【インタビュー】GEZANマヒトが明かす“フジロックの良心”の意味。そして主催フェス<全感覚祭>の価値とは

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■ <全感覚祭>も普段の活動も、曲も、自分たちにできることを挑戦していくってこと

── 今年も9月に大阪公演、10月に東京公演が行われる<全感覚祭>。現在公開中の映画『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』でもその一部を見ることができますが、映画公開後の反響は届いていますか?

マヒト:今のGEZANがワーッとやってることがどういうことなのか、皮膚感覚的にわかったとかいうリアクションはすごく受けてますね。<全感覚祭>がそういう気持ちで作られていたんだっていうこともそうだし。


── この映画ではアメリカでのツアーの模様や人種差別を目の当たりにされたマヒトさんがどんどん変わっていく様子が映し出されていました。完成した映画を見て何を感じましたか?

マヒト:まだあれも答えが出きっている話ではなくて、常に問いかけが続いている話でまだ終わってないと思うから。<全感覚祭>も普段の活動も、曲も、自分たちにできることを挑戦していくってことだと思うんです。次の話、って感じ、頭は。別に大団円でも何でもなくって、ある意味で日常と自分の感性がつながっていて、どれだけでも続編が出てくるようなストーリーになってるから。これを公開したからってブラックスタックにいたネイティブ・アメリカンや何かが変わるとかでもないし、まったく関係ないくらい遠い国で勝手にやっているだけであって。だけどそれでいい気がしていて。最初のひとりひとりがって話と一緒なんですけど、ひとりひとりがどうやって答えを出していくだけだと思う。自分たちなりにやってるっていう今のテーマです。俺が映画を観終わった時の感想は、今年の<全感覚祭>もがんばろうって感じ。

── 映画のキャッチにもなっている「出会ってしまった意味」。それこそ今年のフジロックのホワイトステージでは多くの人がGEZANの音楽と出会うことになりますが、出演は2日目の朝一なんですよね。朝が似合わなそうですが、今年は人が集まりそうですね。

マヒト:ホワイトの一発目にオルタナなバンドがくるっていうの、ありますよね。

── 夕暮れどきのホワイトも綺麗ですけどね。空が紫で。

マヒト:夕暮れ時もやりたいね。



── 最後に。2012年のルーキー出演時に「レディヘは俺に土下座しろ」とコメントされていましたが、その真意を聞かせてください。

マヒト:え? 全然覚えてない(笑)。さっき言ったとおり、Radioheadのステージ感動したんで。感動して「土下座しろ」って言ってるなら相当意味わかんないね。屈折してたんだな(笑)。

取材・文◎早乙女‘dorami’ゆうこ
撮影◎大橋祐希

  ◆  ◆  ◆

■『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』

製作:十三月 | プロデューサー:カンパニー松尾
監督・撮影・主演:神谷亮佑 | 音楽:マヒトゥ・ザ・ピーポー
主演:GEZAN(マヒトゥ・ザ・ピーポー、イーグル・タカ、カルロス尾崎、石原ロスカル)、神谷亮佑
出演:青葉市子、テニスコーツ、原田郁子、THE NOVEMBERS 、行松陽介、UC EAST、imai、踊ってばかりの国、HIMO、呂布カルマ、やっほー 他
デザイン:マヒトゥ・ザ・ピーポー | cover photo:池野詩織 | 題字:STANG
2019年 | 日本 | カラー | ビスタ | 88 分 | DCP | 映倫審査前
配給・宣伝:SPACE SHOWER FILMS | (c)2019 十三月 / SPACE SHOWER FILMS
公式 HP:gezan-film.com | 公式 twitter:@gezan-film | 公式 facebook:gezan.film

6/21(金)よりシネマート新宿にて上映
【公開劇場】
東京 シネマート新宿 6/21(金)~7/4(木)
大阪 シネマート心斎橋 6/28(金)~7/11(木)
東京 渋谷HUMAXシネマ 7/5(金)~7/18(木)
愛知 名古屋シネマテーク 7/13(土)~7/26(金)
東京 UPLINK吉祥寺 7/19(金)~8/1(木)
宮崎 宮崎キネマ館 7/21(日)~7/22(月)
京都 出町座 7/27(土)~8/9(金)
神奈川 横浜シネマリン 8/3(土)~8/16(金)
広島 横川シネマ 8/8(木)~8/21(水)
兵庫 元町映画館 8/17(土)~8/23(金)
栃木 宇都宮ヒカリ座 10/26(土)~11/8(金)

■<十三月 presents 全感覚祭 19 -NEW AGE STEP->

<日程>
2019年9月21日(土)大阪公演
2019年10月12日(土)東京公演

<場所>
・大阪 堺route26周辺
〒590-0985 大阪府堺市堺区戎島町5-3

・東京 印旛医大 HEAVY DUTY
〒270-1613 千葉県印西市鎌苅672-6

<料金>
入場&フード : フリー(自由料金)

【第一弾TOKYO出演アーティスト】

GEZAN
KID FRESINO
山本精一 & 東京13Channel
折坂悠太(合奏)
YAKUSHIMA TREASURE (水曜日のカンパネラ X オオルタイチ)
OKAMOTO’S
People In The Box
切腹ピストルズ
ミツメ
SPARTA LOCALS
LEARNERS
THE GUAYS
Discharming man
青葉市子
VELOCITYUT
寺尾紗穂
mouse on the keys + セノオGEE + 飛田雅弘 + 本澤賢士
林以樂 a.k.a SKIP SKIP BEN BEN
知久寿焼
the hatch
bacho
オオルタイチ

■ GEZAN(ゲザン) プロフィール

マヒトゥ・ザ・ピーポー(vocal/guiter)、イーグル・タカ(guiter)、カルロス・尾崎・サンタナ(bass)、石原ロスカル(drums)

2009年大阪にて結成のオルタナティブロックバンド。
2012年、拠点を東京に移し全国各地で独自の視点をもとに活動を行う。
野外フェス<全感覚祭>や、国内外の多彩な才能をおくりだすレーベル・「十三月」を主催。
これまでに四枚のフルアルバムをリリース。またスプリットとしてLOSTAGEや踊ってばかりの国、テニスコーツ などクロスオーバーな動きを展開。
2018年の八月にはOMSB率いるGHPDとのスプリットをリリース。十月、スティーブアルビニをプロデュースに迎えて制作された4枚目のフルアルバムをリリース。

2019年、現在進行形で精力的に活動中。

■<FUJI ROCK FESTIVAL'19>

2019年7月26日(金)27日(土)28日(日) 新潟県 湯沢町 苗場スキー場
※入場券は販売時期によって料金が変わります。
※中学生以下は保護者同伴に限り入場無料となります。
※チケット料金、販売スケジュールにつきましてはオフィシャルサイトをご覧ください。
※出演者・出演日・出演順に変更が出る場合もあります。
総合問い合わせ/オフィシャルサイト:https://www.fujirockfestival.com




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