【インタビュー】Takuya「ずっと応援してくれた人に応えるために早く売れてあげたいと思っています」

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■会場で出会った人に伝わる曲を作っていきたいし
■僕の曲でみんな元気になってくれたらいいなと思います


――こういうアーティストになりたいって、憧れた人はいますか?

Takuya:具体的に「こういう人」というのはいなかったんですけど、元気を与られるような明るいイメージがいいなとは思っていて、そういう意味ではつるの剛士さんですね。今年は歌以外に舞台をやらせてもらったりして、音楽じゃなくてもいろんなところで元気を与えられるような人になりたいなと思った時に、つるの剛士さんが近いかなと思って、ああいう人になれたらいいなと思いました。それと、自分がほかのアーティストさんと違うところは何だろうと探した時に、群馬の田舎の富岡という大自然出身で、15歳から26歳まで11年間林業をやっていて、田舎の人情みたいなものにすごく支えられた、その経験はすごく生きていると思います。たぶん、今歌を歌っている人の中で山に行って毎日木を切っていたのは俺ぐらいだろうと。

──あはは。間違いないですね。

Takuya:僕が15歳の時に、60代70代の職人さんがたくさんいて、誰も仕事を教えてくれないし、「仕事は見て覚えろ」みたいな、昔ながらの頑固親父みたいな人しかいなかった。頑固親父に毎日怒られて、今じゃ絶対パワハラだと思いますけど (笑)。でもその中にある優しさは今の時代とは全然違うんです。そういう厳しい中で仕事を覚えて認められて生き抜いてきた自信もありますし、そういう人生観を歌で表現できるようになれば、ほかのアーティストにはないものが出るんじゃないかなと思っていますね。

──素晴らしい。

Takuya:今流行っているサウンドとか、誰かみたいなかっこいい曲とか、そういうものもやってきはきましたけど、何が一番ファンの人の心に刺さるか?というと、意外と僕が思うのとは違う曲だったりするんですね。それこそ「元気でいて」が一番好きです、とか、「ありがとう」という曲があってライブの最後に歌う曲なんですけど、意外とそういう分かりやすい曲をファンの人は好きだと言ってくれる。だったら、かっこいいとか流行ってるとか売れそうだとかじゃなくて、とにかく会場で出会った人に伝わる曲を作っていきたいし、僕の曲でみんな元気になってくれたらいいなと思います。僕が地元の林業の人たちに「おまえ、頑張れよ」と背中を押してもらった、その元気をほかの人にあげられるようになったら、何かが変わるんじゃないかなと思います。


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──Takuyaさんのキャッチコピーが“群馬から、新大久保のプリンスへ。”このキャッチコピーに続きを付けたいですね。“群馬から、新大久保のプリンスへ。新大久保のプリンスから、今度は…”というふうに。

Takuya:そうですね。新大久保で活動していた時に、いつのまにか、マダムたちが「新大久保のプリンス」と言い始めたんですけど、でもイオンモールを回ったら、意外と歌のおにいさん的な小さい子たちのファンが付いたので。プリンス感は残してもいいんですけど、何かもう一つ付いたら、Takuyaという名前がもっと知られるようになるんじゃないかと思っています。

──さっきもちらりと話がでましたけど、最近は歌以外の活動で、舞台やテレビ出演も増えて来て。

Takuya:そうなんです。今年はまずTBS/paraviの「ラストキス」に出させていただいたんですけど、自分自身が普通に見ていた番組だったので、「まさか俺がこれに出るの?」と。イオンモールのインストアライブ後に「ちょっとオーデション行ってこい」と言われて、行ってお話してすぐ決まってびっくりしましたね。でもそこで初めて僕を見て歌を聴いて「歌が良かったです」と言ってくれる人が増えたりしたので。音楽だけじゃなく、いろんなところで自分ができることは精一杯挑戦したいなと思ってます。あと、特に今年印象に残っているのは舞台ですね。とにかく過酷でした。人生初の舞台で、主役で、稽古から本番までの期間が3週間なくて、稽古しながらライブもやったり。台本も50ページぐらいあって、しかも全ページにずーっと出てる。


──主役ですからね(笑)。

Takuya:2時間ずーっと出てるので、セリフを覚えるのが本当に大変で、でもその中ですごく強くなったとは思います。本当に一生懸命やったので自信にもなりましたし、あの舞台で僕を知って今ライブに来てくれる方もいますし、やって良かったと思います。これから音楽以外のいろんな活動でも、いろんな人にいろんな場所で自分ができることで元気を与えられたらいいなと思います。

──そんなTakuyaさんが、今後、叶えたい夢は?

Takuya:長く応援されている方に、「大きなステージ歌いたい」ということをずっと伝えてきたので、「夢は叶うんだ」ということを見せてあげたいです。音楽を始めたきっかけは、かっこいいとかモテたいとかそういう理由でしたけど、だんだんいろんな人が応援してくれて支えてくれる人が増えて、今度はその人のために僕が頑張らなきゃいけないというふうに気持ちが切り替わってきたんです。今は、輝いているステージで「本当に夢が叶ったんだ。ありがとう」といろんな人に伝えたいですし、そういう姿を見せてあげたいなと思っています。早く売れてあげたいと思います。

──売れてあげたい。良い言葉です。

Takuya:ずっと昔から僕のことを信じて今も応援してくれている方がいて、その人のために絶対売れなきゃいけない。夢を叶えると言って東京に出てきたので簡単にあきらめられないんです。地元で林業を11年やって、主任だった立場を辞めて東京に出て来たんですけど、それでも「頑張ってこいよ」と背中を押してくれた社長や会社の人たちに、「やっとこういう状態になりました。ありがとうございました」と早く言いたいです。あとは、僕のおばあちゃんが足が悪くてなかなかライブ会場に来られないんですけど、テレビに出るとすごく喜んでくれる。だからおばあちゃんも楽しめるように、テレビでも活躍できたらという思いはすごくありますね。まだまだ、「俺、何をやってんだ?」と思うし、ずっと応援してくれる方のためにももっと頑張らなきゃいけないと思ってます。

取材・文●宮本英夫

リリース情報

Takuya「そばにいて/ All Right」
発売日:2019年8月14日
【初回限定盤】CD+DVD
FOCD-8005 2,000円+税
【通常盤】CD
FOCD-0055 1,000円+税
■収録楽曲
(CD)
1.そばにいて
2.All Right
3.元気でいて
(DVD)
「そばにいて」MV完全収録

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