【インタビュー】WING WORKS、“20代で世に出て、30代を踏ん張って、40代でもう一度花開く”

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少女-ロリヰタ-23区のリョヲ丞(B)が、RYO:SUKEとして2012年に始動させたソロプロジェクトがWING WORKSだ。当時、解散したバンドのメンバー、しかも楽器を担当していたメンバーがソロでアーティスト活動を始めるというのは斬新なことだった。

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今回WING WORKSが8月5日に開催されるBARKS主催イベント<千歌繚乱vol.21>に出演することをきっかけに、インタビューを実施。ソロプロジェクトを始動させた当時の思いから、現在の心境まで、WING WORKSの芯の部分に迫ってみた。

※本記事は<千歌繚乱 vol.21>において来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」では各出演者への一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。

   ◆   ◆   ◆

──BARKSで取材させていただくのは初めてですので、RYO:SUKEさんの音楽的なバックボーンからお聞きしたいです。まずは、音楽やロックに目覚めた時期やきっかけなどを話していただけますか。

RYO:SUKE:音楽に興味を持つようになったのは中学生の頃でした。僕の母親が河村隆一さんのファンだったんです。当時の河村隆一さんはソロで「Glass」とか「BEAT」を『MUSIC STATION』とかで歌っていて。他のJ-POPアーティストとは雰囲気が違っているじゃないですか。それで印象に残っていたんですね。

──LUNA SEAではなく、まず、ソロとしての河村隆一さんだったんですね。

RYO:SUKE:そうなんです。昼の情報番組で「河村隆一のバンド、LUNA SEAが復活!」というニュースを目にして、“河村隆一さんはバンドをやっているんだ”と思って。LUNA SEAはメンバー全員黒づくめだし、サングラスをしているし、名前がアルファベットだしという感じで、 “なんだ、この人達は?”と思ったんです。それが、僕のヴィジュアル系との出会いでした。すごく興味が湧いて、どんな音楽をやっているのか知りたくなって、『LUNA SEA COMPLETE BEST』を聴いたんですね。このアルバムは1曲目が「BELIEVE」じゃないですか。最初にシンセが“フワーッ”と鳴って、真矢さんのフィルから曲が始まった瞬間に衝撃を受けて、ロックに目覚めました。それに当時はL’Arc~en~CielとかGLAYといった人達がバンバンテレビに出ていたこともあって、男性がメイクをして、衣裳を着て、美しく魅せていくというジャンルにのめり込んでいって、もうヴィジュアル系は全部聴いていましたね。

──ヴィジュアル系“も”好きではなくて、ヴィジュアル系“が”好きだったですね。

RYO:SUKE:最初は、完全にそうでした。そこから入って、いろんな音楽を聴くようになるんですけど、ルーツはヴィジュアル系です。

──ヴィジュアル系と出会って音楽に惹かれたRYO:SUKEさんはバンド活動も始めて、2004年に結成した少女-ロリヰタ-23区で、世に出ることになります。

RYO:SUKE:少女-ロリヰタ-23区がどういうコンセプトのバンドだったかは、バンド名に表れています。“ロリータ”というのはヴィジュアル系カルチャーを象徴するワードで、“23区”は“東京”を表している。要はヴィジュアル系のど真ん中というか、“俺達がヴィジュアル系だ!”というのがバンド・コンセプトだった。当時のトレンドをしっかり押さえていて、なおかつヴィジュアル系のいい部分を凝縮し、具現化させたのが少女-ロリヰタ-23区だった。僕は作詞/作曲をするし、アートワークのコンセプト・メイキングも担っていたので、自分が目指すことをそのまま形にできたんですよ。エッセンスとしては、僕は彩冷えるが唯一の直系の先輩なんですけど、作曲の方法とかは涼平(G)さんに最初に教わったこともあって、ちょっと絵本のような世界というかファンタジーとか、メルヘンとかが入っているのが僕の中でスタンダードだったんです。そういう匂いがありつつ、メンバー全員キャラクターが立っているという当時のトレンドを押さえている、要は全員のルックスが良くてパンチの効いたキャラのメンバーもいる5人組というところを目指して、少女-ロリヰタ-23区を結成しました。

──“ヴィジュアル系のど真ん中”がコンセプトだったわけですが、少女-ロリヰタ-23区のようにイケメン揃いで、音楽性がしっかりしていて、世界観も強固というバンドは、当時は意外と少なかった気がします。

RYO:SUKE:蓋を開けてみたら、そうでしたね。当時そういうバンドはほとんどいなくて、それがリスナーにはユニークに映ったみたいです。本当に素晴らしいメンバーが集まったバンドだったと思いますね。

──個人的にも、少女-ロリヰタ-23区を知った時に“すごいバンドが出てきたな”と思ったことを覚えています。少女-ロリヰタ-23区はヴィジュアル系の中核を担うバンドとして活動されますが、残念ながら2012年に無期限活動休止を宣言して、RYO:SUKEさんはWING WORKSというソロプロジェクトをスタートさせました。

RYO:SUKE:バンドを畳むと決まって、わりとすぐにソロをやろうと決意しました。当然、最初は新しいバンドを組むことを考えて、メンバーを探したんですよ。でも、これはもう誰とやっても少女-ロリヰタ-23区を超えることはできないなとその時直感的に思って。それに、僕の中ではMIYAVIさんという存在が、大きな道しるべになっていたんです。彼もバンド出身のソロアーティストで、時代に先駆けた音楽を創造していたじゃないですか。そういう姿を見て、僕もMIYAVIさんと同じように自分の人生をかけて新しいところを追求していこうと決心して、WING WORKSを立ち上げたんです。

──ソロアーティストでやっていく決心がついたのは、作詞/作曲ができることが大きかったと思います。他人に頼ることなく、自分が目指す世界を創っていくことができますから。

RYO:SUKE:少女-ロリヰタ-23区の中期から後期の頃の僕は、“未来”とか“サイバー”といったカルチャーにめちゃめちゃ興味が湧いていたというのがあって。なおかつサウンド的にもエレクトロだったり、ラウド・ミュージックといったところに惹かれるようになっていたんです。そういうエッセンスは少女-ロリヰタ-23区の中期くらいから少しずつアウトプットされていたんですが、WING WORKSを始めるにあたって、そこに特化した音楽をやろうと思ったんです。

──WING WORKS では“THE HYBRID SHOCK MUSIC”と銘打った、新たな音楽性を提示されました。少女-ロリヰタ-23区時代のベーシストからシンガーに転向することは、自身の中で大きな決断でしたか?

RYO:SUKE:ステージの真ん中に立って歌うということは“余裕で、やれるっしょ”みたいに思っていました。でも実際にやってみて、こんなにも難しいものなんだと実感しましたね。自分が思っていたように一筋縄ではいかないことに、始めてから気づかされた。でもそこで諦めずに歌い続けて、今に至っています。

──RYO:SUKEさんが歌うことと真摯に向き合っていることは、アコースティックライブをされていることからもわかります。

RYO:SUKE:アコースティックライブは、一昨年からやっているのかな。歌うことに、より興味が出てきた時期というのがあって、自分はメロディックな曲を作るので、そこをもっと表現したいなという気持ちになったんです。実際にやってみたらとても楽しくて、続けるようになりました。アコースティックライブは、かなりラフですよ。基本的に、自分とギタリスト1人だけですし。


──歌うことを諦めなくて良かったですね。続いて今年の2月にWING WORKSの最新アルバム『ENTITY』がリリースされましたが、WING WORKSの持ち味と少女-ロリヰタ-23区のテイストを融合させた方向性に、少し驚きました。

RYO:SUKE:そこに関しては、2016年から2018年の頭にかけて少女-ロリヰタ-23区が復活したことが大きく影響しています。WING WORKSは僕にとってセカンドキャリアだから、自分が創るものを、その前の少女-ロリヰタ-23区から意図的に遠ざけていたのかもしれなくて。だけどバンドが復活して当時の楽曲であるとか、当時のファンと向きあった時に、今一度自分が過去にやってきたことに対しての愛情や、誇りといったものが改めて出てきて。それで、少女-ロリヰタ-23区をやっていたような気持ちでも曲を書きたいなと自然と思うようになったんです。そういうマインドであれば、WING WORKSを始めた時に作った最初のアルバムを超えられるなという直感もあったし。そんなことを思っている中で、復活した少女-ロリヰタ-23区も終わることになったので、今の自分をダイレクトに表現した新しいアルバムを作って再スタートを切ろうという気持ちになった。そういう思いのもとに完成させたのが、『ENTITY』です。

──そこに至るまで、少女-ロリヰタ-23区という肩書や少女-ロリヰタ-23区の音楽性などに頼らなかったのはさすがです。第二章に入ったともいえる形でWING WORKSの活動を通して、最近はどんなことを感じていますか?

RYO:SUKE:僕は一時期、WING WORKSのライブを減らしていたんです。ソロでやっている人間がバンド形態でチームを引き連れてステージに立つというのはすごく機動力を求められることだから、1本1本のライブに注力するために敢えてライブの本数を絞っていた。そういう時期を経て、久しぶりにWING WORKSのアルバムを作るにあたって、今後はライブの本数を重ねることが重要だなと思ったんですよね。そういうマインドで『ENTITY』を完成させて、今はライブを沢山やっているんですけど、“燃える”という言葉に尽きます。

──どういったところで“燃える”と感じるのでしょうか。

RYO:SUKE:伸びていることを感じるからです。それは決してセールスがとか、ネームバリューがとかではなくて、ミュージシャンとしてレベルアップできている時期だなと思うんですよ。今後WING WORKSを続けていくにあたって大事なこと、必要なことがメチャクチャ蓄積できていることを感じている。それは僕の中ですごく大きな変化で、今までは常に前に進んでいないと不安だったんです。だから「次はこういうCDを出すよ」とか「このワンマンを目指すよ」みたいな目標を常に掲げていた。そうやって活動していると、すごろくのコマを進めているような感覚があるじゃないですか。ヴィジュアル系は、それを追いかけるのが楽しいみたいなところもあるし。それはわかっているけど、今の僕は『ENTITY』というアルバムを、まだ過去にしたくないんです。少なくとも1年間は、こういうアルバムを作りましたよということを言っていきたい。なので、今はとにかく『ENTITY』の曲をライブで積み上げていきたいと思っています。

──『ENTITY』は本当にいいアルバムですので、そのスタンスは賛成です。

RYO:SUKE:『ENTITY』を作ったことで、他にも自分の中で変化があって。たとえば、今年に入ってからライブの時のプレイヤーの編成を変えたんです。関わる人数を増やして、入れ替わり制にすることにしたんです。WING WORKSはソロアーティストなので、そうすることで楽曲のいろんな解釈を日によって楽しめる。このことを、もっと世の中に発信したいという気持ちがあるんです。

──ソロアーティストならではの柔軟性を活かしたいんですね。

RYO:SUKE:今はそういう時期ですね。もっと言えば、僕はずっと6人編成ということにこだわっていたんです。ツインギターで、マニュピレーターがいるという形が、“デジタルであり、ラウドミュージックである”というのを一番はっきりと出せるから。でも、今後は4人編成でステージに立つ日も作っていきます。ワンギターで、デジタルサウンドはコンピューターから出すというところまでミニマムにしてみることで、WING WORKSの楽曲がライブでどう表現されるかということを知りたいんです。より人間っぽくなると思うし、より自分にフォーカスがあたると思うし。それをオーディエンスにしても、自分にしても、どういうふうに感じるかを試したくて、やってみることにしました。


──また新たな発見がありそうで、楽しみです。そういえば、6月12日にTwitterに「『意味』『理由』を削ぎ落したステージからは、まだまだ突き詰めるべき『本質』の姿が垣間見えたような気がします」とツィートされていましたね。

RYO:SUKE:アルバムを出して、2マン企画だったり、自分の主催イベントだったりを今年の5月まで継続的にやったんですが、MCという手段で自分の気持ちを伝える瞬間というのがライブ中に何回もあったんですよ。その延長線上で、3月にやったワンマンもそうだった。そうなった時に、自分が音楽以外の“言葉”に頼ってしまっているような気がして。本質的に自分が言いたいことというのは楽曲の中にあるわけだから、一回言葉をそぎ落とそうかなと思ったんです。

──と、いうのは。

RYO:SUKE:僕は主催ライブをすることが多くて、そういう日はなぜステージに立つのかということをすごく考えるんです。いろいろ考えていくと、自分が伝えたい気持ちというのは「ファンのみんな、ありがとう」「バンドの皆さん、ありがとう」という2つしかないんですよ。それを、言葉でペラペラ言うのは薄っぺらく感じるようになっていた。それで、一切言葉にしないで伝えるということにトライしてみようと思って、6月11日のライブをしたんです。……で、結果から言うと、僕には向いていなかったです。

──向いていなかったんですか。

RYO:SUKE:向いていない。僕は「命を燃やせ!」というメッセージを発信しているけど、それがギャグっぽく捉われることが多いから、最近は勝手に独り歩きすればいいやくらいに思っていて、何度も言っていないんですよ。でも、そもそもそういうマインドがあって始めているし、言葉というのはひとつの手段に過ぎないと思っているけど、ちゃんとメッセージを残して帰るということを自分はやめちゃいけないなということに気づいたんです。要は、断捨離したら必要なものまで捨ててしまったというか。一回捨ててみたら、自分にとって必要なことがわかった。6月11日は、それに気づけた日でした。

──伝えたいメッセージがあるなら、しっかり伝えるべきだと思います。そこに気づけたことも含めて、いい状態でライブをされていることがわかりますが、7月6日に予定しているバースデーライブに向けたリハをされた後、「心の極限状態が続いていた時期の楽曲とまとめて向き合うことがこんなにも今、打ちのめされるとは実際にやってみるまで気付けなかった」とツィートされています。この言葉についても話していただけますか。


RYO:SUKE:7月6日は僕の誕生日で、その日に新宿club SCIENCEでワンマンをするんです。今までは“誕生日ライブ”と銘打つのが恥ずかしくて言ってこなかったけど、そこももう変なプライドみたいなものはなくなって、今年は「俺を祝ってくれ!」みたいな感覚でワンマンをしたいという気持ちになって。で、誕生日ライブだから、自分のワガママにみんなを付き合わせたいなと思ったんです。とにかく、いっぱい歌いたい。今までWING WORKSで出してきた曲を網羅するようなライブをしたいなと。それで二部制にして、歌物の部と、ひらすら暴れる部にわけることにしたんです。

──良いですね。

RYO:SUKE:で、先日初回のリハがあって、久しぶりの曲をおさらいしましょうということになったんです。もちろん昔の曲をリハで歌うんですけど、WING WORKSを始めた当時は、どちらかというとネガティブな感情が原動力になっていたんです。“周りを見返したい!”という気持ちがあったし、当時はヴィジュアル系が過渡期に入りだした頃で、“ヴィジュアル系の真ん中にいた自分”という存在がメインストリームではなくなってしまったことに対する焦りがあったし、“歌うことは向いていないのかもしれないけど、諦めたくない!”という気持ちもあって。“そういったことを全部打ち払うんだ! 俺は、俺だ! 俺は、ここにいるぞ!”みたいな気持ちで楽曲を書いていたけど、今はそうは思っていないんですよ。

──わかります。RYO:SUKEさんは、徐々に変わってこられましたからね。

RYO:SUKE:そう。だから、今の自分とは違う心境を歌うことになる。そうしたら、当時の苦しかった思い出がめちゃめちゃフラッシュバックしてきて、打ちのめされたんです。やっぱり孤独だったんですよ、最初の頃は。今ほどチームが完成されていなかったし、周りはサポートミュージシャンだから、いつでも離れていかれてしまうという気持ちがあったし。そういう危機感は今でも持っているけど、当時は今以上にそういうことを恐れていて、常に不安を感じていた。当時の楽曲にはそういう自分の内側が全部出てしまっていて、それをまとめて歌ったら、全部のことが“ウワァーッ!”とフラッシュバックしてきたんです。“ああ、昔はこうだったな”みたいに軽く流せるような気持ちではなくて、すごく打ちのめされた。自分が作ってきた曲をワンマンで歌って、みんなで楽しく共有できればいいや……くらいに思っていたけど、これは違うぞと。当時の自分のメンタルに立ち戻さないと、ライブでやる意味ないよなと思ったんです。そうじゃないと、それこそ、ただ歌って終わってしまう。リハーサルをして、そのことに気づいて、その頃の自分の気持ちと全力で向き合おうと決めました。

──うーん、それは結構辛いことなのでは……。

RYO:SUKE:辛いです。でも、それはやっぱり、やらないと。だって、さっき話した“自分はメッセージを残して帰りたい”ということに気づいたわけだから。“俺こんなにカッコいい曲作ってきました。これが俺の歴史です。”くらいの気持ちだと、WING WORKSをやる意味がない。だから、やり遂げます。見ている人も辛くなるかもしれないけど、受け止めてほしいという気持ちもあるんですよ。長く応援してくれているファンの子も増えてきて、社会人になったり、昔とは環境が変わったりして、それぞれが何かと戦っているんですよね。そうなった時に、自分が存在する意味というのは、ファンの人達の活力になるということだけだから。

──活力、なんですね。

RYO:SUKE:単純にライブで発散したりとか、楽曲を聴いて気持ちを変えてもらったりすることでももちろんいいけど、僕はもう一歩先を提示したいというか。“こんなふうに生きることができる”というところまで残したいんです。「みんな!集まってくれて、ありがとう! みんな普段は大変だけど、ここにきたらハッピーさ!」ということをやるべき人はいっぱいいるし、そういう人を否定はしない。……昔は、してたけど(笑)。“そんな音楽はクソだぜ!”くらいに思っていたけど、今はそれも素晴らしいと思っています。でも僕の仕事は違っていて、自分の生き方をメッセージとして伝えていくことだなと思っている。だから僕が辛かった時期を知っているファンもいれば、知らないファンもいると思うけど、自分が生きてきた中で実際に感じたギリギリの感情もちゃんと届けたいんです。そのうえで、“そういう時期があったけど、君とここに一緒にいるし、俺は未来を見据えているし、君にも出来るから”ということを最終的に伝えたいと思っています。

──7月6日のライブは必見といえますね。そんなバースデーライブを経て、8月5日に渋谷REXで開催される<千歌繚乱>に出演されます。この日は、どんなライブをしようと思っていますか?

RYO:SUKE:いつもどおりのライブをします。8月5日の<千歌繚乱>はソロアーティストと2人組のユニットを集めたい、という主催者さんの話を聞いた時点で、自分がそこに立つ意味は明確だったんですよ。<千歌繚乱>では、“こういう人達、いいよね”ということを伝えたい。ヴィジュアル系は基本的に“バンド文化”じゃないですか。でも最近よく言われるし、たしかにそうだなと思うんですが、自分がWING WORKSを始めて以降、バンドからソロに転向した人がかなり増えているんですよね。しかも、もともと歌っていなかった人が多い。そういう人が増えていて、“バンドじゃないけど素敵だぜ”ということを僕も伝えたいんです。で、今回の<千歌繚乱>出演者の中では、僕が一番歴が長いんですよね。“だから俺が一番だ!”みたいなことは全く思っていないけど、7年間ソロをやり続けてきた “厚み”みたいなものに関しては絶対に負けない自信があって、それが伝わればいいかなと思っています。

──アコースティックではなくて、バンド形態で参戦されるんですね?

RYO:SUKE:バンドです。WING WORKSを始めた時に気づいたのが、バンドは組めないけど、いいプレイヤーが周りにいっぱいいるということだったんです。それに、今後はフリーな状態のいいプレイヤーがさらに増えていくはずだと思っていて。そうすると、ソロアーティストやユニットのライブは、そういう人がステージに立つ機会にもなるじゃないですか。それはみんなが幸せなことだし、そういう新しい音楽の形を提示したいという気持ちもあります。

──優れたプレイヤーは、初めての顔合わせでもバンド感を生み出しますよね。なので、WING WORKSさんのようにサポートメンバーを入れ替えると、ファンの方はいろいろなバンド感を味わえて楽しいと思います。

RYO:SUKE:そう。僕は出会った人の良い部分を見つけるのは上手だと自分のことを思っているから、プレイヤーが入れ替わっても常にいいライブが出来る自信があります。ずっと固定メンバーで活動したり、ツアーごとにメンバーを替えるのがソロアーティストのセオリーな中で、ライブごとにメンバーが違っていたりして、なおかつチーム感を損なわないという人はあまりいない気がするんですよ。そういうところでも先駆者だったなと、後に言われるようにがんばりたいです。

──たしかにRYO:SUKEさんの人選は、いつも鋭いです。その辺りも含めて、今後はどんな存在を目指していきますか?

RYO:SUKE:40代になったら、絶対にもう一度世間的にも花開きたいと思っています。最近気づいたんですけど、20代で世に出て脚光を浴びたミュージシャンは、30代は結果を出せないことが多いのかもしれないって。でもそこを踏んばった先に、40代でもう一度売れる人が出てくる。今の僕は、完全にそこを目指しています。WING WORKSを始めた頃は、“ウオォォーッ! 俺は今までよりもデカい存在になってやるぜ!”と意気込んでいたけど、それは叶わなかった。でも、やめるわけにはいかないし、やめるつもりもない。じゃあ、なんのために音楽をやるのかとなった時に、今は未来に向けての研磨をしている感覚なんですよ。20代の時に素晴らしいメンバーと出会えて、時の運とか、時代というものを上手く掴むことができたけど、それは自分1人の力ではなかったんですよね。だから僕は自分1人の人生では、まだなにも成し遂げたことがない。でもそれは時間がかかることだから、40代までの期間はとにかく自分を磨き続けることに使おうと思っている。昔はヴィジュアル系は20代で華々しく始まって終わるものだったけど、今はそうじゃなくなったじゃないですか。それは本当に素敵なことだと思うから。僕らの世代で、20代で世に出て、30代を踏ん張って、40代でもう一度花開いた、最初のアーティストになることを目指していきます。

取材・文◎村上孝之

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WING WORKSが出演する<千歌繚乱vol.21>は、8月5日(月)渋谷REXにて開催。チケットの購入はコチラから。

<千歌繚乱 vol.21>

日時:2019年8月5日(月)開場 17:00/開演 17:30
会場:渋谷REX
出演:新井崇之(LIPHLICH)/ WING WORKS / 怪人二十面奏 / KØU / LAPLUS

チケット:
【先行抽選受付】
6月3日(月)12:00~7月18日(木)16:00
チケット購入ページURL:[チケットデリ] http://ticket.deli-a.jp/

【一般先着受付】
7月19日(金)12:00~8月4日(日)
チケット購入ページURL:[イープラス] https://eplus.jp/sf/detail/2950490001-P0030001

主催・制作:BARKS(ジャパンミュージックネットワーク株式会社)

<WING WORKS特別公演 RYO:SUKE BIRTHDAY ONEMAN『ACCESS TO NEO EDEN II』>

2019年7月6日(土)新宿club SCIENCE

【一部 -Abel-】
[時間]
OPEN 15:00 / START 15:30
[料金]
前売り3,333円 / 当日3,800円(D代別)
※バラード、歌モノを中心としたセットリスト

【二部-Cain-】
[時間]
OPEN 18:00 / START 18:30
[料金]
前売り3,333円 / 当日3,800円(D代別)
※ライヴ曲を中心としたセットリスト

WING-MEN<LIVE MEMBERS>
Gu.toshi(iMagic.)
Gu.Daichi(ex.NOCTURNAL BLOODLUST)
Ba.YUCHI(sukekiyo)
Dr.SHO
Mp.ryu(Lavitte)

通しチケット:6,666円(別途入場時それぞれD別)
各部:3,333円(D別)

[チケット]
発売中
イープラス:
通し券(S1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/2922950001-P0030001

一部-Abel-(A1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/2916060001-P0030001

二部-Cain(A1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/2916130001-P0030001

[企画制作]
G2TD records

[問]
新宿club SCIENCE:03-6233-9006

『ENTITY』

2019年2月3日(日)RELEASE
WGWK-10011 / 3,000円(税込)
一般流通盤 / 二枚組

[DISC1]
1.-W・W-Ⅱ [SE]
2.アヌンナキ
3.Welcome to TRICK DEATH LAND
4.SiLiConE
5.未完成サファイア
6.Burn your soul
7.INFERNO
8.El_Dorado?
9.ACID CASTLE [album edition]
10.Amadeus
11.Flower World.
12.ニライカナイ

[Disc2]
1.VAD†MAN
2.不死鳥-FENNIX-
3.FIXXTION BOY
4.メトロア3.0
5.RAVVE OF MY TRINITY
6.IKAROS

■GUEST ATRISTS
GAKU(FEST VAINQUEUR)/Cazqui(ex.NOCTURNAL BLOODLUST)/奏/椎名未緒(ユナイト、APPLIQUE)/鈴木俊彦/Daisuke(SEVER BLACK PARANOIA)/Daichi(ex.NOCTURNAL BLOODLUST)/村田祐一/YUCHI(sukekiyo)/YOW-ROW(GARI)/猟平(ex.CLØWD)
※五十音順

[購入先]
1.WING WORKS ONLINE STORE
https://wingworks.stores.jp/
※購入者特典:
サイン入りフォトA
2.各ライブ会場物販
http://wingworks-official.com/shows/
※購入者特典:サイン入りフォトB
3.全国各CDショップにて
(取り扱い在庫の場合のみ)

※メーカー在庫分完売。上記通販、会場物販、各CDショップ店舗等にてお買い求め下さい

[発売/販売元]
G2TD records
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