【ライブレポート】HIKAKIN、Fischer's、としみつ、ミノタウロスら集結<U-FES. TOUR 2019 MUSIC>名古屋公演

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“今年はナカマに会いに行く”をテーマに全国10都市を回り続けている日本最大級の動画クリエイターイベント『U-FES.』。11月3日(日)に愛知・Zepp Nagoyaで行なわれた音楽編の第2弾となる『U-FES. TOUR 2019 Music 名古屋』も、初回の東京に続いて見事に大盛況を収めた。ここでは第1部=昼公演の模様をレポートする。

◆U-FES TOUR 2019 MUSIC 画像

名古屋公演には、HIKAKIN&SEIKIN、Fischer's、としみつ(東海オンエア)、ぁぃぁぃ、JENNI、imiga、ミノタウロスの7組が出演。いずれもオンラインの動画投稿のみならずライヴパフォーマンスにも定評のある人気クリエイターだけに、会場には生の興奮を求めてファンが殺到。1階スタンディング、2階席(お子様連れもとても多い)を含め、ぎっしりと埋まり、今回発売の新グッズを求めて、物販も早い時間から長蛇の列ができていた。


▲ HIKAKIN&SEIKIN 画像

開演時刻になると、まずは名古屋でのライヴが初のHIKAKIN&SEIKINが兄弟揃ってスーツ姿で登場。定番となっているHIKAKINのビートボックス「ブンブンハロー!」を経て、ダンサー6人と共に「雑草」→「今」のメドレーで会場のボルテージを早速上げてみせる。キャノン砲が鮮やかに放たれ、2人のダンスもキレキレ。また、スピーカー型お立ち台の上に立って息の合ったハーモニーを聴かせるなど、見事にトップバッターの役割を果たした。


▲ ミノタウロス 画像

ステージの画面には観客の表情が映し出されたり、LIVEコメントがタイムライン的に流れたりと、転換タイムの演出も飽きさせず楽しい。豪華出演ラインナップを紹介したオープニングムービーに続いて、映画『2001年宇宙の旅』でもおなじみの「ツァラトゥストラはかく語りき」をSEに、『U-FES. Music』初出演のみの率いるバンド、ミノタウロスがステージへ。この日唯一のバンドセットとなった彼らは、ミュージックラバーならではのハイセンスをもって王道ロックを聴かせる骨太なパフォーマンスで、「ひいふうみいよ」から計5曲を熱演。みの自らがギュインギュイン掻き鳴らすギターソロも熱く、思わず踊り出したくなる。最後の「恋のチンチン電車」では「お昼だからって恥ずかしいんですか? まだまだ行けるよね!?」と煽り、“チンチン”のコール&レスポンスで痛快に盛り上がった。


▲ ぁぃぁぃ 画像

ミノタウロスの熱量を受けて登場したのは、ぁぃぁぃ。ポップなリリックムービーをバックに瞬く間にオーディエンスを魅了する求心力に加え、魅力を昇華させるステージ演出も素晴らしい。また、ある楽曲の「好きなものを 好きと言って」と歌うさまが、この場所に足を運んでくれた全員を肯定しているかのようでもあった。MCではファンの声援に「好きー!」と応えつつ、「みんながやさしすぎるので、調子に乗らないように気をつけます」と付け加える場面も。最後は「次の曲はあんまりかわいくない曲だけど、引かないでMCの部分を忘れないでね。どっちも私だから」と彼女らしく伝え、まばゆいレーザーが飛び交う中、ヘドバンして歌う「取捨選択」を届けた。


▲ JENNI 画像

「Hey Guys! JENNIです!!」の挨拶とともにステージへ飛び出したJENNIは、のっけから「コール&レスポンスしてもいいですか!?」と観客とコミュニケートし、4つ打ちのダンサブルな楽曲で会場の士気を再びグッと高める。手羽先(きれいな食べ方がわからなかったそう)やひつまぶしを食べた話など、名古屋にちなんだMCを挟んだあとは、体調を崩し活動休止してしまったことを経て作ったという「マリオネット」を披露。大変なこともたくさんあるけれど、どこかでいいことが待っている。そんなメッセージを込めた大切な曲が、辺りを幻想的に彩るミラーボールのもと、ダンスも交えて、「強くなりたい」の歌詞とともに美しく響きわたった。


▲ imiga 画像

続いては、imiga。ひんやりとしたピアノが響くトラックに切れ味鋭いラップが乗る「limited exe」はギミックなしにかっこよく、悩ましさとともに揺るぎない闘志をも感じさせる。「ローマ字読みでi、m、i、g、aと書きましてイミガと言います。よろしくお願いしまーす!」と自己紹介をしたあとは、「昨日から前乗りしてきたのに、ぜんぜん寝られなくて。ずっとツイキャスやってて2時間しか寝てないんですけど、みなさんの熱気で目が覚めました」と話し、自らのゲーム好きが高じてできた曲だというカイワレハンマーの楽曲「げぇむのすたるじっく」へ。サビの「叫べ! げぇむのすたるじっく」でオーディエンスのパワーを借りつつ、BEMAのパートも含めて快調に歌い切ってみせた。


▲ Fischer's 画像

人一倍大きな歓声に迎えられたFischer'sは、全員が新バージョンのダーマ(本日欠席)Tシャツを身に纏って登場。彼ら自身の思い出が詰まったキラキラとポップな楽曲から一気に主導権を握る。MCでは、ザカオ、モトキ、ぺけたん、ンダホ、マサイ、シルクロードの順で自己紹介し、「あと、ダーマでーす! ここにいるからね」とTシャツをあらためてアピール。「名古屋はひさびさだよね」「動画撮りに来たのっていつだっけ?」「俺のばあちゃんちに行ったときじゃない?」「海賊船(ツアー)で来たじゃん」「違うよ、あれ大阪だよ」「めっちゃ嘘つきましたー」と奔放なトークも健在だ。10月にリリースされた2ndアルバム『New Challengers』からの挑戦の意志を込めたナンバー「NEW Challenger」は新機軸の縦ノリダンスアンセムで、Fischer'sの未来を照らすように会場へ気持ちよく轟いた。最後はタオル回しソング「未完成人」。モトキとマサイが海賊旗を振り、2階席に突如現れたり、シルクロードの冴えわたるラップ、ザカオが頭でくるくると回転するブレイクダンスでも魅了したりと、エンタメ魂を爆発させて会場は歓喜の声に包まれた。


▲ としみつ(東海オンエア) 画像

Fischer'sの興奮に負けないライヴを見せたのは、東海オンエアのとしみつ。ポップアップで登場して「俺と遊ぼうぜー!」と呼びかけ、ヒョウ柄の上着をマイクに巻き付けてセクシーに歌う「C.A.K.E」から、黄色い大歓声が沸き起こってやまない。オーディエンスの持つサイリウムも一面、としみつのメンバーカラーの緑色に。「トリを務めさせていただくとしみつです、よろしくお願いしまーす!」と伝えてコール&レスポンスへと繋ぐ流れも鮮やかで、公演を重ねるたびにパフォーマンスが洗練されていっているのが窺える。「Zepp Nagoyaには何度もいろんな人のライヴを観に来てて、(フロアを指差しながら)SIAM SHADEのときはこのへんで観たな(笑)」と話したり、「名古屋は音楽とかバンドとか周りでノリが悪いって言われてるの知ってますか? それでいいんですかって話ですよ!」と焚き付けたりと、愛知出身のとしみつならではのMCも。「次の曲はダンスタイムなので、飛ぶかクラップするかどっちがいい?」の問いかけに、「飛ぶ!」と返す観客。そして「かわいい姿じゃなくて、クシャクシャになってるところを見せてください」と「スーパースター」へなだれ込む。「(お客さんの)そのシャウトに捧ぐ。もし今憧れの人がいないのであれば、俺が憧れの存在になってやるぞー!」と曲中に叫ぶとしみつも熱い。締めは鉄板の「RESTART」。としみつがUUUMを代表するロックスターになってきたのが頼もしく感じられるステージだった。


アンコールでは、自身のニューTシャツに着替えたとしみつが再登場。そして、この日の出演者をすべて呼び込み、「アイラブ、U-FES.!」の掛け声でお客さんと記念撮影。「名古屋のパワーは半端ないね!」とHIKAKINが話せば、みのも「メシもうまいし、ネエちゃんもきれいで最高! 超楽しかったです」、としみつも「何回も来たことのある地元のステージでやれて本当に嬉しいです」と続ける。最高にハッピーな雰囲気の中、フィナーレは「JOIN US」を会場全員で熱唱。リハーサル映像を捉えたエンディングムービーで再度流れた「JOIN US」をオーディエンスが大合唱していたのも美しい光景だった。


年をまたいで2020年3月まで続く『U-FES. TOUR 2019』。次の“Music”の舞台は来年2月24日(月・祝)の大阪・Zepp Namba公演となる。セットリストも変わる予定とのことで来年はさらに進化したMusicに期待が高まる。チケットは完売必至だ。

取材・文:田山雄士
撮影:木村泰之

<U-FES. TOUR 2019 MUSIC 大阪>

・2020年2月24日(月・祝) Zepp Osaka Bayside
チケット購入:https://bit.ly/34rMgUa
公演詳細:https://ufes.jp/2019/schedules/music_osaka_20200224/
【第1部】OPEN 13:00 / START 14:00
【第2部】OPEN 17:30 / START 18:30
出演:HIKAKIN / SEIKIN / Fischer's / としみつ(東海オンエア) / ぁぃぁぃ / JENNI / imiga / 夕闇に誘いし漆黒の天使達

<U-FES. TOUR 2019 MUSIC 札幌>

・2020年3月1日(日) Zepp Sapporo
【第1部】OPEN 13:00 / START 14:00
【第2部】OPEN 17:30 / START 18:30
出演:HIKAKIN / SEIKIN / アバンティーズ / Fischer's / 北の打ち師達 / としみつ(東海オンエア) / 恭一郎 / ぁぃぁぃ / JENNI / imiga

<U-FES. TOUR 2019 MUSIC 福岡>

・2020年3月7日(土) Zepp Fukuoka
【第1部】OPEN 13:00 / START 14:00
【第2部】OPEN 17:30 / START 18:30
出演:HIKAKIN / SEIKIN / アバンティーズ / Fischer's / みのミュージック (ミノタウロス) / としみつ(東海オンエア) / ぁぃぁぃ / JENNI / imiga

<U-FES. TOUR 2019 MUSIC 東京>

・2020年3月22日(日) Zepp DiverCity (TOKYO)
【第1部】OPEN 13:00 / START 14:00
【第2部】OPEN 17:30 / START 18:30
出演:HIKAKIN / SEIKIN / アバンティーズ / Fischer's / みのミュージック (ミノタウロス) / としみつ(東海オンエア) / ぁぃぁぃ / JENNI / imiga / 夕闇に誘いし漆黒の天使達


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