80年代のレア国産シンセAKAI VX600とAX73をベースにしたアナログハイブリッドシンセ「UVX670」

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80年代にAKAIが設計したレアな国産ヴィンテージアナログシンセサイザーVX600とAX73をベースにしたデュアルハイブリッドシンセサイザー「UVX670」がUVIより登場。7月15日まで発売記念価格で提供中だ。

ベースとなったVX600は6ボイス/12VCO、AX73はマルチモード6VCO仕様のアナログシンセサイザー。「UVX670」はこのキャラクターの異なる2台の楽器を1つの画面で同時に扱い、その相互作用によって実機にはない扱いやすさと幅広さを獲得した。そして実機でプログラミングした音色をもとに300を超えるサウンドパッチを熟練したUVIのサウンドデザイナーが用意。ヴィンテージアナログそのままの質感で、最先端の音楽ジャンルの制作に適した音色を多岐にわたって揃えた。もちろん一からオリジナルサウンドを構築することも可能だ。


▲2つのシンセを1つの画面でシームレスに操作できるUVX670。MAIN画面ではプリセットの選択のほか、アンプやフィルターの操作がオシレーターごとに可能。

「UVX670」では、UVIのデュアルレイヤーアーキテクチャーをさらに昇華。レイヤーを1つのシンセサイザーとして扱い、2つの性格の異なるアナログシンセを1つの画面でシームレスに操作できる。個々のレイヤー/シンセは、独立したボイスプリセット、ボリューム、パン、フィルター、フィルターとアンプリチュードエンベロープ、ピッチ、ポルタメント、ステレオモード、モジュレーションターゲットとアルペジエーターのフルシンセ機能を用意。これにより、ユーザーは2つのシンセサウンドを自由自在に重ねることができ、濃密なユニゾンサウンドから複雑に絡み合った彩り豊かな音色まで作り出すことが可能だ。

ボイスプリセットの音はすべてノートごとに収録され、AX73においては固有の質感を生み出す内蔵コーラスを適用したバージョンを全音色で収録。これによりスイッチ1つで実機のコーラス効果そのもののサウンドに切り替えることも可能だ。


▲ホイールの動作を設定するEDIT、モジュレーションの設定を行うMOD、多彩なエフェクトを設定するFX、アルペジエイターのARPなど画面を切り替えて音作りを行う。

柔軟なモジュレーションとスタジオ品位のエフェクトも用意。多彩なステップモジュレーターとLFOモジュレーションが、音色に命を吹き込み、専用プラグインと遜色のないEQ、ドライブ、コーラス(Thorus)、アンサンブル、ディレイ、リバーブ(Sparkverb)がサウンドを楽曲に馴染ませる。ビブラートやフィルターなど一般的にモジュレーション操作をするパラメーターは、あらかじめ割り当て済みで、面倒な設定なくすぐに演奏を楽しむことができる。

「UVX670」は、UVIのフラッグシップインストゥルメントの「Falcon」または無償提供の「UVI Workstation」のライブラリーとして64bitシステム環境で動作し、すべてのメジャーDAWのプラグインとして利用可能。最新のiLokシステムにより、コンピュータ/iLokキー問わず最大で3つまでのデバイスに認証して同時利用できる。

製品情報

◆UVX670
発売記念価格:49米ドル/欧州ユーロ(UVIストア価格)/ 5,400円(税込 国内UVIセールスパートナー価格) ※2019年7月15日まで
通常価格:79ドル/ユーロ(UVIストア価格)/ 9,720円(税込 国内UVIセールスパートナー価格) ※2019年7月16日以降
発売日:2019年7月10日
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