【ライブレポート】サイダーガール × ネクライトーキー、「やりすぎた」

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アンカー・ジャパン株式会社とユニバーサル・ミュージックによる共同ライブプロジェクト<ANKER × Universal Music Special Live>の第5弾が10月26日、マイナビBLITZ赤坂で開催され、ネクライトーキーとサイダーガールという今、勢いに乗るロックバンド2組の顔合わせが実現。両者の対バンはこの日が初めてだったにもかかわらず、メンバー同士が旧知の間柄だったことからお互いの曲のカバーや予定していなかった共演も飛び出す“エモい”展開が、まさにスペシャルという言葉がふさわしい一夜となった。

◆サイダーガール × ネクライトーキー 画像

トップバッターは、来年メジャーデビューが決まっている男女5人組、ネクライトーキー。スタートダッシュをキメるように代表曲と言える「きらいな人」で早速、会場を盛り上げると、「許せ!服部」「夕暮れ先生」「音楽が嫌いな女の子」他、奇矯さとキャッチーな魅力がせめぎあうキテレツポップなんて言ってみたいレパートリーをエネルギッシュにつなげていった。




変拍子を大胆に交えながら、轟音を鳴らすバンドの演奏は熱度満点。さすがライブシーンでめきめきと頭角を現してきただけのことはある。ゆるっと、ふわっととしているようなもっさ(Vo, Gt)の歌声も実は、かなり熱い。そして、そこに絶妙なユーモアで包みながら、うつむきがちな若者の代弁者になりえる切実な歌詞が加わるんだから、現在の人気急上昇も頷ける。

中盤では朝日(G)がサイダーガールの知(G)とフジムラ(B)とは、石風呂名義でボカロPとして活動を始めた頃からの付き合いであることを明かして、「だから、もう8年? フジムラに関しては……。炭酸がどうとか言ってるから(これ以上は)やめとくわ(笑)」と観客をニヤッとさせてから、シャッフルのリズムが印象的なサイダーガールの「なまけもの」のカバーを披露。客席を大いに沸かせてからの後半戦は、前半以上にアンセミックに盛り上げ、ラストの「遠吠えのサンセット」では、観客全員が拳を挙げる一体感を作り出した。




そして、その盛り上がりをさらに大きなものにするため、サイダーガールも清涼感と疾走感に満ちた「エバーグリーン」でスタートダッシュをキメる。そこから「もっと来い!」とフジムラが煽りながら、さらにアップテンポの「メッセンジャー」「パレット」とたたみかけるようにつなげると、「パレット」のダンサブルなリズムに観客がジャンプ。

そんなふうに序盤からぐいぐいと盛り上げていったサイダーガールがこの日、披露したのは、自ら掲げる“変幻自在の炭酸系ロックバンド”というキャッチフレーズにふさわしいお馴染みの曲の数々。高揚感の中に胸を焦がす切なさが入り混じるメロディーの魅力をストレートに届ける演奏は、いつも以上に気合が入っていたように感じられた。




そして、ネクライトーキーのカバーに応え、「俺たちの本当の怠け方を、みんなに見せたいと思います」(フジムラ) と演奏した「なまけもの」、続く「ドラマチック」では、「一緒に歌ってくれますか?」というメンバーの言葉に応え、観客がシンガロングの声を上げ、中盤では、Yurin(Vo, G)と知がギターをかき鳴らしながら、ネクライトーキーの「きらいな人」を、エモーショナルにカバーした。その前後では、メンバーそれぞれに朝日にまつわるエピソードを披露。

前述の朝日の言葉を受け、「朝日君とはいろいろやらかした」と苦笑いしたフジムラ。「(対バンすることになって)久々に電話したら、陰キャだと思っていた朝日君が陽キャになっていた。ネアカルイトーキーだよ。俺たちのほうがよっぽど暗い。「なまけもの」あげるかわりにバンド名もらう(笑)?」とジョークを飛ばして、観客を笑わせた知。そして、ソロ活動時代に朝日の曲を歌ったことがあるというYurinが「特別な感じのするツーマン。いろいろな縁がつながった楽しい1日でした」と語ってからの後半戦、「クローバー」から「約束」「No.2」とつなげるバンドの演奏は激しさを増していき、よりエモーショナルになっていった。そして、観客のシンガロングの声もさらに大きなものに!


脱力しているような印象とは裏腹に演奏は硬派かつ骨太なネクライトーキーに刺激されたのか、朝日との再会に昔を思い出したのか、この1〜、2年、多彩なリズムアプローチを含め、楽曲の幅広さを追求してきたサイダーガールが、ここまでオルタナロックの影響や終演後、「やりすぎた」とフジムラが反省するほど衝動を剥き出しにするところを見たのは久しぶり。この日、バンドは来年1月17日に3rdアルバム『SODA POP FANCLUB 3』をリリースして、全国ツアーを開催することを発表したが、そのツアーが前回を上回る規模になることを考えれば、このタイミングで一度、自分たちの原点や衝動を意識しておくことは、決して損にはならないはずだ。



ネクライトーキーのメンバーも交えたプレゼントの抽選を挟んでからのアンコールは、ゲストヴォーカルにもっさを迎え、「メランコリー」を披露。多彩なリズムアプローチの成果と言えるダンスポップ・サウンドにひと際大きな盛り上がりが生まれる中、ステージになだれこんできたネクライトーキーの他のメンバーたちが踊り始めると、朝日はギターを受け取り、知とソロを応酬! 予定になかった2バンドの交歓がピースルフルな熱気を生み出し、全員が浮かべた満面の笑みとともにイベントは大団円を迎えた。

取材・文◎山口智男
撮影◎イシワタタツル

■<ANKER × Universal Music Special Live 第5弾>10月26日@マイナビBLITZ赤坂 セットリスト

【ネクライトーキー】
01. きらいな人
02. めっちゃかわいいうた
03. こんがらがった!
04. 許せ!服部
05. がっかりされたくないな
06. なまけもの ※サイダーガールカバー
07. 夕暮れ先生
08. 音楽が嫌いな女の子
09. ゆるふわ樹海ガール
10. オシャレ大作戦
11. 遠吠えのサンセット
【サイダーガール】
01. エバーグリーン
02. メッセンジャー
03. パレット
04. ぜったいぜつめい
05. なまけもの
06. ドラマチック
07. きらいな人 ※ネクライトーキーカバー
08. クローバー
09. 約束
10. No.2
encore
EN1. メランコリー

■3rdアルバム『SODA POP FANCLUB 3』

2020年1月15日(水)発売
【初回限定盤(CD+DVD)】UPCH-7550 ¥3500(税抜)
【通常盤(CD)】UPCH-2204 ¥2500(税抜)
・CD:4thシングル「クローバー」を含む全10曲を収録
・DVD(初回限定盤):アルバムレコーディング潜入映像・メンバーインタビュー・スタジオライブ映像などスペシャルコンテンツを予定

■<サイダーガールTOUR2020 サイダーのゆくえ-SPRING HAS COME->

3月14日(土) 大分CLUB SPOT
open17:30 / start18:00
3月15日(日) 周南LIVE RISE
open17:30 / start18:00
3月21日(土) 札幌PENNY LANE 24
open17:00 / start18:00
3月28日(土) 高知X-Pt.
open17:30 / start18:00
3月29日(日) 高松DIME
open17:30 / start18:00
4月4日(土) 仙台darwin
open17:00 / start18:00
4月5日(日) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
open17:30 / start18:00
4月11日(土) 金沢EIGHT HALL
open17:00 / start18:00
4月12日(日) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
open17:30 / start18:00
4月18日(土) 福岡スカラエスパシオ
open17:00 / start18:00
4月19日(日) 広島LIVE VANQUISH
open17:00 / start18:00
4月25日(土) 名古屋DIAMOND HALL
open17:00 / start18:00
4月26日(日) 松本ALECX
open17:30 / start18:00
4月29日(水・祝) なんばHatch
open17:00 / start18:00
▼ツアーファイナル
5月16日(土) 新木場STUDIO COAST
open17:00 / start18:00

■イベント<CIDER LABO>

▼Vol.7
2019年12月11日(水) 大阪・umeda TRAD
open18:00 / start19:00
※SOLD OUT
▼Vol.8
2019年12月19日(木) 東京・TSUTAYA O-EAST
open18:00 / start19:00
※SOLD OUT

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