはフィリピン・マニラで開催されたアジア最大級のメタルフェス<PULP SUMMER SLAM XIX>にも出演し、Slayerとも共演。いろいろな現場を経験して、視野も広がっているでしょうしね。

IKEPY:Slayerには、みんな刺激を受けましたよ。

MAKOTO:半端なかったですからね。

IKEPY:そこから、メンバー各々の血みどろな部分が出てきたのかもしれない説あるかも。

MAKOTO:たしかに、Slayerが引き出してくれたかもね、ウチらの陰を(笑)。一昨年はMEGADETHとANTHRAXとやらせてもらったので、気がついたら、THE BIG4のうち、3バンドとやってるんですよ。幸運なことだし、「これを他にできるヤツはいないだろ」っていう自負もありますね。





── 積み重ねてきたものがあるからこそ、そういった機会にも恵まれたわけですし、これまでの道のりを信じる機会にもなりますからね。ちなみに、今年の後半から来年にかけてはどんな予定になっていますか?

MAKOTO:やっぱり、新しい作品を出したいですね。

IKEPY:どういう形にするかも決まってないんですけど、それは考えてます。

MAKOTO:より自分たちの音を追求して、納得の行くものを作りたいです。

── 「Darkside」や今の雰囲気を踏まえると、かなりエグい内容になりそうな?

MAKOTO:そうですね。いろんな音楽を作ってきたのもあって、ハーネームを様々な角度から見てくれる人もいるんですけど、ライヴ後に、汗かいて興奮気味に「今日、エグかったです!」って話しかけてくれるような、ハードな部分にフォーカスしてくれる人もたくさんいて。そういう人たちにそういった陰の部分をもうちょっと聴かせてあげたいな、というのがバンドのムードとしてあるんですよ。



── 近年の陽を切り取った曲たちが間違いというわけではないんですよね。

MAKOTO:もちろんです。それはハーネームが絶対に持ってる部分ですし。今は、陽を結構やってきたというのがあるから、陰を突き詰めてみたくなってるんでしょうね。

── また、ライヴのフィールドはどんどん広がっていきそうですか? 発表されてる予定だけ見ても、幅がとんでもないことになってますよね。

IKEPY:最終的にはEテレまでいこうかと(笑)。

── それはそれで観たいですけど(笑)。

MAKOTO:ウチらは挑まれたら拒まないんですよ。

IKEPY:たしかに。猪木イズムだね。

── 昔、「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」とアントニオ猪木さんが言ってましたけど、その表現はハーネームのスタンスとしてわかりやすいかもしれないです。

MAKOTO:どんな場所でも、戦いは戦いですからね。あと、いろんなところでウチらを知ってくれた人が、ひとつのフィールドに全員来てくれたら面白いなと思ってたりもして。来年にはなると思うんですけど、主催イベントとかもできたらなと。とにかく、バンドとしてはライヴをしながらデモもガンガン作って、動いていきたいですね。



取材・文◎ヤコウリュウジ

  ◆  ◆  ◆

■作品情報

HER NAME IN BLOOD『Bloodline』
2019年6月26日(水)発売
WPCL-13059 | ¥2,500+Tax

01. We Refuse (New Recording Version)
02. LET IT DIE
03. Darkside (新曲)
04. POWER
05. LAST DAY
06. GASOLINES
07. KATANA
08. Redemption
09. Decadence (New Recording Version)
10. REVOLVER
11. Savior
12. BAKEMONO
13. Her Name In Blood (Strung Out カヴァー)
14. HALO
15. From The Ashes
16. Unshaken Fire (New Recording Version)

■ライブ情報

<HER NAME IN BLOOD presents "SUPER TJ NIGHT ~TJ 誕生月スぺシャルワンマン~">
2019年7月05日(金) 渋谷 RUBY ROOM
OPEN 20:00 / START 20:30
ACT:HER NAME IN BLOOD
※SOLD OUT

<HER NAME IN BLOOD presents DERA BLOOD.>
2019年7月15日(月) 車道LINK
OPEN 17:30 / START 18:00
ACT:SABLE HILLS / VICTIM OF DECEPTION
TICKET:前売¥3,000 / 当日¥3,500 / DRINK¥500
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