【インタビュー】若菜、「私はこういう人間です」ということをありのまま表現できた2ndシングル「月 -TUKI-」

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■自分を追い詰めたり殻に閉じこもってしまう時もあるから
■そういうところを見直して脳みそを柔らかくしなくちゃ(笑)


――実際に、自分の思いを込めた言葉を自分で歌ってみていかがでしたか?

若菜:これまで歌ってきた感じとは、全然違うなと思いました。歌いながらどうしてこういう歌詞にしたのか、この言葉を使ったのかをふと思い出す時があるんですが、そこで感じる思いの熱量が違うんですよね。もちろんカバーであっても自分の中でしっかり解釈して、これをどう伝えようかってすごく考えるんですが、その作業がいい意味でいらないじゃないですか。もうその段階を踏まえた上で自分で書いたものだから。だから、自分で歌っている時の感情が全てなんですよね。その感覚は自分で書いたからこそだなと思います。

――2ndシングルとなる「月 -TUKI-」も歌詞は共作ですが、前作よりももっと若菜さんの芯の部分に近づいた楽曲になったなと感じました。

若菜:確かにそうだと思います。前進した感はあるなと思うし、さらけ出したというか、よりストレートな言葉になったなというのはありますね。

――歌詞を読んでいると深読みしてしまう部分もありましたが、若菜さんはそれすらも承知の上でこの歌を歌われたんだろうなと思いました。すごく、胸を張っている感じが伝わってきます。

若菜:そう。本当にそうなんですよね。もちろん過去は過去で色んな経験をしましたが、それがあったからこその今。若菜として新たな一歩を踏み出せたわけですから、気持ち的にはまたゼロからのスタートという気持ちでやっています。前の私を知っていても知らなくても、その人の解釈で全然いいんです。さっきも言いましたけど、歌が歌えていて、聴いてくれる人がいるだけで私は幸せなので。


――歌声そのものに、その喜びが現れていますよね。きっと今、すごく自分らしい歌声で歌えているんだろうなと思います。

若菜:それはすごく嬉しいです。別に比較をしてほしいわけではないんですが、今の声とか、今歌っている姿は本当に生き生きしているねって言ってくださると、そこを伝えたかったんだっていうのもありますから、私としては一番嬉しいです。

――そんな若菜さんの声の魅力を引き出した、YouTubeの「コバソロ&若菜」も好評でしたね。

若菜:こんな風にカバーしたものを作品として発表したことがなかったので、これもチャレンジのひとつとしてやってみました。復帰するにあたってのプロセスというか、こんな感じのステージからじゃないと復帰したくないみたいな思いは1ミリもなかったし、むしろ歌えることに対しての幸せを強く感じていたから。それに歌うのは好きな曲ばかりだったので、このご縁をいただけたこともすごく嬉しかったんです。

――日本はもちろん、海外からの反応もすごくいいですよね。

若菜:はい、本当にありがたいです。ちなみに私のインスタグラム(wa_ka_na_official)には、台湾や中国の方からのコメントもたくさんあるんですよ。日本じゃない国の方にも知っていただけているのはこのYouTubeのおかげなので、本当にやってよかったなと思っています。

――良い環境の中で、進むことができているんですね。

若菜:一つの作品や一つの音楽に対して自分も携わる割合いが明らかに増えましたから、良い意味でプレッシャーを感じる時もあるし、これで大丈夫だったかなって考える時間も増えたんですね。変に気負って自分を追い詰めたりして、殻に閉じこもろうとしてしまう時もあるから、まずはそういうところを見直して、脳みそを柔らかくしなくちゃいけないなと思っています(笑)。何年後にはこういう舞台に立つんだというようなことよりも、今はまだスタートしたばかりですから、今日のライブもそうですが一つ一つ目の前のことに一生懸命取り組む。それが、今私のやるべきことじゃないかなと思っています。

――これからの若菜さんの活躍を楽しみにしています。

若菜:ありがとうございます。色んな場所でライブをするというのはアーティストとしての生き甲斐だと思うんですが、日本だけじゃなくて、まだ全然数は少ないけど中国とか韓国とか、1人でもそういう声をかけてくださる人がいるのであれば、そういう人達の元に行って歌いたいなという目標があります。またミュージカルや舞台など、自分が歌で培ってきた表現力を生かすチャンスがあるのであれば、どんどんチャレンジしたいなと思っています。もう、何でもやってみたいんですよ。表現の幅は、これからももっともっと広げていきたいです。

取材・文●山田邦子


リリース情報

「月 -TUKI-」
配信開始:2019年9月28日(土)
形式:デジタル配信
価格:250円

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