【対談】Psycho le Cému × メトロノーム、「音楽性は違えども、エンターテインメント感が近い」

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結成20周年を迎えたPsycho le Cémuが『20th ANNIVERSARY PROJECT「TWENTY STORY」』と題した“全20章”におよぶアニバーサリー企画を展開中だ。音源リリースやライブなど、スケジュールはあまりにも過密で精力的。20周年への感謝と賭ける意気込みが伝わってくるようでもある。<Live Battle「ライバルズ」>と題した対バン企画は、そのうちの第6章〜第8章を成すものであり、8月から11月に掛けて全7公演の規模で行われる。

◆Psycho le Cému × メトロノーム 画像

主催ツーマンの開催は自身初。これまでコンセプチュアルなワンマンを主戦場としていたPsycho le Cémuだが、同シリーズでは絆や因縁の深いアーティストとバトルを繰り広げる。先ごろ公開したLM.Cとの第一弾対談では20年来のつながりや秘話が赤裸々に語られ、対バンシリーズ中で最も世代の若いアルルカンとの第二弾対談ではそれぞれの悩みを暴露。第三弾となったメリーは同世代ならではの赤裸々なトークを展開、第四弾のcali≠gariでは爆笑必至の毒舌トークが繰り広げられた。

そして第五弾に迎える対バン相手がメトロノームだ。結成時期はどちらも1990年代後半、ヴィジュアルシーンの中では異端的な存在であり、活動休止から2010年代中盤に活動を再開した境遇も同じ。対談はメトロノーム全員と付き合いが深いというLidaとYURAサマの計5名で行われたが、「“この人達、感じが悪いな”と思った」と初対面を振り返ったシャラクの先制パンチをはじめ、両バンドのイビツで親密な人間関係性が浮き彫りとなった。9月14日(土)にTSUTAYA O-EASTで開催される<Live Battle「ライバルズ」>はseekの誕生日当日ということもあって、スペシャルな予感が漂っている。

   ◆   ◆   ◆

■リウさんとフクスケさんからの扱いはヒドい
■何を言ってもいいと思ってる節がある(笑)

──初めてお互いの存在を知ったのはいつ頃でしたか?

Lida:たぶん1990年代の最後あたりだと思うので、結成間もない頃から知ってました。

YURAサマ:以前、シャラクさんは「最初、“この人達、感じが悪いな”と思った」と言ってましたよね。

シャラク:初めて仙台で対バンしたときですね。15年以上前のことですけど、僕はいまだに根に持ってる(全員笑)。

▲Psycho le Cému

リウ:それって、僕がまだメトロノームに入る前(2001年加入)だね。

YURAサマ:そのときにリウさんがいたらヤバかったですね。どつかれてましたよ、僕ら。

リウ:人のことを悪く言わないでくれる(笑)?

シャラク:当時僕らは、雑誌の広告とかで一方的にPsycho le Cémuの存在は知っていたんですよ。だから、“対バンだ、ヤッター!”と思って仙台に行ったら、Psycho le Cémuが楽屋を占領してて。“コワイわ~”って思ったという(笑)。

YURAサマ:それ、事情があるんですよ、絶対に。単純に僕らは衣装が多いので、それを置くスペースをたくさん取っちゃったんだと思います。

Lida:1人ひとつプラケースを持ち歩いてたから。

YURAサマ:でも、よく言われますね、「昔は感じが悪かった」って。僕ら、全然そんなつもりはないんですけど。

──印象が悪かったのは、楽屋を占領していたという理由だけ?

シャラク:いや。ヴィジュアル系の人たちって特にそうなんですけど、めちゃめちゃ「おはようございます」とか「お疲れさまです」とか、しっかり挨拶をするんですよ。その時も、「おはようございます」って楽屋に入ったら、誰ひとり返事を返してくれなかった……(笑)。

Lida:それは絶対ウソ!

YURAサマ:そうそう、挨拶くらいはしますよ、そこまでトガってない。シャラクさん、よっぽど小さい声で「おはようございます」って言ったんじゃないですか?

Lida:僕らよりも、フクスケ君は昔、かなりトガってたっていう噂ですけど。

フクスケ:いやいや、トガってない……けど、夜でもサングラスは外さなかったね(笑)。僕は最初にPsycho le Cémuと対バンしたときのことは覚えてなくて、Daccoとの初対バンのことは記憶にあるんです。けど、悪い印象はひとつもなく、普通にしゃべったと思います。

リウ:僕は、2人とはPsycho le Cémuと別のプロジェクト(Dacco)で対バンしたのが最初なんですけど。「あ、Psycho le Cémuの2人だ、テレビで観たことある」と思って挨拶したら、YURAサマから「Lidaさんは弁当を2つ食う」って、いきなり大食い自慢をされました(笑)。だから、“すごくよく食べる人なんだな”って印象ですね(笑)。

Lida:そんな自慢は絶対にしてない(笑)。

▲Lida [G / Psycho le Cému]

──それにしてもシャラクさんは「いまだに根に持ってる」んですよね?

フクスケ:シャラクから他のバンドの話って聞くことがないんですよ。でも、たまにYURAサマの名前は出るので、よほど気になっているんじゃないかと。

リウ:うん。

シャラク:でも、「この間、会ったよ」とかでしょ。

Lida:あ、そんなしょうもない話ですか(笑)。

シャラク:僕は芸能人だと思って接しているので。

──ともかく、両バンドの仲がいいのは間違いないと。

リウ:いや。僕とフクスケ君のYURAサマに対する扱いがヒドいという話は、人づてによく聞きます(笑)。

YURAサマ:確かに、リウさんとフクスケさんからの扱いはヒドい。僕には“何を言ってもいい”みたいに思ってる節がある(笑)。

リウ:いやいや、すごくリスペクトしてますよ。

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