【インタビュー】CHIHIRO、自分に自信を持ってもっと輝いて欲しいという思いを込めた新曲「My Life」

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■女の子に輝いていて欲しいし自分らしく生きて欲しい
■そういうのが一貫したテーマとして自分の中にある


――具体的に歌詞を見てみたいのですが、「一人だけのミスじゃないのに 女だから?甘く見られた」とありますよね。きっと多くの働く女性が経験しているシーンだと思いました。

CHIHIRO:「女だから、どうせ」みたいな感じで、余計なひと言を言っちゃう人っていません?「なんで結婚しないの?」とか、「そろそろ結婚すれば?」とかもそう。私の周りにも、付き合っていた彼のお母さんから、「女はそんな仕事しなくていい」って言われてカッチーン!ときたことがあったそうです。だって仕事にプライドを持っているし、自分が何をやるかは自分で決めたいし、結婚だってしたいと思ったらする。

――「My Life」、つまり自分の人生ですからね。

CHIHIRO:はい。不安定かもしれない、稼げないかもしれないけど、やりたいことをやれるだけやれたほうが人生幸せだと思うから。仕事や恋愛、結婚に出産、今さら夢なんか追いかけていいのかな…みたいなこともそうだと思うけど、どうしても女の子特有の感じっていうのがあって、そこに対して色々言う人がいるんですよね。だけどその時に、さっきも少し言いましたが「あの時あの人がこう言ったから」って、自分の中の叫びというか、心の声を聞かないで進むときっと後悔すると思うんです。

――人生という視点で考えると、例えば子育てのこととか、子育てを終えた後の女性の生き方とか、そういうものをCHIHIROさんがどう描くかみたいなことも自然と出てきそうですよね。

CHIHIRO:確かに、みんな一緒に進んでいくわけですからね。デビューした時は夢・仕事・結婚みたいな“はざま”観は書かなかったけど、そう考えると自分も少し成長しているのかなと思いました。だけどやっぱり私は女の子に輝いていて欲しいし、女の子が自分らしく生きて欲しいっていうのが一貫したテーマとして自分の中にあるので、ラブソングであっても、今回のような応援歌であっても、その先の人生を歌ったものであっても、そこが軸としてあることを感じ取ってもらえたら嬉しいです。


――サウンド面に関してはどうでしょうか。ハワイに住んで現地の音楽事情を知ることで、改めて感じたことなどはありましたか?

CHIHIRO:私の周りでは意外と、みなさんが思うようなハワイアンミュージックは流れていないんです。タクシーに乗っても、お店に入っても、今はEDMとかテンションが上がる感じの音が鳴っているんですよ。生活の中にそういうリズムがすごくあるから、自分で曲を作る時も自然と出ていたりする部分はありますね。しっとりしたものももちろんあるけど、気付いたら半々ぐらいのバランスになっていました。

――生まれた場所や育った環境から離れると、その場所の良さが見えてきたり、自分の原点を見つめ直したりする機会にもなるかなと思うのですが、その点はいかがですか?

CHIHIRO:確かにそれはありました。日本からハワイに移り住んだ時は、「人生、楽しもうぜ!」っていうハワイの人の明るさや日々パーティーみたいなノリがすごく面白いなと思っていたけど、気が付けば、しばらく冬を経験していなかったんですよ。久々に冬に日本へ帰って思いました。冬って切なくて、色んな感情をくれて、四季の素晴らしさ大切さを感じました。

――CHIHIROさんの楽曲の切なさには、冬の寒さも大きく影響していたんですね(笑)。今回の「My Life」も曲の始まりはしっとりと切ない感じですが、後半でゴスペル風の展開になるところなどは、CHIHIROさんの原点が滲み出た部分かなと感じました。

CHIHIRO:R&Bはもともと大好きで、私の原点でもあります。アメリカにいる時にみんなが教会で歌ったりしているのも見たんですが、教会のあのパワーって本当にすごいんですよ。元気になるんです。この「My Life」も、最後にリズムを変えたいと思った時に、あのゴスペルのパワーを入れたらどうかなっていうことで取り入れてみました。

――聴き進めるうちに、自分の内側からエネルギーが沸き起こってくるような気分になります。

CHIHIRO:よかった。まさにそんなふうに感じてもらえたらと思っていたので嬉しいです。

――2019年もそろそろ終わりに近づいてきましたが、最後に来年の予定はいかがですか?

CHIHIRO:年明けから、また配信シングルをいくつかリリースする予定です。私、曲を作るのが本当に好きなんですよ。スランプになったことが全然ないんです。暇さえあれば作っているので(笑)、来年もまたたくさん聴いてもらえるんじゃないかなって思っています。

――ちなみに作るのが好きというのは、自分で歌うところまで込みでという意味ですか?

CHIHIRO:歌うのも好きです。でも、それをファンの子に聴いてもらって、ファンの子に喜んでもらうのが私は好きなんです。ちょっと変な言い方になるかもしれないんですが、結構自分のことは客観的に見ていて、自分が書いた曲が生きて誰かに届いて、誰かがハッピーになってくれたらいいっていう風に思うんですよね。たぶん、ちょっと作家的な感じなのかもしれないです。どなたかに曲を提供した場合でも、その方のファンの人が喜んでくれたらすごく嬉しいと思うんですよ。自分が書く言葉やメロディーで誰かが感動してくれたら嬉しいし、それが私にとってのやりがいなんだなと思いますね。幸せに繋がるラブソングこれからも書き続けていきます!

取材・文●山田邦子


リリース情報

CHIHIRO「My Life」
2019年11月6日(水)Degital Single Release
1.My Life
 Lyrics & Music : CHIHIRO Arrange:REO, 中野定博

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