【インタビュー】Chicago Poodle、10周年を語る_最終章「長くリピートできる曲を生み出そう」

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■ツアーを通して曲を作るエネルギーを
■逆にみなさんからいただこうかなって

──Chicago Poodleの曲はなにげなくTV番組のバックで流れているとメロディアスでフックがあるから引き寄せられるんですよね。情報ワイド番組『ひるおび』でこの夏、流れていた曲「決意」がまさにそうでした。極上のラブバラードだなって。

辻本:ははは。極上かどうかはわからないですけど、花沢のボーカルに合ったメッセージが届けられたかなと思います。

花沢:振り返ると、コンセプトアルバムを作ろうとしていた当時は、自分の中で“いい曲”ができなかったんですかね。あんまり考えてもいけないなと思って「なにも考えずに作ろうぜ」ってプリプロに入りましたね。



辻本:でも、ありがたいことに四国の『伊予銀行』さんから曲を作ってくださいっていうオファーが来て、「ツナグモノ」という曲が生まれたり、京都の<琳派ロック>というイベントをされている絵師の木村さんという方とプロデューサーの繋がりで「平安の都 京都」という曲が生まれたり、いろいろな縁から新しい曲が生まれてこういう出会いって大事やなって。

花沢:そうですね。まわりの方から依頼されて、アルバム制作と並行して作っていった時期なので。

──「ツナグモノ」の『伊予銀行』のプロモーションビデオでは地元の方たちが、曲を繋ぐように歌っていますものね。

山口:あれは良かったですね。

辻本:そういう出来事があったから『袖振り合うも多生の縁』というアルバムタイトルになったんです。感謝の気持ちを伝えたくて。



──なるほど。アルバムはアップテンポの曲が多めの作品になりましたが、こうやって振り返るといろんな時期があったんですね。では、いま現在のChicago Poodleはどんな時期だと思いますか?

花沢:ベスト盤(『10th Anniversary Best』)は僕らにとっても自分たちを見直すいい機会になったと思っているんです。リリースイベントをやる中でアップもバラードも関係なく共感してくれて、これまでの道のりは間違ってなかったと思えたし、自分の中の“いい曲”のハードルをもっと上げて長いことリピートできる曲を生み出そうって。

山口:10年一区切りじゃないですけど、またイチからスタートするぐらいの気持ちで行けたらいいなと思っています。僕らには代表曲はありますけど、“Chicago Poodleといえばこの曲!”ってみんなが挙げるぐらい影響力のある曲を生み出したい。

──結果的に大ヒットになる曲、ということですね。

花沢:そうですね。

▲辻本健司 (B)

山口:そこを目指して曲を作っていかないと。夏にメンバーと試聴会したときにも話したんですけど、スタッフも含めて聴いてもらった上で、全員が納得したらリリースしようって。1人でも“?”っていう人がいたらやめようぐらいな。

辻本:それと10年続けられたのは僕たちだけの力ではなく、ファンの方の力が多くを占めていると思うので、「まだまだ続けてください」とか「応援しています」という声がある限りは頑張りたいと思っています。今回のベスト盤には新曲も収録されているので、僕ら的には新しいアルバムみたいな感覚もあり、さっき山口が言ったようにここからまたスタートですね。

──ベスト盤に収録されている新曲「One Voice」は、そんなChicago Poodleがファンと共に歩んできた道のりを思わせる内容で“これからも一緒に歌ってくれ”とメッセージしていますが、ツアー<Chicago Poodle -10th Anniversary Tour->で伝えたいことは?

花沢:ツアーはいままでのChicago Poodleを届けつつ、これからも僕たちについていきたいと思えるライブにしたいと廻っていますね。10月20日の大阪ファイナル(大阪ビジネスパーク円形ホール)はそれまでの12公演とは違う内容になると思うんですが、基本的にはChicago Poodleの良さを伝えて、珠玉の1曲に繋げていけるツアーにしたいですね。熱量がすごく高い曲を作れば問答無用で「この曲、いい!」って言ってくれると思うので、僕はツアーを通してそういう曲を作るエネルギーを逆にみなさんからいただこうかなと。

▲<Chicago Poodle -10th Anniversary Tour->

──「One Voice」にも“支えてるつもりが支えられて”、“励ますつもりが励まされて”というフレーズが出てきますが、やはりライブはエネルギーを放出しつつ、もらうものも大きいですよね。

花沢:大きいですね。

山口:ええ。今回は10年間続けてこられた想い、培ってきた最大限を全国に届けていくとともに新しい段階に向かうツアーですよね。

──ご当地ソングも盛り込まれて、各会場でCDが配布されてるんですよね?

花沢:そうですね。見に来ていただいた方は家に帰ってニヤッとされたんじゃないかと思います(笑)。言葉とかバックに流れているSEだったりとか。

辻本:ぜひ、そこはライブで確認していただいて。

山口:ご当地ソングはお土産みたいな感じですね。

花沢:いままでに作ったことがないような曲たちができているので面白いと思います。

辻本:それと今回はベスト盤を引っ提げてのツアーなのでセットリストも組みやすいんですけど、そんな中でもいい意味での裏切りだったりとか、「この曲、こういうふうにやるんや」とか、ライブを見たらさらに楽しめる内容になっていると思います。花沢くんが話していた大阪でのファイナルのホール公演は編成もギターが増えたり、ほかの楽器も加わる特別な内容なので、また全然違うスタイルを楽しんでもらいたいですね。

取材・文◎山本弘子

■<Chicago Poodle -10th Anniversary Tour->

8月18日(日) 滋賀・B-FLAT
open16:30 / start17:00
(問)077-510-6330
8月24日(土) 広島・SUMATRA TIGER
open16:30 / start17:00
(問)sumatratiger@star.ocn.ne.jp
8月30日(金) 奈良・NEVERLAND
open18:30 / start19:00
(問)0742-36-2431
9月01日(日) 岡山・MO:GLA
open16:30 / start17:00
(問)086-235-3277
9月08日(日) 宮城・STARDUST
open16:30 / start17:00
(問)022-265-1139
9月14日(土) 愛媛・松山サロンキティ
open16:30 / start17:00
(問)089-945-0020
9月21日(土) 京都・MOJO
open16:30 / start17:00
※京都MOJO20周年!!×Chicago Poodle10周年!
(問)075-254-7707
9月23日(月祝) 徳島・club GRINDHOUSE
open16:30 / start17:00
(問)088-655-5175
9月29日(日) 石川・もっきりや
open16:30 / start17:00
(問)076-231-0096
10月5日(土) 北海道・UNIONFIELD
open16:30 / start17:00
(問)011-215-1900
10月12日(土) 愛知・LIVE&BAR SPACE TIGHT ROPE
open16:30 / start17:00
(問)052-242-8557
10月13日(日) 東京・下北沢GARDEN
open16:30 / start17:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
▼チケット
前売り 4,500円 / 当日 5,000円
※税込/全自由(整理番号付)/ドリンク代別途必要
一般発売:7月6日(土)AM10:00

■<10th Anniversary Tour -FINAL->
10月20日(日) 大阪ビジネスパーク円形ホール
open16:30 / start17:00
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
▼チケット
前売り 5,000円 / 当日 5,500円
※税込/全自由(整理番号付)

※整理番号順の入場となります。
※3歳以下は入場不可、4歳以上はチケットが必要です。
※開場・開演時間は変更となる場合がございます。
※会場によって立ち見の場合がございます。



■ベストアルバム『10th Anniversary Best』

2019年7月24日(水)リリース

▲初回限定盤

【初回限定盤 (2CD+DVD)】GZCA-5288,5289 / GZBB-5288 ¥4,000+税
▼初回限定盤特典DVD収録内容
<メンバーインタビュー>
『HISTORY Ⅰ〜デビュー当初〜』『HISTORY Ⅱ〜in二色の浜海岸〜』『Past & Future』
<Music Clip (副音声付き)>
「君の笑顔がなによりも好きだった」「シナリオのないライフ」「ずっと煌めく君は僕のダイヤモンド」「答エアワセ」「泣いたらええ」「タカラモノ〜Wedding 篇〜」
<LIVE映像>
・2009-2019 memory of “ODYSSEY”
・2017.12.2「犬(one)フェス2017〜I & 喜縁~」森ノ宮ピロティホール
「深くもぐれ」「アイアイ」「ODYSSEY」「GET UP! 〜不屈のファイティングマン〜」「ありふれた今日の特別な場面」

▲通常盤

【通常盤 (2CD)】GZCA-5290,5291 ¥3,000+税
▼Disc1
01. ODYSSEY
02. ナツメロ
03. さよならベイベー
04. 愛と呼べる言葉
05. Fly〜風が吹き抜けていく〜
06. Is This Love?
07. 桜色
08. ありふれた今日の特別な場面
09. 1225〜君がいたクリスマス〜
10. タカラモノ
11. 君の笑顔がなによりも好きだった
12. with
13. 空遠く
14. シナリオのないライフ
15. ツナグモノ
16. Wonderful Days
▼Disc2
01. one ~10th Anniversary ver.~
02. Hello ~10th Anniversary ver.~
03. 愛燦燦 ~10th Anniversary ver.~
04. 春風トレイン (新曲)
05. 決意 (新曲)
06. One Voice (新曲)

※初回生産分のみアルバム×ツアー連動特典封入
※初回限定生産・通常盤共、初回生産分のみ<Chicago Poodle -10th Anniversary Tour->会場での特典引換券封入


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