【特集】神宿が新境地へ、羽島みき&塩見きらインタビュー+ツアー初日レポ

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▲左から塩見きら、羽島みき

■一人ひとりの目を見て、感謝を伝えたい

──では「ボクハプラチナ」のダンスの見所は?

みき:いつもなら何日かかけて新曲の振り付けは入れていくんですけど、今回はMV用の振り付けを覚えるまでに5時間ぐらいしかなかったんですよ。しかも、その振り付けが本当に難しくて。いままでの神宿は、例えば「お控えなすって神宿でござる」のバンザイみたいに、誰にでもできる振り付けが多かったんです。けど「ボクハプラチナ」は手の振り付けがめちゃくちゃ多くて、メンバーみんな苦戦してました。

きら:私が一番苦戦したと思います。すごくダンスが苦手だから、振り入れがしんどくて。短い時間で覚えて、家でひたすら練習して次のレッスンに行ってという感じで本当に苦労しました。手の振り付けが複雑なんですよ。でも、それを5人で完璧に揃えてカッコいいMVにしたいなと思っていたので、MV撮影の当日までみんなで必死になってました。

みき:確認しあってたよね。

──両手を細かく動かす振りだから、ライブではヘッドセットで歌うことになりそうですね。

みき:あれはMV用の振り付けなんで、ライブではハンドマイクで歌えるように、少し変わると思うんですよ。なので、そこはライブでチェックしてほしいですね。

──MVのなかで着ていた衣装も、いままでの神宿にはなかったお腹が出てたり透けたりするもので。そういう部分でも大人な神宿が感じられました。

みき:そうですね。大人な分、今作では自分の歌のパート割りが少ないんですよ(苦笑)。そこは「もっと大人に成長しなさい」といわれてるのかなと感じました。私はメンバーのなかで最年長なのに一番子供なんですね。だから、これからちゃんと大人に成長していきたいです。

きら:でも、大人じゃないところがみきさんの良さですから。だから、かわいらしい楽曲では逆にみきさんのパートがすごく多くなるし。

みき:そうなんですよね。「ほめろ!」とか面白い元気な曲は多いんですけど、大人な雰囲気や恋もの系になるととたんに少なくなるんです。そっちは小山(ひな)が多くて。

きら:ひなさんは「みんな、私を愛して」というキャラだから、例えば「グリズリーに襲われたら♡」の“貴方しかいないの”のセリフはひなさんが言っていて。「ほめろ!」には“全国のほめられて伸びる系諸君に送る!”とエールを送るセリフがあるんですけど。そこはみきさんが言ってるんですよね。

みき:それぞれのキャラに合わせてパート分けされてるんですよ。しおみぃの歌は、最初聴いたときから歌のお姉さんみたいな歌い方で、聴きやすい声だったんですね。だから、どの曲にも対応できるんです。ただ、セリフになると恥ずかしいのかちょっと棒読みになりがちで(笑)。だけど、ファンの人は逆にそれが刺さるみたい。

きら:そうなのかなあ〜(照)。

▲塩見きら

みき:「グリズリーに襲われたら♡」でしおみぃのセリフがきたら、みなさん前のめりになって「今日はどんな感じなんだろう?」って興味津々で聴いてます。

──では、いま話題にもあがった「ほめろ!」についてなんですが。こちらは神宿がサポーターとしてコラボレーションを行なっているカラオケビッグエコー「パーティーコース」応援ソングになってますよね。

みき:そうなんですよ。カラオケに行くと私たちの映像が流れるんで、ファンの方々は喜んでくれています。すごい楽しい曲で、ライブではメンバーもふざけあってわちゃわちゃ抱きついたりして。そういうダンスを観てても楽しい曲なんですけど、歌詞が好きって言ってくれるファンの方が多いんですよ。「ほめろ!」っていうタイトル通り、歌詞もどストレートなんですけど。みなさん、その歌詞で元気になってくれているみたいです。

きら:人気ですよね。この曲。



──そして、本日(11月15日)から現メンバーになって初の全国ツアー<神宿全国ツアー2019-2020 “GRATEFUL TO YOU”>がスタートします。どんなツアーになりそうですか?

きら:今回は、沖縄から札幌まで全国20カ所を回らせていただきます。5周年記念のライブを経て神宿=幕張メッセに立ったアイドルというイメージがついたと思うので、その勢いもあって第1弾のツアーチケットは完売。11月6日に開催した私の生誕祭ライブ(<Kira’s 21st birthday live>)のチケットも完売と、幕張メッセ以降のワンマンライブはいまのところすべてチケット完売が続いてるんですね。その熱量をどんどん全国各地のお客さんに広げていくツアーにしたいと思ってます。

──今回のツアーは、どこも小さめの会場が選ばれてました。そこにははなにか意味があるんでしょうか?

きら:“GRATEFUL TO YOU”というツアータイトルには、ファンのみなさんに感謝を伝えたいという意味があるんですね。5周年で幕張メッセのステージに立つことができたのはみなさんの応援があったからこそ。会場に集まってくれたみなさん一人ひとりの目を見て、感謝を伝えたいと思ったのでファンの方々と距離が近い場所を選んだんです。

みき:しかも、選んだ会場は昔私たちがお世話になった会場ばかりなんですよ。そのほうが感謝の気持ちも伝わるだろうし、その地方に神宿が帰ってきたという気持ちにファンの方もなるのかなと思って。

──なるほど。それで、ツアー初日は神宿が2015年2月にCDデビューを決めた思い出の場所、東京・六本木morph-tokyoを選んだんですね。

みき:そうなんです。ここも4年ぶりに帰って来たので、すごく懐かしいです。

──今回のツアーのセットリストは?

みき:メンバーが決めています。初日は一ノ瀬みかが原案となるセトリを考えてきて、それをみんなでいろいろ話し合って。

きら:最終的には5人で練って考えていく感じです。

──そして2020年1月15日には2年ぶりとなるニューアルバム『kamiyado complete best 2018-2019』、さらには2017年にリリースしたアルバム『原宿初!神宿です。』『原宿着!神宿です。』の2作品を塩見さんの歌で録り直したリメイクベストアルバム『kamiyado complete best 2014-2015』『kamiyado complete best 2016-2017』も同時発売することが発表されています。どんな仕上がりになりそうですか?

きら:1日何時間もスタジオにこもって、レコーディングさせていただいたんです。かなり力を注いで頑張りました。関口なほさんが歌っていたアルバムをいままでみんな聴いていると思うんですが、今回新しく私の声が入ったアルバムを聴くことで寂しさを感じる方や変わってしまったなと感じる方がもしかしたらいらっしゃるかもしれない。けれども、神宿としてはいまの新しい姿をどんどん見せていきたいです。そこで「しおみぃ、いいね」と思ってもらえたらいいなと思ってます。なほさんがいた頃の5人の歌声と私が入った5人の歌声では、また全然違ったものになってるんじゃないかなと思うので、新しい神宿を楽しみに待っていて下さい。

みき:しおみぃはもう“新メンバー”ではなく、神宿のメンバーです。なので、私は自信をもってしおみぃのパートを聴いてほしいとみなさんに伝えたいです。

取材・文◎東條祥恵

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