【対談】 RUKI×REITA(the GazettE)、経験を積み重ね向かうは横浜アリーナ<「第九」>

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■「ついに本番、この日が見せどきだ!」という気持ち

──夏には<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019>へも出演。そこも、昼間の野外という何時もとはまったく異なる環境ですよね。

REITA:しかも真夏の野外の午後帯、一番暑いときっていう(笑)。

RUKI:でも、昼帯のほうが俺は好きですね。

REITA:どの野外フェスも出ても、the GazettEの場合は昼帯だからね。

──ホント、似合わない環境でやっているんですね。

REITA:いかなる環境だろうとやっていかないとね。ワンマンではなかなか得られないこともあるので。

RUKI:呼んでいただけるうちは、積極的に出ようって感じです。

──the GazettEはイベントや対バンライブには、ほぼ出ないですよね。

RUKI:活動1〜2年目の頃はよくやっていたけど、次第に対バンする機会がなくなって、今や対バンのほうが慣れないです。

──対バンしたい気持ちはあるんですか?

REITA:したいような、したくないような……。2〜3バンドでライブをやるのは、なかなか想像がつかないですね。むしろ今は、ヴィジュアル系が呼ばれること自体が違和感なフェスに出ることを楽しんでいる状態だね。

──楽屋裏での交流は?

RUKI:他の場所でメイクなどの準備をして、出番前に会場に着いて、ライブをやるというスタイルなので。あまりそういう時間は無いですね。

REITA:外でご飯を食べることも少ないしね。どうしても衣装姿のままでいると、まわりからはすごい変な眼で観られてしまうので。

──メンバー同士は集団行動が多いんですか?

RUKI:ずーっと5人で固まってますよ。誰かが飯を取りにいけば、誰かが後ろにくっついていく(笑) 。

REITA:まるでドラクエみたいに(笑)。

RUKI:でもそれ、昔からですからね。普段のワンマンツアーの楽屋でもそう。だからかな、何をやるにも自然と一つの塊になってしまうのは……。

──海外でも、いつも一緒に行動をしているのでしょうか。

REITA:国内海外問わず、外ではいつも一緒に行動をしていますけど。それぞれがホテルの部屋に「お疲れー」と言いながら扉を閉めて入ったが最後。ホテルの部屋へ籠もりっきりで2日間誰とも会わないとかザラです(笑)。

RUKI:用事がない限り、二度と出ていかないよね(笑)。個人でいるか、集団で行動しているか、そのどっちかしかない。


──短い期間日本に戻ることもあったとはいえ、今回の海外ツアーは北米と南米で3週間、欧州で2週間、アジアで1週間と、ほぼ出っぱなしの日々でしたよね。長期ツアーって、けっこう疲れません?

RUKI:すごく疲れます(笑)。時差がどんどん変化していくんで、身体や感覚が麻痺していく感がすごくあって。一番感覚が変になっていたのは、ロシアかな。ロシアってぜんぜん暗くならないんですよ。深夜0時過ぎまで明るくて、突然暗くなったと思ったら、深夜3時頃には明るくなる。夜がほとんど無くて、そういうのって意外に体を狂わせたりもするんですよね。

──外に出ても、まだ明るいぞと。

RUKI:いや、海外にいっても外には出ないんで。部屋の窓を通して感じるくらい(笑)。

REITA:外へ出ても、せいぜいスーパーかコンビニへ行く程度なので。

──まさか、海外で引き籠もり生活をしていたとは……。

REITA:日本のツアー中も、地方へ行ってもまったく外へ出ないんですよ。

RUKI:出る理由がないですよね。とくに俺ら2人はお酒も呑めないし。

──食事に出るなどは?

RUKI:ほぼないですね。

REITA:セットリストを決めながら楽屋でご飯を食べて、それで終わり。

RUKI:それ、昔っからですからね。

REITA:別に観光しに来ているわけじゃなく、俺らはライブをしに来ているので。

──みなさん、部屋の中で何をしてるんですか?

REITA:だいたい寝てますね(笑)。

RUKI:むしろ、前日に体調を整えておかないと、それがライブへ露骨に出るんですよ。とくにツアー中は移動も含め生活のリズムが不規則になっていくからこそ、睡眠をしっかり取らないと身体に影響が出てしまうので。

──せっかくですから海外でのエピソードもお願いしたいなと思っていたのですが、みなさん、とくに行動しているわけではないんですね。

RUKI:海外でのエピソードといえば、ホテルの部屋ですね。

──えっ、ホテルの部屋ですか?

REITA そうです。いいホテルもあったんですけど、かなり部屋の仕様がピンキリというか、天と地の差でした。欧州のホテルはメンバー間格差もあったといいますか、部屋にバスタブのある人ない人、冷蔵庫やテーブルのある人ない人など、部屋へ入ってみないことには当たり外れがわからないんですよ。

──各地でミート&グリードもやったんですよね。

REITA:全箇所でやりました。

RUKI:何処の国の人たちもフレンドリーでしたね。

──海外の場合、ミート&グリードは当たり前の風習なんですよね。

REITA:当たり前みたいですね。不思議ですよね、なんで、日本ではやらないんだろうと思っちゃいます。

──日本でも、求められればやろうと?

RUKI:日本の場合、七夕みたいな感じというか、アルバムを出したときだけ大きい会場を借りてファンの人たちと直接触れ合える機会を設けています。2〜3年に1〜2回だけ会える貴重な機会になっていれば、それが良いのかなとも思っているので。

REITA:俺ら、昔からインストアは苦手でしたからね。

──the GazettEの場合、ステージと客席の境界線が明確ですよね。

REITA:ステージのときとは差があるのが、逆に良いのかどうか……。実際、お会いした方々からは、「怖い人たちだと思っていました」とは、よく言われます。

RUKI:アーティスト写真を観て、「優しそう」とは思わないですよね(笑)。

REITA:だから、それがいいですよね、大体、優しそうに見える人のほうが怖いですから(笑)。

──改めて、8月15日(木)に横須賀芸術劇場で行う<PHASE#05「混血」>と9月23日(月・祝)に控えたファイナル公演<「第九」>公演へ向けての想いを聞かせてください。

RUKI:横須賀芸術劇場での公演は、どういう内容になるのかを楽しみにしていて欲しいです。横浜アリーナ公演に関しては、初めて今回のツアーへ触れる人にはアルバム『NINTH』の世界観がより広がるライブにしたい。そしてずっと一緒にライブを作り続けてきたファンたちに対しては「ついに本番、この日が見せどきだ!!」という気持ちですね。一緒に作りあげてきた想いをすべて出し切る集大成の場という気持ちでいます。

REITA:確かにね。ファンとスタッフとメンバーで……全員でここまで育ててきた曲たちなんで、それを最後の横浜アリーナ公演を通し、どこまで成長したのかを確認したい。自分たちも、こんだけツアーをやったんだから1本も無駄じゃなかったという、しっかりと地に足の着いたステージをみんなに見せたいなと思っています。

取材・文◎長澤智典

<LIVE TOUR18-19 THE NINTH PHASE#05「混血」>

2019年8月15日(木) 横須賀芸術劇場
OPEN 18:00 / START 18:30
チケット価格:指定席・後方立見 前売り6,800円(税込)/ 当日7,300(税込)
一般発売:2019年8月3日(土)
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888(平日12:00~19:00)

<the GazettE LIVE TOUR18-19 THE NINTH TOUR FINAL 「第九」>

2019年9月23日 (月•祝)横浜アリーナ
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット価格:全席指定 前売り8000円(税込)/ 当日8500(税込)
一般発売:2019年8月24日(土)
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888

◆the GazettE オフィシャルサイト
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