村田和人、1990年代のベストアルバムがリリース

2016年に亡くなったシンガー・ソングライター村田和人の、1993～95年（ビクターROUXレーベル）の曲からセレクトしたベスト・アルバムが7月31日にリリースされる。

山下達郎がコーラスやギターで参加した曲をはじめ、キャッチーなメロディーと清涼感あふれるサウンドを選りすぐり、極上の疾走感を演出。また、甘酸っぱい記憶を呼び戻す歌詞の世界にも “永遠の少年”だった彼の爽やかな人柄が偲ばれる。この時期ならではのバンド・サウンドへの回帰とダイナミックなアレンジにより、初期のファンにも大いにアピールする楽曲を満載している。


こういう選曲と曲順で聴けば気持ちいいよ！　そんなノリでコンパイルしたベスト・アルバム。これまでにムーン時代（82～87年）、東芝時代（88～90年）、そしてユニバーサル時代（09～13年）、それぞれにベスト・アルバムがリリースされていたが、ビクターROUXレーベル時代としては初めてのこと。

ありきたりにシングル曲や有名曲を並べるのではなく、要所要所にアカペラを配し清涼感をアップ。歌詞の面ではもっぱらポジティヴな恋愛モノをセレクトして高揚感を演出。そして一度聴けば印象に残るキャッチーなメロディーと爽やかなサウンドを厳選。そんな基準で組み立ててある。一つの流れとして一気に聴けるように新たにマスタリングされた本編13曲に加え、この時期に村田和人がハマっていた米国のロックバンド、ボストン風のギター・サウンドを採り入れたナンバー「Slide on Your Season」の夏向きアルバム・バージョン、冬向きシングル・バージョンという歌詞違いの２曲をボーナス・トラックという位置付けで収録している。
音楽評論家：近藤正義氏の監修による、Free Ride Edition 第１弾。