【インタビュー】LAPLUS、「メンバーをいっぱい増やそうと思ってます」

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8月5日に開催されるBARKS主催イベント<千歌繚乱vol.21>に初出演するLAPLUS。

◆ミュージックビデオ ほか

彼らは“創造性ケミストリー”というコンセプトを掲げ、2019年1月より行来(Vo)、satoshi(Dr)の2人という新体制で活動中だ。と言いつつも、彼らは現在、まさにコンセプト通り“創造性ケミストリー”な変化も考えているとのこと。今回BARKSでは彼らの近況についてインタビューを行った。

   ◆   ◆   ◆

──LAPLUSは2018年4月、“創造性ケミストリー”をコンセプトに結成されたんですよね。

satoshi:そうです。知り合ったのはバンド活動を始めたばかりの頃。対バンのイベントで一緒になったりしてたんですよ。

行来:だから昔からの顔見知りなんです。

satoshi:行来が音楽業界からいなくなっちゃった時期があるんですよ。それも結構長くいなかったんですけど、急にまた出現して。

行来:出てきたり、いなくなったり、また出てきたり……してます。

──突然またいなくなることはないですよね!?

行来:そういういなくなる感じじゃないです(笑)。バンドが終わって準備期間だったりとかですね。

──なるほど(笑)。

satoshi:今後の活動を考えていかないといけないなっていう時に、行来がまた音楽をやってると聞いたので、彼に合う曲を作って僕から誘ったんです。

▲行来(Vo)

──曲を準備してから行来さんに声をかけたんですね?

行来:デモをもらって、試しにメロディをつけたり歌ってみたりして。歌モノだったからそれまで自分がやってきたバンドのイメージとは違ったんですけど、“ハマるなあ”みたいな。そこでもう一緒にやりたいなと思いましたね。

satoshi:そんな馴れ初めです(笑)。

──それから体制が変わったりもしながら1年が経ちましたね。

satoshi:LAPLUSはバンド形態を目指しているんですよ。僕、メンバーを5人よりも増やしたいなと思ってて。ドラム、ベース、ギター、ギター、キーボード、マニュピレーターみたいな。単純に人が多いと面白いんじゃないかなって思ってます。だから音楽性もガラッと変えてみるのも良いかと思っています。

──えっ!? 今の音楽性で幅を広げるのではなく、ガラッと変えるんですか?

satoshi:はい。“最初の頃はずいぶん違う曲をやってたんですね”っていうくらい違うバンドになったら面白いんじゃないかなと思ってます。

──これからどうLAPLUSが変化していくのか楽しみですね! 楽曲に関しては、結成時から作詞はすべて行来さん、作曲はすべてsatoshiさんが担当されていますが、具体的にどんなふうに作っているんですか?

satoshi:最初はとにかく僕が好きな曲を作っていたんですよ。その後は、僕が自発的に作るものもあれば、“ライブでこういう曲がほしい”と行来に言われて作った曲もあります。曲作りの時は、まず僕が原型のデモを作って、イメージをアレンジャーさんにテキストで伝えるんですよ。

──テキストですか!?

satoshi:“こういう世界観で、ここにギターソロが入って、サビにいって終わる”とか。“テンポは182~187の間で、リズム感はこれがいいのでドラムは打ち込んでから送ります”とか。結構細かい指定まで書いたものを渡して、具現化してもらうんですよ。

行来:そこに僕がメロディと歌詞を乗っけるんですけど。“この曲の世界観の中で自分は何を伝えたいんだろうな?”っていうところで歌詞は作るので、あくまでも曲ありきなんですよ。今までは“愛”をテーマにした歌詞が多かったんですね。儚さだったり、儚さだけじゃない切なさ、美しさだったりを描いた歌詞が多いんですけど。最新シングル「「梟」-witch hunt of modem-」は新体制後、初のシングルというのもあって、社会に向けたメッセージにチャレンジしましたね。


──行来さんが世の中に対して感じていたことと、曲がリンクした感じなんですか?

行来:そうなんですよ。今までと雰囲気が変わった曲だったこともあって、自分が感じている社会に向けたメッセージでいきたいなと。ざっくり言うと、時代はネット社会になって“生きづらいよね”っていうことですね。マイブームで梟の生態について調べてたんですよ。梟っていろいろ言い伝えがあるじゃないですか。魔女の使いだとか、不吉で幸せをもたらさないとか、逆に幸せをもたらすとか。いろいろ調べているうちに、僕が伝えたい社会に向けたメッセージと梟がリンクしたんですよ。

──satoshiさん、もともと「「梟」-witch hunt of modem-」はどんなきっかけで作られたんですか?

satoshi:あるハードコアバンドのライブ映像をYouTubeで観て。それがすごい面白いんですよ。こんなに立派にできないなっていうくらい頭を振ったり、激情を爆発させてくるバンドがいるんです。そういうライブがしたいと思って作った曲なんですよ。

──そうなんですか!? サビなんてすごくキャッチーで聴きやすかったですけど?

satoshi:そうですよね。そのハードコアバンドが好きな人からすると、“ふざけるな!”っていうくらいキャッチーな仕上がりにはなってるんですけど(笑)。ただ、こんなにギターのリフが前面に出てる曲ってLAPLUSには今までなかったんですよ。僕からすると自分の中のハードコア要素を形にしたチャレンジの曲なんですよね。

──ライブでの手応えはどうですか?

satoshi:ライブを想定して作ったのでとってもいいです。結成当初の曲はコンサートホールで観てもいいような曲なんですよ。人によっては座って聴きたいって思っちゃうくらいの(笑)。でも今回の曲はライブで一緒に楽しんでもらえてるんじゃないかなと思います。

──新体制になってからも精力的に対バンライブに出演されていますよね。

行来:2人編成になったので最初は不安もあったんですけど、いろいろ試行錯誤をしつつ楽しくやれてますね。サポートギターと3人体制でやったり、4人のバンドサウンドでやったり、僕ら2人でやったこともあるし。それが今後、自分の経験として活かされたらいいなと思ってます。

satoshi:いろんな体制でやった結果、“メンバーをいっぱい増やそう”に行き着いたんですよね。

──なるほど!

satoshi:よくある4人組、5人組じゃない形もアリなんじゃないかなと。いろんな体制でやってみたことで、視野が広くなった気がします。

▲satoshi(Dr)

──10月4日に池袋EDGEで新体制始動後の初ワンマンライブ<11次元世界>が行われますね。

satoshi:アルバム(『RE-CREATION』)収録曲って、あまり披露できてない曲が多いんですよ。アルバム曲は歌モノで、シングル曲はライブ向きみたいな印象で連続リリースしたので、普通のライブではシングル曲ばっかりやっちゃうんですよね。ワンマンライブではアルバムの曲を含めて、今まで作ってきたLAPLUSの世界観をちゃんと出せるんじゃないかなと思ってます。

行来:LAPLUSというバンド名の由来でもある、18世紀フランスの数学者ピエール=シモン・ラプラスが“世の中は三次元で、それより先に11次元まで存在する”っていう説を唱えてて。その“11次元”というワードが気に入ったというか、ロマンがあっていいなと思って<11次元世界>というタイトルをつけました。

──その前に、まだLAPLUSのライブを観たことがない人は、まずは8月5日に渋谷REXで開催される<千歌繚乱 vol.21>で見て欲しいですね! この日、他の出演者の皆さんとは接点ありますか?

satoshi:「BL学園」というV系バンドマンで結成された野球チームがあるんですけど、怪人二十面奏のマコトさんとはその野球部で一緒です。KØU君とはよくイベントで一緒になるんですよ。5回目の共演くらいです。RYO:SUKEさんは、WING WORKSでは初めての共演ですね。

行来:僕はあまり友達がいないので(笑)、一応面識はあるっていうぐらいですね。

satoshi:僕ら基本的にはバンドの対バンイベントに出演することが多いんですよ。だからいつも“ああ、バンドじゃないやつね”みたいに観られるんですよ。こんなにソロやユニット形態のバンドが集まるイベントってないので、やりやすそうな日だなと思っています(笑)。

──対イベントって燃えますか?

行来:僕個人的には自分たちの世界観を観せたいっていうほうが強いかもしれないですね。

satoshi:僕はドラマーが誰かによります。今日は誰々がいるからマジメにやんないとナメられるな。シンバル多く持って行こっかな~!”みたいな(笑)。

──武器を多めにね(笑)。<千歌繚乱 vol.21>でのシンバルの数にも注目ですね!

行来:このラインナップでのライブも楽しみだし、個人的には友達を増やしたいなと思ってます(笑)。

取材・文◎牧野りえ

   ◆   ◆   ◆

LAPLUSが出演する<千歌繚乱vol.21>は、8月5日(月)渋谷REXにて開催。チケットの購入はコチラから。

<千歌繚乱 vol.21>

日時:2019年8月5日(月)開場 17:00/開演 17:30
会場:渋谷REX
出演:新井崇之(LIPHLICH)/ WING WORKS / 怪人二十面奏 / KØU / LAPLUS

チケット:一般チケット 3,800円/当日券 4,000円
【一般先着受付】
7月19日(金)12:00~8月4日(日)
チケット購入ページURL:[イープラス] https://eplus.jp/sf/detail/2950490001-P0030001

主催・制作:BARKS(ジャパンミュージックネットワーク株式会社)

LAPLUS新体制始動後初ワンマンライヴ<11次元世界>

2019年10月4日(金)池袋EDGE

出演:
LAPLUS:Vo.行来 / Dr.satoshi
サポートメンバー:Gt.YOSHIHIRO(ex.ギルド)/ Ba.夜紫(ex.catfist)

料金:Sチケット 15.000円 / 前売り 3.500円 / 当日 4.000円(D代別)

一般販売チケット
https://eplus.jp/sf/detail/2960300001-P0030001

「「梟」-witch hunt of modem-」

2019年5月29日(水)リリース
価格:価格 ¥1,500(税別)
品番:品番DCCNM-017

収録曲
M1「梟」-witch hunt of modern-
M2 GHOST SHIP
M3 ラストシーン

参加ミュージシャン
Gt.夢時(ex.LC5/eStrial)M1
Gt.YOSHIHIRO(ex.ギルド)M2/M3
Ba.Ryosuke (7DAYS PAPARAZZI)All songs

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