【レポート・インタビュー】瀬口侑希、「DAM CHANNEL演歌」三代目MCに就任

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2017年7月から始まった「DAM CHANNEL演歌」。初代MC川野夏美、二代目MC岩佐美咲に続き、今年三代目MCとして就任したのは演歌歌手の瀬口侑希。今年はデビュー20周年ということもあり、新曲「須磨の雨」、『デビュー20周年記念アルバム~あなたに贈る愛の歌~』のリリースや記念コンサートの開催など、現在も精力的な活動が続いている中での抜擢となった。

8月に行われた「DAM CHANNEL演歌」2周年記念の公開収録では二代目MC岩佐美咲から大きなゴールドマイクがバトンタッチされ、初回ゲストとなる松前ひろ子を迎えて初のトーク収録に挑戦。9月に行われた第一興商の新商品発表会「DK EXPO 2019」では会場内の特設ブースに吉幾三を迎えて公開収録を行ってきたが、今回は初のスタジオ収録を行うということで、その現場に密着した。

スタジオに入るとまず目に飛び込んできたのは、瀬口が女将(店主?)となってお迎えする「侑希茶屋」のセット。存在感たっぷりの真っ赤な野点傘や毛氈を掛けた床机が置かれ、スタッフこだわりの和小物が視覚的なリズムを演出している。ここで、さまざまなゲストの方をお迎えしてのトーク収録が行われるということだ。すでに何本かの収録を終えた瀬口は、スタッフと談笑中。「やっと心が落ち着いてきたので、もうそろそろ心置きなくやらせていただけそうかな(笑)」と、瀬口の明るい声が響いている。後に行ったインタビューでも語られていたが、緊張からか、収録の開始当初は噛みまくりだったという瀬口。それでもこういうリラックスした言葉が飛び出したのは、次にお迎えするゲストが、普段から仲がいいという森山愛子だったからなのかもしれない。


目にも鮮やかなブルーのドレスを着用した森山が現れると、スタジオ内はさらに華やかになった。2人はスタッフを交えてトーク内容の打ち合わせをしているが、表情はずっと笑顔のままだ。まず初めに収録するのは、web限定動画。ゲスト自身がいろんなお題が書かれた”無茶ぶりおみくじ”を引いて応えるというものだが、この日森山が引いたのは「中吉」。書かれていたお題は「一発芸披露」ということで、瀬口がすかさず「お得意の(笑)!?」と水を向けると「それが無茶ぶり(笑)!」と森山。ちょっとした中にも、2人の仲の良さが伺えるやりとりだ。それを受けて披露された森山の一発芸はもちろん、「森山愛子」という芸名の名付け親でもある”あの人”のモノマネ!画面から飛び出しそうな勢いで披露された渾身の一発芸、web限定動画が公開になった際にはぜひお見逃しなく(笑)!


続いて行われたのは、「DAM CHANNEL演歌」本編の収録。デビュー当時からのお付き合いということでこれまで「愛ちゃん」と呼んできたが、髪を切って大人っぽくなった森山を前に「すっかり、愛子さんと呼びたくなるような雰囲気」と瀬口。森山は「永遠の”愛ちゃん”でお願いします(笑)」と、収録は和やかなムードでスタートした。

トークのテーマは、最近はまっているもの。まずは、1日1更新を心がけているという森山のブログについてだ。美味しいものや可愛いもの、大好きな人達との写真とともに、訪れた街の様子やその日のお仕事の模様などが書かれている。そんなブログの中から瀬口が「これは!?」と気になったものを掘り下げていくのだが、この日ピックアップしたのは「¥3,000」と手書きしたガムテープをドレスの胸元に貼った森山の写真と、森山が隠し撮りしたという楽屋での瀬口(笑)。ブログの文章には書かれていない裏話を本人の解説で聞けるのも、仲の良い2人の関係性があってこそだろうし、それを引き出す瀬口の柔らかいトークの雰囲気があってこそ。森山の明るいキャラクターを瀬口自身の言葉で伝えていくことで、披露されるエピソードの端々から、なかなか目にすることができない楽屋の雰囲気までもが伝わってくるようだった。


また、もう一つはまっているものとして話題に上がったのが、森山のひとり飲み。仕事終わりや休みの日にふらりと出かけるのは「横丁系(笑)」だそうで、観光で来ている外国人と会話したりしているとのこと。収録ではなぜひとり飲みを始めたかという理由も語られていたのだが、結局は「じゃあ今度はぜひ一緒に(笑)!」という約束まで交わされる展開に。収録後のインタビューでこの件について「愛ちゃんのことは以前からよく知っているし、女子2人、ざっくばらんな感じで飲めるお店に行きたいですね」と瀬口。また「そんなに日頃の鬱憤が溜まっているわけではないですが(笑)、いい意味で気を使わずにいられる関係だから、相手の話を聞いているのか聞いていないのかわからないくらいの感じでしゃべり続ける気がします(笑)」と語ってくれた。


後半は、森山の新曲「尾曳の渡し」について。現在もロングヒットを記録している「会津追分」に続くご当地ソングの第2弾ということで、森山曰く「群馬県の館林を舞台にした、情熱的でドラマティックな大人のラブソング」とのこと。前作、そして今作を頂いた時の正直な気持ちなどを語りつつ、師匠である水森英夫先生からいただいた言葉のおかげで歌に対する気持ちがどんどん変わってきたというような話も聞かせてくれた。大切な楽曲についての思いを穏やかながらも熱っぽく語ってくれた森山と、その表情を優しく見つめながら、話を遮ることなく最後までじっくり聞いている瀬口。何気ない1シーンに見えてしまうかもしれないが、相手の言葉をしっかり引き出し、受け止め、進行していくのは出来そうで出来ない”技”の一つだ。瀬口自身は「ゲストのみなさんのおかげです」と謙遜していたが、相手の気持ちを大切に思うからこそ自然と生まれた会話のテンポやセンスが、瀬口の技=持ち味として生かされているのだろうなと感じた。

あっという間ではあったが、テンポよく話題を振り、相手の笑顔や素直な言葉を引き出しながら進行していったMC瀬口侑希の「DAM CHANNEL演歌」(この収録は10/29より順次配信)。収録後、BARKSではこの番組にかける瀬口の思い、そして新曲「須磨の雨」についても話を聞いた。

◆瀬口侑希インタビューへ
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