【対談】 RUKI×REITA(the GazettE)、経験を積み重ね向かうは横浜アリーナ<「第九」>

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アルバム『NINTH』を手に、2018年より始まった<the GazettE LIVE TOUR18-19 THE NINTH>。

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ホールを舞台にした<PHASE #01-PHENOMENON->、規模の大きなスタンディング会場を軸に据えた<PHASE #02-ENHANCEMENT->、小さなライブハウスをまわった<PHASE#03 激情は獰猛>、北米・南米・欧州・亜細亜と各地をツアーした<PHASE #04 -99.999->。スタイルを変え、細かく回り続けてきた同ツアーも、残すは、8月15日(木)に横須賀芸術劇場で行う<PHASE#05「混血」>と9月23日(月・祝)に控えたファイナル公演<「第九」>を残すのみ。ツアーも終盤に差しかかった中、今の心模様をRUKI(Vo)とREITA(B)に伺った。

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■経験を積み重ねる機会になったツアー

──全部で6つのPHASEに分けて行った今回のツアー。最初にファイナル公演の地として9月23日の横浜アリーナ公演を選び、そこから、逆算する形で構築したのでしょうか?

RUKI:そうです。昔はファイナル公演だけツアーとは少し切り離し、そこへ新たな要素を加えた形で構築していたんですけど。前回の<the GazettE LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC>の頃から、ツアーで培ったものをファイナルへ繋げ、それを結実させてゆく形を取るようになりました。

──あえて長いスパンでのツアーを組み立て、ファイナル公演へ向け1枚のアルバムをどれだけライブを通して昇華していけるか。そのためには、幾つもライブ形態を変えながら、楽曲たちを自身の懐へ吸収し続けてゆく。そのスタイルが大切だったわけですね。

RUKI:そうなります。とくにアルバム『DOGMA』や『NINTH』に詰め込んだ曲たちは、ホールという大きな空間でないと活かしきれない規模感やレンジ感のある曲たちもあるので。それに合わせて照明なども組んでいくように、そのスタイルで昇華してゆくことを軸にしたうえで、どんなシチュエーションでも世界観を描き出せるようにと、いろんな規模の会場でアルバムの曲たちを突き詰めることをしてきました。今回の<the GazettE LIVE TOUR18-19 THE NINTH>に関して言うなら、ホール、Zepp規模のライブハウス、さらに小規模なライブハウス、そして海外ツアーをやったうえで、ファイナルへ繋げて昇華したい。前回の「DOGMA」ツアーでは一度ファイナルを迎えながらも、さらに突き詰めたくて追加でツアーを組み、結果ファイナル公演を2回行ったわけだけど。それを1回の流れの中へ詰め込もうということから、今回のスタイルを取ったことでした。

──まさに今は、それらの経験をしっかり自分たちの身体の中へ蓄えたうえで、ファイナル公演で昇華しようとしている状態なわけですね。

RUKI:そうです。ファイナル公演で、それを最大限まで仕上げていければなという感じですね。

REITA:今回のツアーの流れが、自分たちの中では一番理想的なライブスタイル。一番いい流れを作れたからこそ、次にどういう流れを作るかを考えるのも大変そうですけどね(笑)。


──前回の「DOGMA」ツアーとの大きな違いの一つが、<PHASE#03 激情は獰猛>を通し小規模なライブハウスでもツアーを行ったことでした。

RUKI:ホールツアーやZeppクラスのライブハウスだけをやっていると、自分たちが求める明確な演出もできるぶん、どうしても枠の中へ収まりがちになるんですね。でも、小さいライブハウスや海外公演では、かならずしも自分たちが求める演出等の条件が箱に揃っているわけではないので、そういう場所でやることで、自分らの表現してゆく姿勢や動きも柔軟になれば、あらかじめ決めた演出をさらにビルドアップさせることへも繋がるように、結果、いい感じにバンドのテンションも高めていける。それがあるからこそやった面もありました。

──小規模なライブハウスの場合、ステージは狭いし設備面もいろんな制約が出てくるから、自分たちのベストへどう持っていくかが大変じゃないですか?

REITA:狭くてあまり動けないからと言って、それで不完全燃焼に終わるわけではなかったんで。

RUKI:確かに、物理的なつらさはあります。たとえば、楽曲の持つ世界観を現すうえで、ホールなどでは赤の照明のみで表現してゆくところを、小さなライブハウスでそれをやるには限界がある。そこで、どう機転を効かせてゆくか。むしろ、その経験を積み重ねることで、改めてホールで表現してゆくうえでの良さや大切さもわかっていくことにもなる。逆も然りで。

──the GazettEは海外ツアーも積極的に行っています。以前は国内ツアーと海外ツアーでセットリストを変えたりもしていましたが、今は海外のファンの方々も国内のツアーをそのまま自国でも味わいたい人たちが中心になっているのでしょうか?

RUKI:その傾向はありますね。俺たちも日本で行っているアルバムツアーを海外にもなるべくそのまま持っていくことを基本としているように、アルバムを軸にしたセットリストを組みながら微妙に中身を変えてゆくスタイルを取っています。

REITA:最初の頃こそ「ヴィジュアル系バンドだから観に来た」という傾向もあったけど。今は「the GazettEの楽曲が好きでライブを観に来た」という人たちばかり。ファンたちと接しながら、バンドの姿勢を受け入れてくれているって強いな、と感じてましたからね。

RUKI:中には子供の頃からthe GazettEが好きで、大人になってようやくライブに来れたという人もいたからね。

REITA:「10年以上前から好きだったんだ」と言ってる子、いたね。

──同じ海外でも、地域によっては、まだそんなに回数を重ねていない場所もありますよね。

REITA:ヨーロッパは回数を重ねているけど、北米は今回のツアーでまだ2回目。1回目に足を運んだときは、手放しで「Welcome」な状態で待っててくれてたけど。2回目となった今回のツアーでは、よりthe GazettEの本質を「じっくり観てやろう」という雰囲気も感じてはいました。

RUKI:俺たちは、前回のツアーで評判の良かった楽曲も演奏してあげたほうが喜ぶのかなと思い、ツアーの始まりとなった北米では、そこを意識したセットリストも組んでいたんですけど。意外にみんな日本のツアーの流れを地元でも楽しみたいという傾向が見えてきたことから、そこからはアルバム『NINTH』の楽曲をメインに、その間に間に昔の曲を入れ変えてくような流れを持ってやっていきましたね。

◆インタビュー(2)へ
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