【速レポ】<中津川ソーラー>Dragon Ash、「代わりになれるかわかんないけどさ」

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「Ladies and Gentlemen,on Bass, T$UYO$HI!」。アグレッシヴなステージへの最高のインビテーションになる「Mix it Up」ではじまったDragon Ashのステージは、今夏のフェスや現在開催中の全国ツアー<DRAGONASH TOUR 2019“THE FIVES”>でサポートベースを務めている T$UYO$HI(The BONEZ/Pay money To my Pain)の紹介からスタートした。

◆Dragon Ash 画像

T$UYO$HIが轟かせる重低音に観客は大きくリアクションし、曲とともに前方のロックキッズは早速にダイブ繰り広げ、後方にいるお父さんに肩車された本当のキッズもまたノリノリで手を叩いている、という熱い光景が生まれている。ずしりとヘヴィな音塊で観客を揺さぶった後は、ビートを加速させ「ROCKET DIVE」へとなだれ込む。ダンサーふたりがガッチリとビートを捕らえてダイナミックに観客を先導すると、観客は大きなジャンプで会場を波立たせシンガロングするなど、冒頭から高い熱気がREVOLUTION STAGEを包む。


その灼熱の空間に間髪入れず投下したのは、新曲「Fly Over」だ。この曲は9月からスタートした全国ツアーに向けレコーディングした曲であり、ツアーのサポートを務めるT$UYO$HIがフィーチャリングされた。ライブへの士気が高まる最高にノイジーでグルーヴィーな1曲であると同時に、サポートではあれどバンドに大事な仲間を迎え入れるにあたっての最高のエチケットと言えるフィーチャリング曲である。バンド一体となって魅せるこの「Fly Over」の威力は凄まじく、観客のボルテージも最高潮だ。

今回の各地の夏フェスで、T$UYO$HIも籍を置くThe BONEZが出演キャンセルとなったことは多くの人が知るところだろう。このTHE SOLAR BUDOKANもまた然りだ。Kj(Vo、G)は盟友に対しての悔しさを滲ませながらも、「代わりになれるかわかんないけどさ、バンドマン全員、The BONEZの代わりに来てるから。お前らもそのつもりでな」とMCをする。観客の中にもTシャツやタオルを掲げている人もいたが、「The BONEZのTシャツ、よく見えてるからな」と語りかけていたのも印象的だ。



ディレイのきいたHIROKI(G)のギターに歓声が沸く「Ode to Joy」、そこからドラマティックなバンドアンサンブルを聴かせ、観客のシンガロングを大きくしていく「光りの街」へ、そして「静かな日々の階段を」をメロウに会場に沁みわたらせて、中盤はエモーショナルな流れでコブシを振るわせた。

後半は、フィジカルにもエモーショナルにも訴える「Jump」で、より劇的なフェーズへと突入していく。様々なテクスチャーが混じり合ったプログレッシヴにサウンドにのり、メロディアスでカタルシスたっぷりに、またラップでパワフルに心に突き刺していくKj。「タオル持ってるだろ。誰のだって構わない──だいたい友達だから」というKjの言葉に、様々なバンドのタオルが高く掲げられ、大きく振り回されるシーンは、フェスならではのものであり美しい。


続く「百合の咲く場所で」は、前半はダンサーが袖にはけ、バンドのみのシンプルでパンキッシュなスタイルで見せる。その姿は小さなライブハウスでの距離感を思わせる感覚もあり、「ケガしないでね、ロックフェスはお前らのもんだからね」というKjの言葉を合図にステージ前はもみくちゃとなり大きなシンガロングが巻き起こる。そしてラストは「と、び、は、ね、ろ」の声とともに「FANTASISTA」で観客の歓喜のエネルギーを爆発させた。


エンディングでは、BOTS(DJ)がビートを鳴らす中、The BONEZの「Thread&Needles」のオーオ、オーオというコーラスの合唱を起こし、「ありがとうございました。DragonAshとThe BONEZでした」(Kj)とステージを後にしたDragon Ash。観客の拍手喝采にも、いちだんと力が入っているのを感じたステージだ。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎上山陽介

【Dragon Ash セットリスト】

1. Mix it Up
2. ROCKET DIVE
3. Fly Over
4. Ode to Joy
5. 光りの街
6. 静かな日々の階段を
7. Jump
8. 百合の咲く場所で
9. FANTASISTA

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>

9月28日(土) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
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