【速レポ】<中津川ソーラー>FLYING KIDS、「青春をみんなにぶっこんでいきます」

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開始直前には雨がパラパラと落ちてきて、慌ててレインコートを着込む姿も見られた午後のRESPECT STAGE。しかしFLYING KIDSの登場で、嘘のように太陽が顔を覗かせる。

◆FLYING KIDS 画像

「盛り上がっていくよ」と浜崎貴司(Vo)が声をあげ、大きく「ワン、ツー、スリー」と続けるとゆったりとした気持ちの良いビートが響き、パーカッションやギターの刻みが曲を鮮やかにしていく。ショーのはじまりは「ファンキースター」。中園浩之(Dr)、伏島和雄(B、Cho)、加藤英彦(G、Cho)、丸山史朗(G、Cho)、そしてElli(Vo&Cho)、SWING-O(Key&Cho)、宇賀まり(Sax)、竹本一匹(Per)という大所帯のバンドならではのアンサンブルの醍醐味が早速味わえる曲で、サックスから鍵盤のソロへとリレーしながら、音楽や会場のテンションを一気にあげていく。観客は、音に体を預けて、大きく手拍子をしながらそのサウンドを全身に浴びる、最高のはじまりだ。






そこに10月にリリースされる新曲「オードレイ!」を投下! ファンキーでキャッチーなディスコチューンで、浜崎とエリの男女ヴォーカルがさらに曲の温度を引っ張り上げる。人生を楽しむ“オドレ”というメッセージと、見えない力により“ドレイ”となってしまう現代社会へのメッセージが込められた曲で、徐々に心も体も解放していくサウンドと歌による高揚感が、フェスや野外でのステージにぴったりの曲だ。そこに、ダイナミックでハイカロリーなロックチューン「新・我想うゆえに割れあり」を叩き込み、ステージ最前線でギターふたり、サックス、ヴォーカルふたり、パーカッションの6トップ状態で攻めていくスタイルで盛り上げる。前半から濃厚にFLYING KIDS節を見せてくれる。

「わたくしはソロも含めてこの<THE SOLAR BUDOKAN>に一度欠席したのみで、全出席でございます」という浜崎。そして、丘の上を見て「後ろの方も、必要以上に盛り上げてね。あっちの人~、早くこい!」と呼びかけて、会場が大きく一体になれるあの曲、「幸せであるように」を続ける。いちだんとエモーショナルで、大きなヴォーカルが空に舞い上がって、多幸感のあるシンガロングが起こる。





後半は、この多幸感を更新するように「ラッセーラ」でパワフルに祭のビートを響かせ、ファットなベースで踊らせると、「ディスカバリー」でスピードを上げてショーのクライマックスに連れていく。華やかな鍵盤の音色やサックスなど、ステージから多彩な色をしたエネルギーが放たれるようなアンサンブルとなっていて、豪快に音と歌とで会場を掌握していく。

一転して都会的な軽やかさを持った「風の吹き抜ける場所へ」では、ほろ苦くもポップなエモーションで心揺さぶるなど、結成30周年を迎えたバンドのさすがのライブ運びだ。



そんなFLYING KIDSの最後の曲は「♂+♀(ボーイミーツガール)」だ。「結成30周年を迎えましたけど、これからも青春をみんなにぶっこんでいきますので。青春が足りないみなさんは集まってください。待ってます」(浜崎)と言って、高らかなシンガロングでスタートしたこの曲は、ジュブナイル的な、甘美で切ない成長譚だ。“Art、Music、Children”という今回のTHE SOLAR BUDOKANのテーマにもふさわしく、そして夏の終わりにここに集った大人や子供たちの思い出にも、優しく寄り添ってくれる曲となった。えも言えない甘酸っぱさが余韻となったステージだ。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎三浦麻旅子

【FLYING KIDS セットリスト】

1. ファンキースター
2. オードレイ!
3. 新・我想うゆえに我あり
4. 幸せであるように
5. ラッセーラ
6. ディスカバリー
7. 風の吹き抜ける場所へ
8. ♂+♀(ボーイミーツガール)

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>

9月28日(土) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
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