【ライブレポート】真心ブラザーズ、日本青年館から30周年ツアースタート

ツイート

今年2019年にデビュー30周年を迎えた真心ブラザーズが、9月27・28日、東京・日本青年館2デイズから、ツアー<トランタン>をスタートさせた。

◆ライブ画像(全11枚)

30周年を記念して、過去のレパートリーの中からファン投票で曲を選び、東京スカパラダイスオーケストラやサンボマスター、奥田民生等のゲストと共にセルフカバーしたベストアルバム『トランタン』のリリースツアーであるこのツアーは、公演ごとに「Low Down Roulettes Z」「EMOTIONAL ROCKERS」「CRAZY BUFFALOES」「MB’s」の四つのバンドのいずれかがサポートを務める、という趣向になっている。この日本青年館は、1日目は「Low Down Roulettes Z」、2日目は「MB’s」が、YO-KING&桜井秀俊と共にステージに上がった。

1日目の「Low Down Roulettes Z」は、ここ数年メインで真心のバックを務めている伊藤大地(Dr)&岡部晴彦(B)の「Low Down Roulettes」に、野村卓史(Key)とうつみようこ(Cho)が加わった編成。YO-KINGがイントロや間奏でハープを聴かせる「空にまいあがれ」でライブはスタート。バンドのコンディションも会場の空気も最高と、感じたらしく、YO-KINGは最初のMCで「ありがとう、今日も俺を気分よくしてくれて! ああー、気持ちいい!!」と叫び、拍手を浴びる。


『トランタン』の収録曲を中心に、『トランタン』には入っていないがライブでおなじみの代表曲の数々、そして桜井が歌う、普段なかなか演奏されないレア曲も披露(シングルのカップリング曲でアルバム未収録曲)。ラジオで共演したサンボマスター近藤洋一(B&Cho)がこの曲を激賞したのがきっかけでYO-KINGがライブでやりたがるようになった、という桜井の説明付きで、初期の某「隠れた名曲」も歌われた。

中盤の、超初期のアコースティックな楽曲が並んだブロックでは、彼らが出会った早稲田大の軽音サークル「GEC」の部室にあったという「部室ギター」を桜井が弾く。弦が5本しかなく、結成のきっかけとなったフジテレビ『パラダイスGoGo!!』の『勝ち抜きフォーク合戦』にもこのギターで出たが、誰にもそのことを気づかれなかったというMCも。また、YO-KINGは、事前にInstagramで予告したとおり、デビューの頃に愛用していたテレキャスターをアンコールで弾いた。


2日目は、結成20年をゆうに超える、ホーン隊を含む10人編成のMB’s。最近は、年に一回東京・中野サンプラザでワンマンをやるのが恒例になっていて、それ以外でライブを観られるのは貴重な機会である。1曲目「拝啓、ジョン・レノン」から10人フルメンバーでスタート、8曲目「素晴らしきこの世界」からひとりずつ減っていき、12・13曲目ではYO-KINGと桜井のふたりだけになって「うみ」と「待ち合わせ」を弾き語りで歌い、14曲目の「突風」からフルメンバーに戻る、という構成。


6曲目「JUMP」では、演奏する前に「MB’sで録音して『トランタン』に収録した曲です」という説明が付け加えられた。イントロで首藤晃志(Sax)が前に出てソロを吹くのは、20年以上にわたって真心ファンが慣れ親しんできたシーンである。17曲目「愛」のイントロで、ホーン隊の4人がフロントで吹きまくるのも、後半のピークの始まりを伝えるおなじみの光景だ。

前半のMCで、四つのバンドで全国を回る前代未聞のツアーである、ということを桜井が説明すると、奥野真哉(Key)が「ぶっちゃけ、四つのうちでどれがいちばん楽しいですか?」と質問。YO-KINGは「ぶっちゃけ、俺は、桜井とふたりがいちばん楽しいです」と答え、爆笑と大拍手に日本青年館が包まれる。

また、アンコールでは桜井が、地元神奈川への恩返しとして、2020年1月18日に神奈川・横浜関内ホールで新イベント<真心ブラザーズ 桜井秀俊 presents『Welcome back, KANAGAWAN!2020』>を、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)・関取花を迎えて開催することを発表。その間YO-KINGは黙ってニヤニヤしているという、これもとても真心らしい光景だった。


アンコールは「どか〜ん」「空にまいあがれ」、そして最後の1曲はMB’sはこの曲じゃなきゃ終われない、というほどに定着した「RELAX~OPEN~ENJOY」で、感動的に締めくくられた。

なお、この2デイズでは「この曲の間は撮影してアップしてもOK」というコーナーが初めて設けられた。1日目は「サティスファクション」、2日目はアンコール1曲目の「どか〜ん」。さらに、アンコールを終えた去り際にメンバー全員でポーズを取り、そこでも撮影が許可され、満員の日本青年館にシャッター音が響き渡った。


ツアー<トランタン>は、11月20日マイナビBLITZ赤坂で東京へ戻って来たあとも続き、12月13日DRUM Be-1と14日イムズホールの福岡2デイズでファイナルを迎える。BLITZと福岡1日目はグレートマエカワ&サンコンJr.の「CRAZY BUFFALOES」が、福岡2日目は「Low Down Roulettes Z」がバックを務める。柏原譲(B)・茂木欣一(Dr)・沖祐市(Key)による「EMOTIONAL ROCKERS」と共に演奏するのは、11月2日広島クラブクアトロと、11月3日高松festhalleの2本。

文◎兵庫慎司
撮影◎木村泰之

この記事をツイート

この記事の関連情報