【ライブレポート】フルカワユタカ、全国ツアー完遂「どれだけ凄い男か、その想像を超えてくるからね」

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フルカワユタカが11月16日、渋谷TSUTAYA O-WESTにて<ワンマンツアー「epoch」>のファイナル公演を開催した。同ツアーは4thフルアルバム『epoch』を引っ提げて、全国14公演の規模で行われたものだ。同ツアーファイナル公演のレポートをお届けしたい。

◆フルカワユタカ 画像

「いやあ、楽しかったですよ!」──とライヴ後の楽屋裏挨拶で答えたフルカワユタカの言葉が、今回のツアーにおける充実ぶりを物語っていたように思う。


今年7月にリリースした4thアルバム『epoch』レコ発ツアーは、8月31日の千葉LOOK公演を皮切りにスタート。同ツアーは前半のサポートメンバーに雲丹亀卓人(B / ex.Sawagi)と鈴木浩之(Dr / THE KEBABS)、そして後半に宮田岳(B / 黒猫チェルシー)と井上司(Dr / fox capture plan)の2組が14本中7本ずつ担当する形式で、このファイナル公演は後者のコンビが担当した。

18時ジャストにSEが流れると、減量したという精悍な顔立ちのフルカワがステージに立ち、「コトバとオト」でショウの火蓋を切った。コーラスも兼任する宮田の主張激しいベース、フルカワも絶賛する井上のパワフルなドラミングも相まり、荒々しいダイナミクスを叩き付けてくる。1曲目からギターの弦が切れるハプニングもあったけれど、フルカワはすぐにギターを持ち替えて「ゲッコウとオドリコ」に突き進み、2ビートを用いた「クジャクとドラゴン」へ。パンキッシュな疾走感は文句なしのカッコよさで、後半は観客が歌詞を合唱する場面もあり、早くも熱い盛り上がりを記録。




「こんばんは、ロックスターです! 血が沸いております。フルカワユタカがどれだけ凄い男か、想像を超えてくるからね」

とサービス精神旺盛なMCも相変わらずだ。その後も「僕はこう語った」、性急なリズム感が気持ちいい「セイギとミカタ」と続き、ここでゲストにメルテンこと岸本亮(Pf / fox cature plan)を呼び込んで「ボトルとサイダー」、「ディストラクションとクリエイション」、「morarist」の3曲を披露。カラフルかつ流麗な鍵盤が加わると、ポップ度はグッと底上げされるよう。「ディストラクションとクリエイション」においては4人による緊張感溢れるインストパートもあり、観客も大いに沸き上がった。


そして、中盤に宮田岳との出会いについて触れるフルカワ。2年前のイベント時、楽屋においてあったフルカワの真っ白いコートに、宮田が本を読み耽りつつタバコの煙を吹きかけていたと振り返ると、「やりがちですね、ごめんなさい」と苦笑いする宮田。ロックスターの達者な語り口に会場は爆笑に包まれた。

「ここからギッタンギッタンにするぞ!」と煽ると、「インサイドダウンとアップサイドダウン」、「I don't wanna dance」、「Beast」、「プラスティックレィディ」とノリのいいダンスロックナンバーで攻撃。そこにさらなる油を注いだのはDOPING PANDA時代の楽曲だ。「beautiful suvivor」「MIRACLE」も最高だったが、特にインディーズ期の名曲「Transient Happiness」が放たれると、色褪せない歌メロの魔力に観客全員が横に手を激しく振る至福の景色が広がった。



後半のMCでは、「夜ダン(夜の本気ダンス)からはいつも花が来るんだけど、ACIDMANからも花が来て、見てくれてるんだなって……あっ、ニコ生入ってるんだった。感謝とかしねぇからな(笑)!」と悪ぶるフルカワ。「ドナルドとウォルター」で本編を締め括り、アンコールに応えると、一発目にいきなりの新曲を披露する大盤振る舞い。2日前に歌詞を書いたばかりと説明していたが、英語詞のアッパーな曲調でこれがまたカッコいい。早く音源で完成形を聴きたくなった。それからDOPING PANDAの「Crazy」を挟み、「ロックスターとエレキギター」「too young to die」で鮮やかにフィニッシュを決めて終了。

なお、この日はDOPING PANDA時代からのファンには狂喜乱舞のサプライズ報告もあった。2020年3月に盟友・the band apartと18年ぶりになる東名阪ツアー<フルカワユタカ Play with tour 2020 "with mellow fellow">の開催決定だ。2000年代初頭、メロコア勢が多いシーンの中で異色の個性を発揮していた2バンドが企画していた伝説的イベントが再び開催されるなんて、ちょっと感慨深いものがある。ソロになって絶好調に飛ばすフルカワと現役バリバリで活動を続けてきたthe band apartとの激突に期待せずにはいられない。

取材・文◎荒金良介
撮影◎井上ユリ

■<フルカワユタカ ワンマンツアー「epoch」>2019年11月16日@渋谷TSUTAYA O-WEST

01. コトバとオト
02. ゲッコウとオドリコ
03. クジャクとドラゴン
04. 僕はこう語った
05. コーラとアメスピ
06. セイギとミカタ
07. ボトルとサイダー (w/ メルテン)
08. デストラクションとクリエイション (w/ メルテン)
09. Moralist (w/ メルテン) ※DOPING PANDA
10. days goes by
11. インサイドアウトとアップサイドダウン
12. I Don't Wanna Dance
13. Beast
14. プラスティックレィディ
15. beautiful survivor ※DOPING PANDA
16. Transient happiness ※DOPING PANDA
17. MIRACLE ※DOPING PANDA
18. シューティングゲーム
19. ドナルドとウォルター
encore
en1. 新曲
en2. Crazy ※DOPING PANDA
en3. ロックスターとエレキギター
en4. too young to die

▼<ワンマンツアー「epoch」>セットリストのプレイリスト
・Apple Music
・Spotify

■<フルカワユタカ Play with tour 2020 “with mellow fellows”>

※全日程the band apartとのツーマン公演
3月21日(土) 大阪・梅田Shangri-La
open18:00 / start18:30
3月22日(日) 愛知・名古屋JAMMIN’
open16:30 / start17:00
3月27日(金) 東京・新宿LOFT
open18:00 / start18:30
▼チケット
4,300円(税込/Drink別)
一般発売:1月25日(土)
【オフィシャル先行受付】
受付URL:https://eplus.jp/fy20hp/
受付期間:11月17日(日)12:00~11月24日(日)23:59


▲the band apart

■4thアルバム『epoch』(エポック)』

2019年7月3日(水)発売
NIW147 / 3,056円(+税)
01. コトバとオト feat.Base Ball Bear
02. ゲッコウとオドリコ
03. クジャクとドラゴン feat.安野勇太(HAWAIIAN6)
04. コーラとアメスピ
05. セイギとミカタ
06. インサイドアウトとアップサイドダウン feat.ハヤシヒロユキ(POLYSICS)
07. ボトルとサイダー
08. デストラクションとクリエイション ※Guest:岸本亮(fox capture plan)
09. ドナルドとウォルター feat.原昌和(the band apart)
10. ロックスターとエレキギター



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