【インタビュー_#1】Apes From Nine、怒りが原動力の4ヵ月連続リリース第一弾「現代のスピード感はバンド側にも魅力的」

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■現代は楽曲の賞味期限が短くなっている
■それに対抗するにはスピード感と量が必要

──では、「Masturbation with you」のレコーディングはいかがでしたか?

岡本:ドラムは実際に叩くと、キックのパターンとかもバチバチのハードロックになりがちだけど、軽快に聴かせたいというのがあって。レコーディング現場で耕史朗にどっちがいいか聞いたら、彼も「軽いほうだね」と。このフレーズで軽快さを出すのは難しいんですけど、なるべく力を入れ過ぎないようにということと、リフに合わせてハネることも意識しています。

耕史朗:この曲もギターはリズムが大事で。それに歌が入ったとき、ジャージャッとコードを弾くことがApes From Nineの他の曲にはあまりないんですよ。シンプルなパターンなのに、それを弾きながら“I know I know…”と繰り返すのがすごく難しい(笑)。

岡本:聴くと簡単だけど演奏すると難しいのが、この曲で。歌とリフとリズムの絡みが絶妙だと思います。

耕史朗:サビ裏のカウンターパートもこれまでにないテイストで、どこを歌ったらいいのか見失いそうになったくらい、この曲はいろんな要素があります(笑)。スムーズにいったのはギターソロくらいで、アドリブなんですよ。デモを作る時にとりあえずアドリブで弾いたソロがあって、本番で録り直したけどソロの構成自体はデモのままです。

▲岡本唯史 (Dr)

──アドリブで緩急を効かせたソロを弾く辺りはさすがです。さて、今回の「HEAVEN」はテイストの異なるメタルチューン3曲が収録されていて、オリジナリティも随所に詰め込まれているという充実したシングルに仕上がりました。

耕史朗:前アルバム『METAL LULLABY』(2018年11月発表)もそうだったけど、Apes From Nineというバンドの音楽性がさらに凝縮できた気がしています。

岡本:「HEAVEN」は3部作シングルの第一弾なので、ここで完結ではないんです。結果、第二弾が聴きたくなるものにはなったかなと思いますし。

耕史朗:第二弾の「EARTH」はリズムがノリやすくてキャッチーな楽曲が並んだシングル。“はい、サビがきましたよ!”みたいなメロディーが活かされているし、3曲ともエモいよね?

岡本:エモい。で、第三弾が激ムズなんですよ(笑)。

耕史朗:エモとメタルコアの難しさを融合させた感じというか。ジェントまではいかないけど近いものはある。「HEAVEN」とはまた違うスタイルを提示できると思うので期待していてください。

──その上で12月にはフルアルバムのリリースを控えているという?

岡本:フルアルバムには、それぞれのシングルからリード曲しか入れない予定なので、ボリュームがヤバい(笑)。いい曲をたくさん作って、すぐにレコーディングして、ライブも併行して行うので、年内は1日たりとも休みがないと思います(笑)。そういう意味では曲作りもレコーディングもスピード感も重視する必要がある。現代の音楽は、そういうリアルタイムなところを含めて成り立っていると思うんですよね。

耕史朗:作った楽曲をすぐにリリースできるという現代のスピード感は、バンド側にとっても魅力的なんですよ。そういう意味でも今回の4ヵ月連続リリースという動きはいい。

岡本:現代は楽曲の賞味期限が短くなっているのかなと思っているんです。それに対抗するにはスピード感と量が必要で。そういう音楽シーンの流れを歓迎しているかというと、個人的には残念なことではあると思っているんですけど。

──なるほど。

岡本:それにいいものを作っても、それをただリリースするだけではダメで。こういうインタビューやライブを重ねて、僕らから届けにいかないと手に取ってもらえない。9月から12月にかけての今回の動きはApes From Nineというバンドを強化するいい機会なので、スピード感を保ちながら突き進もうと思っています。

耕史朗:現状のApes From Nineは、ライブ動員も音源セールスも満足できるところまでいっていない。まだ基盤が弱いというか居城ができてないというか。わかりやすくいえば僕らは“バンドで売れる”ということにポジティヴなんです。そのためにミュージシャンは曲を作って、ライブをすることが基本。だから、今回の4ヶ月連続リリースはそれに忠実にというか、やるべきことを当たり前にやるという意識で取り組んでいるんです。

取材・文◎村上孝之

■4ヶ月連続作品リリース

■第一弾シングル「HEAVEN」
2019年9月4日(水)発売
LZLN-0010 / ¥1,500(tax out)
1. Iam GOD
2. USA
3. Masturbation with you

■第二弾シングル「EARTH」
2019年10月2日(水)発売
LZLN-0011 / ¥1,500(tax out)
※収録曲:未定

■第三弾シングル「HELL」
2019年11月6日(水)発売
LZLN-0012 / ¥1,500(tax out)
※収録曲:未定

■第四弾アルバム『INORGANIC』
※詳細は後日発表

■<【HEAVEN】【EARTH】【HELL】3style TOUR!>

▼HEAVEN
09月19日(木) 大阪・心斎橋CLAPPER
09月20日(金) 名古屋・今池3STAR
09月29日(日) 東京・渋谷CYCLONE
▼EARTH
10月18日(金) 大阪・心斎橋CLAPPER
10月19日(土) 名古屋・会場未定
10月25日(金) 東京・渋谷CYCLONE
▼HELL
11月09日(土) 厚木・Thundersnake Atsugi
11月10日(日) 仙台・FLYNG SON
11月12日(火) 横浜・濱書房
11月13日(水) 名古屋・今池3STAR
11月14日(木) 大阪・心斎橋CLAPPER
11月15日(金) 長崎・ホンダ楽器アストロスペース ※ワンマン
11月22日(金) 東京・渋谷CYCLONE
▼INORGANIC RELEASE ONEMAN TOUR!!!
12月12日(木) 名古屋・3STAR ※ワンマン
12月13日(金) 大阪・心斎橋CLAPPER ※ワンマン
12月15日(土) 東京・渋谷CYCLONE ※ワンマン



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