【対談】BAROQUE × ACID ANDROID、時代と表現と音楽「受け継ぎながら繋がっていく」

ツイート

■yukihiroさんの遺伝子を僕ら自身から
■感じてもらえるライヴができたら──圭

──一方の圭さんは、レディオヘッド『KID A』(2000年リリース)、ビョークの『POST』(1995年リリース)と『Vespertine』(2001年リリース)、ボーズ・オブ・カナダ『Music Has The Right to Children』(1998年リリース)、U2『How to Dismantle an Atomic Bomb』(2004年リリース)、ピンク・フロイド『The Dark Side Of The Moon』(1973年リリース)の6枚です。こちらはどんなテーマでセレクトしましたか?
圭:自分のルーツだと思うものですね。

▲U2『How to Dismantle an Atomic Bomb』

▲Radiohead『KID A』

──U2は意外だなと思いました。

圭:U2は子供の頃から知っていたんですけど。どちらかというと『The Joshua Tree』(1987年リリース)とか初期の作品が有名で、みんなロック入門編みたいな感じで聴くと思うんです。でも、子供の時にその辺りを聴いた僕はあまりピンとこなくて。20歳くらいの時に、たまたまイギリスに旅行に行ったんですけど、その時に『How to Dismantle an Atomic Bomb』を聴いたらすごくよくて。それで聴くようになりましたね。

──ギタリストとしても?

圭:U2は、特にエッジのギターに影響を受けました。

──yukihiroさんと同じレディオヘッドですが、圭さんが選んだのは『KID A』。

圭:レディオヘッドは『OK Computer』と『The Bends』も好きなんですけど、衝撃を受けたという意味では『KID A』だったかな。ただ、いちばん好きなアルバムということでは『OK Computer』かもしれない(笑)。『KID A』は音楽体験として、“なんだこれ!?”っていう感じでしたね。17歳くらいのときに聴いた当時、最初は意味がわからなかったですけど、これがテクノが好きになるきっかけにもなりました。

▲Bjork『POST』

▲Boards Of Canada『Music Has The Right to Children』

──そしてビョークは2作で悩んでいるようですね?

圭:世代的には『Vespertine』ですけど、『POST』のほうが好きかな……。常に新しいことをやっていて、たまに“これはわからないな”って思うこともあるんですけど(笑)。

yukihiro:(笑)。

圭:でも最新アルバム『Utopia』もカッコよかったし、ビョークの作品で知るアーティストもいますしね。最近だとARCAとかもそうで、狂ってるなと思いますし。

──ボーズ・オブ・カナダはどんなところがポイントですか?

圭:これはローファイでアンビエントっぽい感じで、そういう音響的で空間的なものとか、白昼夢的なものが好きなんです。サンプリング主体なんですけど、曲を作る時にこれを思い出したりすることが多いんですよね。すごくローファイにしたシンセとか。あ、あとシガーロスを入れ忘れてるな。シガーロスのアルバム『()』(2002年リリース)はリアルタイムで影響を受けましたね。BAROQUEのライヴの感じとか、やりたい雰囲気は近いかもしれないです。

▲PINK FLOYD『The Dark Side Of The Moon』

──そしてプログレッシヴロックのピンク・フロイド『The Dark Side Of The Moon』。

圭:これはギターの影響も大きいし、あとはアーティスト性ですね。アートワークもそうだし、いろんなことにチャレンジしていたりとか。空間とか景色が見える音像が好きなんです。今聴いても発見があるアルバムですね。

──それぞれのルーツもわかるし、共通点を感じるところもある計10枚+αのセレクトになりましたね。

圭:はい。yukihiroさん、シンセ好きなんですか?

yukihiro:ハードウェアのシンセが大好きで、最近も買っちゃってます。

圭:古いアナログシンセですか?

▲Prophet-5

yukihiro:古いのも新しいのもですね。最近、プロフェット5を買って。

圭:マジですか! いいなあ。

yukihiro:プロフェット6は持っていて。それを触ってたら、本物が欲しいっていうか、5も欲しいなと思っちゃって。

圭:僕はプロフェット'08を持っているんですけど、5には憧れますね。それこそ『Tin Drum』の頃ってプロフェット5ですよね。

yukihiro:ジャパンと言えばだし、坂本龍一さんはもちろんですけど、当時の代表的なシンセだよね。

圭:シンセはロマンがありますよね。暇がある時、シンセの動画ばっかり見てるんですよ。Netflixの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』ってドラマあるじゃないですか。あのサントラが好きで。


yukihiro:最高だよね(笑)。

圭:シンセ好きはときめきますよね。

yukihiro:どちらかというと、ドラマよりも音楽が先にきちゃったから。それで観ようかなって思って、見始めたらハマりました。

圭:まったく同じです(笑)。古いシンセの音がいいですよね。

yukihiro:シーズン4が待ち遠しい(笑)。

──では、本題に戻って。10月4日のツーマンライヴ<2MAN LIVE BAROQUE x ACID ANDROID「kiss the sky IV」>が待ち遠しくなってきました。

圭:自分的には、単純に楽しみでしかないんですけど、僕らからしたら音楽の遺伝子のひとつになっているルーツの方なので、その方が作る世界観をお客さんに見てもらえるし、僕ら自身からyukihiroさんの遺伝子を感じてもらえるライヴができたら嬉しいですね。

yukihiro:頑張ります。

取材・文◎吉羽さおり



■<2MAN LIVE BAROQUE x ACID ANDROID「kiss the sky IV」>

10月4日(金) 東京・Shibuya duo MUSIC EXCHANGE
open18:00 / start18:30
▼チケット
・1階スタンディング ¥6,300(tax in) ※ドリンク代別
・1階&2階 指定席 ※SOLD OUT
イープラス https://eplus.jp/kissthesky4/
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:161-706) http://w.pia.jp/t/kissthesky4/
・ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:74952) https://l-tike.com/kissthesky4/
(問)NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
【BAROQUE LIVE MEMBERS】
BAROQUE:Vocal 怜 / Guitar 圭
Support Members
・Bass 高松浩史(THE NOVEMBERS)
・Drums KENZO(彩冷える、gremlins)
・Key&Manipulator佐久間薫


■BAROQUE全国ツアー<THE BIRTH OF LIBERTY>

※終了している公演は割愛
10月13日(日) 埼玉・西川口Hearts
10月19日(土) 愛知・名古屋SPADE BOX
10月22日(火/祝) 宮城・仙台darwin
10月26日(土) 岡山・IMAGE
10月27日(日) 静岡・浜松窓枠
11月10日(日) 千葉・柏PALOOZA
11月16日(土) 静岡・SUNASH
11月17日(日) 京都・KYOTO MUSE
11月23日(土) 東京・町田プレイハウス
12月08日(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
12月14日(土) 石川・金沢GOLD CREEK
12月15日(日) 長野・LIVE HOUSE J
12月22日(日) 大阪・ESAKA MUSE
<THE BIRTH OF LIBERTY -FINAL->
2020年1月10日(金) 神奈川・ハーモニーホール座間 (大ホール)
to be announced…
▼チケット
スタンディング ¥5,400 ※ドリンク別
・イープラス https://eplus.jp/baroque/
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/baroque19/
・ローソンチケット https://l-tike.com/baroque19/

■<ACID ANDROID LIVE 2019 #2>

11月03日(日) F.A.D YOKOHAMA
open17:30 / start18:00
(問)クリエイティブマン 03-3499-6669
11月07日(木) 名古屋UPSET
open19:00 / start19:30
(問)ジェイルハウス 052-936-6041
11月08日(金) 大阪バナナホール
open19:30 / start20:00
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
11月10日(日) HEAVEN'S ROCK 熊谷
open17:30 / start18:00
(問)クリエイティブマン 03-3499-6669
▼チケット
ALL STANDING ¥5,500 (TAX IN/D代別)
一般発売日:10月5日(土)10:00-
※営利目的の転売禁止 ※未就学児入場不可


◆対談【4】へ戻る
◆対談【1】へ戻る
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス