【インタビュー】止まらないWANIMA、「もっといろんな人やモノを巻き込んでいきたい」

ツイート


WANIMAが、7月17日(水)にニューシングル「Summer Trap!!」をリリースした。3月より三ツ矢サイダー2019 CMソングとしてTV-CMで放送されている「夏のどこかへ」のほか、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』の主題歌である「GONG」など計4曲が収録され、今作も充実のシングル作品となっている。だが意外なことに、WANIMAが「夏の1枚」として発表するのは今回が初めて。今回BARKSでは、WANIMAならではの「夏の1枚」となった今作「Summer Trap!!」について、3人にじっくり話を訊いた。そして、今夏も多くのフェスに出演するなど、精力的に活動し歩みを止めないWANIMAが抱き続ける想いにも迫った。

◆WANIMA 画像

  ◆  ◆  ◆

■ 夏の勢いに任せて、なんとかやり過ごして欲しい

── 昨年2018年11月から先日まで<1CHANCE NIGHT TOUR 2018→2019>で動き続け、今年3月には4thシングル「Good Job!!」も発表。スケジュールに隙間もありませんでしたし、そのまま夏フェスシーズンへ突入するかと思いきや、さらなる新作として5thシングル「Summer Trap!!」が発表されたことに驚きました。

KENTA(Vo/Ba):昨年の夏はメットライフドームでのワンマン2DAYS(※メジャー1stフルアルバム『Everybody!!』のツアーファイナル)に集中したんですけど、今年の夏はいろんなフェスに出るのもあって、そこで出会う人もいるやろうし、新たな作品を出したいと思ったんです。

── となると、この流れは予定通りだったんですね。

KENTA:はい!! 「Good Job!!」の後に夏を意識した作品を出したいと考えていました。

▲シングル「Summer Trap!!」

── これまでにも「夏の面影」や「花火」といった曲もありますし、WANIMAは夏が似合うバンドだと思っていますが、自分たちとしてはどう考えています?

KENTA:でも、まだサザンさんとTUBEさんには勝てないと思っています(笑)。

FUJI(Dr/Cho):それに、夏っぽい曲を前へ押し出した作品というのは意外となくて。今回はタイトルに“Summer”と入ってるし、夏の1枚として発表するのは初めてなんです。

── やっぱり、夏は好きですか?

KO-SHIN(Gu/Cho):好きです。女性の露出も多かですしね…(笑)。

── 男性としては気になるポイントですよね(笑)。

KO-SHIN:それに、男性もちょっとラフになるじゃないですか。それもいいなと。

KENTA:彼はどっちもいけるんで(笑)。

── ハハハハ(笑)。順を追って新曲についてお聞きしますが、まず「夏のどこかへ」は既に三ツ矢サイダーのCMソングとして起用されていることもあり、ファンにとっては待望の収録だと思います。

KENTA:ずっと幼いころから飲んでいた三ツ矢サイダーなんで、CMのお話をいただいたときは嬉しかったです。曲としては、難しいことはせず、わかりやすく、みんなで歌える夏っぽいものをイメージしました。

── CMは3月から放映されていますから、かなり早い段階で仕上げた曲ではありますよね。

KENTA:そうでしたね。昨年末の大きい任務が「夏のどこかへ」を完成させるということでしたし。


── 絶賛ツアー中の時期だったと思いますが、制作とライヴの切り替えに難しさは?

KENTA:スムーズとは言えなかったかもしれないですけど、やるしかないところへ自分たちを持っていきました。何とかしてWANIMAらしく仕上げたい、届けたいと。

── そういったイメージについて、すぐメンバー3人で共有できますか?

FUJI:キッカケとなるワンフレーズが出るまでが難しかったですね。そこがわかるとワーッと進むんですけど。

── ポジティブで爽快感がある曲ですが、「迷いを束ねて 夏の幕開け 悲しみ脱ぎ捨て 何度も誰よりも照らせ太陽」という歌詞があるように、誰しもが抱えるマイナスな感情を踏まえて歌うのは凄くWANIMAらしいなと感じました。

KENTA:聴いた方が夏の勢いに任せて、何とかこう、やり過ごして欲しいなと思いました。

── 単純に楽しさや嬉しさだけを歌うのは違う?

KENTA:僕たちはそうじゃないと思います。そういうしがらみや苦しさがあるからこそ、楽しさを感じたり、嬉しさが倍になると思うし。だから、ギリギリのところにいる人たちにも届けばいいなと願ってるんです。

─── 歌詞で言えば、「この歌は君がこんな僕にくれた 言葉や想いが全部 間違わずに 届きますように」という部分も印象的でした。WANIMAの芯となる部分が強く出てますよね。

KENTA:ちゃんとこう、僕たちが思ってる芯の部分がちゃんと音に乗って届けばいいなというのがあったんです。「ホントはこうじゃないのになぁ」とか「そうじゃないのになぁ」とか抱えながら生活してる人も多いと思うし、ちゃんとまっすぐ伝わればいいなと……ちょっとマジメになっちゃいましたね。まあ、(歌詞は)無料案内所で書いたんですけど(笑)。

─── いかがわしい場所で書いたと(笑)。

KENTA:だから、誤解しないで欲しいなと思います(笑)。

▲KENTA(Vo/Ba)

── あまりにもマジメすぎるのは好きじゃないというか、とっつきにくさを感じるんですかね。

KENTA:音楽に関して、「こうだよ」とか、決めつけたくないんです。僕たちはちゃんと届けたいと思って、向き合って音楽を創ってますけど、みんなにはラフに聴いて欲しいんです。そのほうが届くような気がしてます。

── そういった意味では、届けたいモノと受け取ってもらったモノのギャップはどんどん小さくなってると思うんです。それこそ、<1CHANCE NIGHT TOUR 2018→2019>で全国各地をまわったときに実感したこともあったんじゃないですか?

KENTA:たしかに、<1CHANCE NIGHT TOUR 2018→2019>では、自分たちが行ったことがない県、久々に行く県をまわって、小さい子から僕たちよりもかなり歳上の人たちまで来てくれたんですけど、そういった光景を見て、WANIMAの音楽をより強く信じられるようになりました。音楽で繋がっているんだなと再確認できたし、みんなにも助けられました。

── やっぱり、実際に目にすると感じるモノはありますよね。

KENTA:ちゃんと届いてるんだと思えたので、もっと音楽を届けたいなと感じました。

FUJI:ホントにご年配の方もたくさんいらっしゃったんですよ。

KENTA:僕たちは30歳ですけど、それよりふた回り上とか。

── となると、50代後半の方もいたんですね。

KENTA:あっ、もっと上の方もいました。もう、身体も少し透けとったし影も薄かったですもん(笑)。

FUJI:怖っ(笑)。そんなことないです!!(笑)

▲FUJI(Dr/Cho)

── いろんな層の人たちが支持してくれていることを実感すると、WANIMA特有のエロカッコいい部分は減っていったり、マイルドになるのかなと予想もしますけど、そんなことはないですよね。

FUJI:それはないですね!!

── 「Good Job!!」に収録された「渚の泡沫」もかなり際どかったと思いますが、今回の「サンセットストリップ」も攻めた曲になっています。

KENTA:みんなが思ってるけど言えないことを音楽にしてるので、僕のせいではないと思います(笑)。

── ハハハハ(笑)。あくまで代弁者の部分があると。

KENTA:まあ、僕もキレイな女性がいたら、後をつけたいなと思ったりもしますけど(笑)。

FUJI:いつか捕まると思います!!(笑)

KENTA:曲としては、みんなで何も考えずに歌えるようにして。それぞれのイメージが膨らんで、いろんなところが膨らめばいいなと思ってます(笑)。

◆インタビュー(2)へ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス