【インタビュー】止まらないWANIMA、「もっといろんな人やモノを巻き込んでいきたい」
■ 僕らが「ONE PIECE」のキャラクターとしておってもいいと思う(笑)
── そして、エネルギッシュなロックナンバーである「GONG」は、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』とのタイアップということですが、「ONE PIECE」自体は読んでました?
FUJI:今現在も読み続けてます!!
KENTA:いつも楽しみにしとるし、「ONE PIECE」とともに育ってきましたね。「何の実を食べようかな?」と考えたりもするぐらいですよ。
── ちなみに、何の実を食べたいですか?
KENTA:何ですかね……やっぱり、覇気はまといたいかなーと。でも、選ぶのは難しいですね。出てくるキャラクターはみんな個性的だし、読むたびにそれぞれに憧れちゃうんで。
── そうなると、このオファーは非常に嬉しい話でしたよね。
KENTA:TV収録のリハーサル中に聞いたんですけど、WANIMAチームのみんなで「よっしゃー!!」って言うたのを憶えてます。
KO-SHIN:嬉しくて、すぐ実家へ電話しました(笑)。
▲KO-SHIN(Gu/Cho)
── 曲作りにあたっては、「ONE PIECE」に対するイメージや好きな部分を切り取ろうと考えたんですか?
KENTA:「ONE PIECE」を好きな人にも「そうだよな」と思って欲しかったので、しっかり作品に向き合って創っていったんですけど、自分たち自身と重なるところも結構あったりしました。
── たしかに、そうなんですよね。いろんな場所で出会いがあって、仲間が増えて、困難に立ち向かいながら進んでいくというのは、WANIMAの世界観でもありますから。
KENTA:だから、僕らが「ONE PIECE」のキャラクターとしておってもいいと思うんですよね(笑)。
── ハハハハ(笑)。「決意の朝に覚悟を決めた」という歌詞もありますが、WANIMAにとってそういったタイミングはありました?
KENTA:振り返っても、決断ばっかりですね。僕らは、迷って、あがいて、決断しての繰り返しなんで。例え遠回りだとしても、向き合わないとたどり着けない言葉や音があると思ってて。ずっとそう信じてやってきたし、そこはこれからも変わらないと思います。
FUJI:(WANIMAは)すんなりと何かが決まることはそうそうないですから。選択するときは、ちゃんと見極める為にしっかり考えますし。
── また、「Mom」は、近年取り組んでいるアコースティック的なアプローチとロックのダイナミックさが見事に調和した曲だと感じました。
KENTA:スタジオに2人を集めて創り始めたんですけど、めちゃくちゃデカい声で歌って、熱さのままに創っていったんですよ。そうしたら、自然とこうなりました。
FUJI:何かを狙いすましたようなアレンジではなくて。
── 曲に寄り添っていく中で自然と形作られたような。
FUJI:特に、この曲に関してはそうだったと思います。
── 大切な人を想うことは、WANIMAがこれまでも大事に歌ってきたテーマのひとつですよね。
KENTA:ツアーをまわってて、みんなの表情を見たり、もらった手紙を読んだりすると、抱えてるモノや突然の別れがそれぞれあるんです。もちろん、僕らにもそういうのがあって。そういった気持ちを、言葉とメロディーに乗せて歌うと、1枚、めくれる感じがするんです。「エル」、「エム」や「1106」もそうですけど、曲として残せることが僕らの生きる糧でもありますから。
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