【インタビュー】小柳ゆき「あの頃の真っ直ぐ過ぎる感じは今もあまり変わってないんです かなり真っ直ぐで前のめり(笑)」

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■小柳ゆき インタビュー


1999年に、「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」で衝撃のデビューを果たした小柳ゆき。当時はまだ珍しかった現役高校生のシンガー、しかも大人顔負けの表現力と抜群の歌唱力の持ち主ということで、彼女の登場に世の中がザワついていたのをよく覚えている。そんな彼女も、今年デビュー20周年。所属事務所を離れて独立し、自身のレーベルも立ち上げた。9月4日には約4年ぶりのシングル「Prelude」も配信リリースされるということで、今後のさらなる活躍が期待できそうだ。

■蒔いてきた種が形になっていく時期に突入してきました
■喜びの気持ちでいっぱいです


――デビュー20周年、おめでとうございます。

小柳ゆき(以下、小柳):ありがとうございます。長かったような、だけどあっという間だったような、そんな20年でした。

――やはり今年はひとつの区切りというか、新たな出発点のようなお気持ちなのでしょうか。

小柳:そうですね。長年お世話になっていたところから独立し、今年からは自分でやっていくというのもありますし。これまで以上に、ダイレクトに自分の思いを活動に繋いでければいいなと思っています。もっともっと、頑張っていきたいなという気持ちですね。

――今、かなりエネルギーがみなぎっている感じですか。

小柳:はい。ここまで徐々に準備を進めてきて、やっと4年ぶりのシングルもリリースされますからね。9月13日には20周年記念の特別公演もあるんですが、そうやって種を蒔いてきたことが形になっていく時期に突入してきましたから、喜びの気持ちでいっぱいです。

――動き出したからにはちょっとホッとするというか、今はどこか安心感みたいなものもあるのでしょうか。

小柳:いえいえ、安心感はないですよ。正直、「ヤバい!ヤバい!」ってずっと言っていますから(笑)。まぁ、その分楽しくもあるっていうことですけどね。

――どんなリスクも乗り越えていくぞ、みたいな。

小柳:ヤバいねって言いながらやっているのが楽しいんですよね(笑)。それに、周りの皆さんが本当に親身になって動いてくださるんですよ。本当に、ありがたいなと感じることが増えました。スタートしたばかりなのでまだまだこれからですが、今は間違いなく楽しみながら活動することができています。


――では、その4年ぶりにリリースされる新曲「Prelude」について聞かせてください。曲は中崎英也さん、歌詞は松井五郎さんが手がけていらっしゃいます。

小柳:中崎さんは、デビュー曲である「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」を作ってくださった方でもあるんです。中崎さんには私がデビューする前からお世話になっていて、中崎さんのスタジオに通って、デモテープ作りを一緒にやったりしていました。私を歌手として育ててくださったのが、中崎さんなんです。でも、そのデビュー曲以来ちょっと疎遠になってしまっていて。ずっと何か機会があればコンタクトを取りたいなと思っていたんですが、今回のこの20周年を迎えるにあたってはどうしても中崎さんにお願いしたい。それで、FACEBOOKを通してメッセージを送らせていただいたんです。中崎さんも、ぜひ一緒にやろうぜって言ってくださって。そこからデモテープ作りを始めたんです。

――中崎さんと一緒にやりたいというお気持ちがスタート地点だったんですね。

小柳:はい。やはりデビュー前から見てくださっていますから、私の声の引き立て方みたいなものを本当によく知ってくださっているんですよね。この20周年は、原点であるバラードで、しっかりと歌を聴くことができる曲をどうしてもやりたかったので、中崎さんと一緒にやりたいと思ったんです。

――嬉しい再会が果たせたんですね。

小柳:本当に嬉しかったです。すぐに何曲か上げてくださったんですが、デビューしたあの10代の頃の私ではない、今だからこその表現の幅を出すことができるのが、この「Prelude」だったなと思いました。

――その楽曲に対して、歌詞はどういうタイミングで完成したんですか?

小柳:中崎さんとの会話の中で、私はもともと松井五郎さんのお書きになる歌詞が好きなんですっていう話になったんですね。そしたらすぐに電話をしてくださって、松井さんからOKのお返事をいただけたんです。そんなノリでした(笑)。


――仕事が早いですね。

小柳:(笑)。松井さんとはいつかご一緒したいと思っていたので、こんなに嬉しいことはありませんでした。

――歌詞の内容というか、こういう世界観を歌いたいみたいなお話はされたんですか?

小柳:はい。17歳だったデビュー当時から、あの「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」はすごく大人っぽい歌だと言われていましたが、そこから20年経った今の年齢だからこその恋愛――真っ直ぐぶつかっていくだけではない、ちょっとした余裕のようなものも滲ませられるような、大人のラブソングを歌いんですということはお伝えしました。

――タイトルでもある「Prelude」という言葉には、前奏曲という意味があります。

小柳:20周年というひとつの区切りでもありますので、終わりから次へみたいな意味も込めたかったんです。お別れの歌ではあるんですけどね。

――でも最後のピアノのコード感が、ただ恋の終わりを嘆いているだけではなく、その先へと向かうための前向きな気持ちの兆しというか、悲しみを乗り越えたからこその小さな微笑みを表現しているように聴こえます。

小柳:あぁ、なるほど。確かにそういう感じ、ありますね。

◆インタビュー(2)へ
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