ローランドのリズムマシン「TR-808」が国立科学博物館の「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録
1980年にローランドより発売され、テクノやヒップホップをはじめさまざまな音楽シーンに大きな影響をもたらしたリズムマシン「TR-808」が、国立科学博物館により2019年度「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録された。
「重要科学技術史資料」は、国立科学博物館の産業技術史資料情報センターが、日本国内の科学技術史において「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定し、「重要科学技術史資料登録台帳」への登録を行っている。2008年度から毎年登録が実施されているが、「重要科学技術史資料」に電子楽器が登録されるのは今回が初めて。
▲国立科学博物館2019年度「重要科学技術史資料」に登録された「TR-808」。そのサウンドと4色のボタンを配したデザインは最新モデルにも受け継がれている。
1980年に発売された「TR-808」は、重厚な低音、機械的でありながらも独特なグルーブ感、望み通りのリズム・パターンを作成できる自由度などが評価され、画期的なリズムマシンとして当時のミュージシャンの音楽制作に大きな影響を与えた。また、1980年代以降に隆盛を極めたヒップホップやハウス、テクノから最新の音楽シーンに至るまで、多くのアーティストの支持を得ている。
オリジナルの「TR-808」は、1990年代以降中古市場で価格が高騰し入手が困難となっているが、そのサウンドは最新モデルに受け継がれている。ローランドは現在、「TR-808」発売当時の設計仕様書や実際の回路を徹底的に解析し、サウンドはもちろんアナログ回路特有の振る舞いまでを独自のデジタル技術で精密に再現しつつコンパクト化した「Roland Boutique(ローランド・ブティーク)シリーズ」の「TR-08」や、「TR-909」「TR-707」などの歴代ローランド・リズムマシンの音色と現在の音楽制作に必要な機能まで兼ね備えた「AIRAシリーズ」の「TR-8S」を発売。幅広い層のアーティスト/クリエーターから高い評価を得ている。
なお、「重要科学技術史資料」の登録証・記念楯授与式は、2019年9月10日(火)に国立科学博物館・日本館にて開催される。
この記事の関連情報
BOSS、上質なトーンと独自の「CAB RESONANCE」機能を備えたベース用ヘッド・アンプを発売
BOSS、コンパクト・エフェクターのように直感的に操作できるベース用マルチ・エフェクターを発売
島村楽器、ローランド『FANTOM-0』シリーズのホワイトカラーを発売
ローランド、初心者でもクリエイター感覚で本格的な演奏や楽曲作りができるキーボード
ローランド、表現力豊かなサウンドと演奏性を備えたリーズナブルなステージピアノを発売
ローランド、コンサート・グランドピアノのクオリティを自宅で楽しめるホームピアノの最高峰「LXシリーズ」3機種を発売
BOSS、高品位なサウンドと多彩な機能を凝縮したギター/ベース・ヘッドホン・アンプを発売
【俺の楽器・私の愛機】1544「スマホ利用前にタッチパネルデビュー!」
BOSS、パフォーマンスの幅を広げるボーカル・エフェクターの最新モデル『VE-22』を発売