【インタビュー】D.Y.T、ハウス系ビートと爽やかに吹き抜けるハーモニーの軽やかなサマーポップチューン「wavy lover」

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歌って踊れる本格派男性ユニット。たくさんいそうで実は日本のシーンには数少ない。その希少な逸材としてD.Y.Tがデビューを飾ったのは2018年7月のこと。精力的にライブ活動を行いながらシングル「GET UP」と「FALLIN’」、1stミニアルバム『MINGLE』とリリースを積み重ね、2年目の夏の勝負曲としてリリースされたのが最新の3rdシングル「wavy lover」だ。アップテンポで疾走するハウス系のビート、ファンキーなギター、90's感ある派手でキャッチーなシンセの音色、爽やかに吹き抜けるハーモニーを備えた軽やかなサマーポップチューン。カップリングにはヒットチューン「FALLIN’」のリミックスも収録。この夏を彩る自信作のシングルについて、千田耀太と菅野陽太のダブルようたが語ってくれる。

■「wavy lover」は片思いしている人は共感できる歌詞だと思います
■その子が男友達と仲良くしているのを見て嫉妬したりとか


──7月でデビュー1周年になりました。

千田耀太(以下、千田):あっという間でしたね。

菅野陽太(以下、菅野):今年はライブが多いので去年以上に早い感じがします。

千田:最近は大きなステージに立たせてもらうことが2回あって、ダンサーさんとリハーサルしたり、6月7月はほとんど休んでないです。

──素晴らしい。何か変化あります? この1年でお互いにだんだんわかってきたこととか。

菅野:(千田は)最初の頃に比べてハモリや音に対する感覚がすごく鋭くなってきた印象があります。最初は僕がハモリを教えていたんですけど、最近は自分でハモリを練習してきて“おおー!”みたいな。

千田:少しずつ親離れしていかないと。

菅野:親だったんだ(笑)。

──陽太くんは年下だけど、ボーカリストとしては先輩だから。

千田:脛かじってばかりはいられないんで、自立していこうかなと。陽太は人の曲を聴いていても勝手にハモリだしたりするんですよ。そういうのを間近で見ていると勉強になるじゃないですか。“これで音程合ってる?”って聞いてもすぐ答えてくれるんで、ありがたいです。

菅野:夜中にスタジオを取って一人で練習してるみたいなんですよ。“マジか!”と思いました。知らないところで努力してるんだって。


──逆に耀太から陽太について思うことは?

千田:人間的な意味でもいいですか?最初の頃はホワホワした感じだったので王子様なんだろうなと思っていたんですよ。でも実はそれは天然のホワホワで、そうなると僕の方もこれは突っ込んでもいいだろうと。それまでは突っ込むと嫌がるかなと思ってたんですけど、最近は関係ないです。

菅野:ハッピーなんですよ。あんまり落ち込んだりしない。根が明るいんで。

千田:どれだけいじっても大丈夫。ハッピーなんで全部受け止めてくれる。よく笑ってくれるのが一番嬉しいです。それで空気も良くなるしありがたいです。

──ボケと突っ込みかな。漫才師じゃないけど。

千田:そうかもしれない。ライブのMCにもそういうイメージがあります。陽太が天然なところを見せて、僕が突っ込んでお客さんが笑ってくれる。

──いい関係ですねえ。時にはシビアな音楽の話もしますか。

千田:するよね? “こういうのいいんじゃない?”“これは違うな”とか。ただ、あまりネガティブな感じの会話はないかもしれない。“それはかっこよくないでしょ”とかは、あんまり言わない。“これだったら、こうしたほうがいいんじゃない?”という感じです。


▲千田耀太

──前作のミニアルバム『MINGLE』は4曲とも曲調が違っていて。どの曲が評判良かったなとかありますか?

千田:「GET UP」「FALLIN’」はすごくノリノリで良かったし、「Thinking about you」という曲も良かったんですけど、特に「Only One」が隠れた名曲的な感じで扱っていただいてるのを感じますね。ライブに来たファンの方が“『Only One』が聴きたいです”とすごく言ってくれるので。

菅野:初めて聴いた人が、「FALLIN’」や「GET UP」はかっこいい、でも意外と「『Only One』が一番来ました」という意見はけっこう聞きます。恋愛というよりメッセージソングなので、共感してくれる方が多いです。

──“焦らなくていいさ。自分のペースでいこう。僕らまだ夢の途中”ということですよね。

千田:ファンの方が、自分たちがこの曲を歌ってるのを見てもっと応援したくなると言ってくれるので。この歌詞を僕たちに重ねて聴いてくれてると思うんですよ。だからなおさらこの曲を好きになってくれてるのかな?と思います。

──あれから半年。今度のシングル「wavy lover」はダンサブルなビートの効いたサマーチューン。そして恋愛ソング。

千田:「wavy lover」は、その名の通り波のような恋愛を意識していて、歌詞の中にも“butterfly”が出てきたり、女性を蝶にたとえてるイメージで歌わせていただいてます。ゲットしようとするけどゲットできない、行けそうだと思うとスッと離れてしまう、つきあいたいけどつきあえない、もどかしい青春の感覚を歌に乗せてみました。片思いしている人は共感できる歌詞かなと思います。その子が男友達と仲良くしているのを見て嫉妬したりとか。

菅野:ざっくり言うと恋の駆け引きみたいな感じです。英語の部分で、ライブ中にwavyダンスというものをやってるんですけど、それをTikTokやSNSでいろんな人に知っていただきたいということで、ダンスの振付を千田がやってくれました。

千田:ライブ中にみんなやってくれるのでありがたいです。ライブなので、一緒に何かできるものがいいのかなって最近は思うよね。

菅野:そうですね。ハンズアップとか。

千田:次の曲でどうしていくか?も、wavyダンスをやってみてわかったことがあります。ただ簡単な振付だけじゃなくて、一緒に一つになってできるものを作った方がいいなと感じました。


▲菅野陽太

──シンセの音色が90'sぽい。派手だけどぬくもりがあって。

千田:いろんな方から“懐かしさもあるよね”と言っていただけるのですごく嬉しいです。自分たちは90'sを意識した曲もあるし、自分がダンサーをやっていたせいか、そう言われるのは嬉しいです。

──歌については?

菅野:ハモリにはこだわっています。サビ始まりのインパクトが大事なので、歌う時は決めに行きます。サビ始まりって難しいんですよ、最初で印象が決まっちゃうんで。音源はいいんですけど、ライブとなるとしっかりしたクオリティで届けないといけないので、そこは慎重にやってます。「wavy lover」の前にダンスをやる曲があると息が上がってるんで余計に気を使いますね。

──ちなみに、この曲のシチュエーションのような思い出は?

千田:そうですね…昔、クラブではしょっちゅうありましたね。

菅野:しょっちゅう(笑)。

千田:帰っちゃうんですよ。“始発だから”って。

──あはは。めっちゃリアルだなあ。なるほど、そっちのシチュエーションにも合う曲なんですね。夏の海辺とかでもいいけれど。

千田:夜中でも聴けます!

菅野:僕は妄想するタイプなので。それに重ねて歌ったりしますね。高嶺の花というのはいますからね。行きたいけど行けないって。「FALLIN’」ともかぶっちゃうんですけど。

千田:「FALLIN’」にも近いけど、「wavy lover」のほうが、小悪魔的な女の子のイメージなので。似てるようでちょっと違う。「FALLIN’」の時は、黒髪ロングだったんですよ。

菅野:女の子のイメージがね。

千田:でも「wavy lover」は、もっとお姉さん的な感じ。

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